楽天証券、つみたてNISAの始め方は?口座開設手順、銘柄の選び方など

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資産形成の方法として国も推進するつみたてNISAは、毎年40万円を上限に投資信託の購入が可能で、そこから発生した分配金や譲渡益が非課税になる制度です。つみたてNISAの口座は、各銀行や証券会社等で開設可能ですが、投資できる商品の種類や各種サービスは金融機関で大きく異なります。

特に、豊富な商品の中から自分にあったものを選びたい場合や、積み立て投資と並行してポイントを貯めたい場合、ポイントを活用して運用効率を高めたい場合は、金融機関選びが重要になります。

そこでこの記事では、取扱商品が多くポイントも貯まりやすい楽天証券のつみたてNISAをご紹介します。特徴やメリット・デメリット、銘柄の選び方、口座開設の方法を詳しく解説するので、つみたてNISAを始めたい方、楽天証券の利用を検討しているはご参考ください。

※この記事は2023年12月13日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. 楽天証券つみたてNISAの特徴
    1-1.最大800万円の非課税投資枠
    1-2.ポイントで積み立ても可能
    1-3.楽天カード決済でポイント付与
    1-4.投資信託商品の種類が豊富
  2. 楽天証券つみたてNISAのメリット
    2-1.楽天ポイントが貯まりやすくなる
    2-2.複利効果をより高められる
    2-3.自分に合った投信商品を探せる
    2-4.100円から積み立てられる
    2-5.マネーブリッジで楽天銀行の金利がアップする
  3. 楽天証券つみたてNISAのデメリット
    3-1.元本保証ではない
    3-2.短期で大きなリターンは得られない
    3-3.専用アプリはない
  4. 楽天証券つみたてNISAの銘柄を選ぶ方法
    4-1.インデックス型・アクティブ型で選ぶ
    4-2.国内・海外で選ぶ
    4-3.手数料、純資産額等で選ぶ
  5. 楽天証券つみたてNISAの口座開設手順
  6. まとめ

1 楽天証券つみたてNISAの特徴

楽天証券は、口座開設数がトップクラスのネット証券です。まずは楽天証券のつみたてNISAの特徴について見ていきましょう。

1-1 最大800万円の非課税投資枠

つみたてNISAは、少額からの長期・積み立て・分散投資を支援する非課税制度です。毎年40万円を上限として、一定の基準(低リスク、手数料が安いなど)を満たした投資信託に積立投資を行った場合、その運用からの利益は非課税となります。

積立期間は投資をした年から最長20年間です。通常、株式や投資信託からの収益に対しては、20.315%の所得税がかかりますが、つみたてNISAは20年間にわたって課税されません。非課税で投資できる最大枠は最大800万円であり、20年間が終了した後は指定した口座に払い出される仕組みとなっています。

1-2 ポイントで積み立ても可能

楽天証券では、楽天グループのポイントサービスである楽天ポイントを使って投資信託を購入することができ、つみたてNISAでも利用可能です。楽天ポイントは1ポイント1円として利用できるので、毎月のポイントから定期的に決めたポイントを積み立てることも可能です。

1-3 楽天カード決済でポイント付与

楽天証券のつみたてNISAでは、投資信託の購入代金を楽天カードで決済することもできます。この場合、購入金額の最大1%が楽天ポイントとして付与されるので、さらにポイントが貯まりやすくなります。

1-4 投資信託商品の種類が豊富

楽天証券では、つみたてNISAで購入できる投資信託商品本数も豊富です。大手銀行や店舗型証券では10本前後のところも多い中、楽天証券は172本と最多水準です(2021年4月22日時点)。様々な投資信託商品から自分に合ったものを選ぶことができるため、投資目的に合ったポートフォリオを作りやすくなっています。

2 楽天証券つみたてNISAのメリット

楽天証券のつみたてNISAを使うと、どのようなメリットがあるのでしょうか。競合のネット証券や証券会社と比較しながら紹介します。

2-1 楽天ポイントが貯まりやすい

楽天ポイントは楽天市場やその他の楽天サービスで利用できるポイントなので、用途が広く、使いやすいのが特徴です。

定期的に一定の金額を投資する積み立て投資を行うことで、ポイントバックされる楽天ポイントも計算しやすくなり、ポイントの利用計画も立てやすくなります。

例えば、毎月30,000円を楽天カードの支払いで積み立てる場合、20年間で72,000ポイントを得られます。つみたてNISAで非課税メリットを享受しながら、カード決済によりポイントも貯められるのが楽天証券の大きなメリットです。

2-2 複利効果をより高められる

楽天証券のつみたてNISAでは、ポイントを使って投資することも可能です。仮に毎月の支払いを楽天カードで行い、そのポイントをすべて積み立て投資に使うと、元本が実質1%増えることになります。

複利は年利と期間が大きくなるほどその効果が大きくなるため、楽天ポイントを利用した積み立て投資ができるメリットも広がります。

2-3 自分に合った投信商品を探せる

楽天証券では多くの投資信託商品がありますが、商品の検索機能が使いやすく、数多くの投信の中から自分に合った商品を探しやすいのも特徴です。

楽天証券サイト内の「投信スーパーサーチ」を使うと、つみたてNISAで購入可能な商品だけを検索できるほか、詳細を一覧で比較しながら見ることができます。そのため、投資初心者でも商品数の多さを気にすることなく投資対象を探すことが可能です。

2-4 100円から積み立てられる

楽天証券のつみたてNISAでは、最低積立金額は100円からとなっています。また、積み立て頻度も「毎日」「毎週」「毎月」などで選べるほか、「毎日100円ずつ」といった少額積み立ても可能なので、毎月の収入を投資に回すことが難しい場合でも、少しの節約で毎日投資を行えます。

また、100円から積み立て可能なので、手持ちの楽天ポイントを使えば現金を使わずに投資を行うことも可能です。主婦や学生など、定期収入のない場合でも積み立てを行いやすいのも、楽天証券の大きなメリットです。

2-5 マネーブリッジで楽天銀行の金利がアップする

楽天証券には、楽天証券口座と楽天銀行口座の連携をスムーズにする「マネーブリッジ」というサービスがあります。マネーブリッジでは、多くの時間帯で口座間の資金移動を即時に行えるほか、手数料が無料になる等のメリットがあります。

マネーブリッジを登録すると、楽天銀行の普通預金の金利が通常(0.02%)から最大0.10%になるため、銀行の金利面でもメリットがあります。申し込みは無料で、利便性も高いため、楽天証券と同時に利用するとさらに便利になります。

3 楽天証券つみたてNISAのデメリット

つみたてNISAは投資なのでリスクを伴います。始める際の注意点を確認しておきましょう。

3-1 元本保証ではない

つみたてNISAは、中長期の資産形成に向けて国も推奨する制度ですが、元本が保証されているわけではありません。長期の積み立て投資では、複利効果によって元本以上に資産が増える可能性もありますが、それでも現金化するタイミングによっては元本が毀損される場合もあります。

3-2 短期で大きなリターンは得られない

つみたてNISAは、定期的にコツコツと資産を増やしていく方法なため、株式投資やFXなどのようにチャート分析や運用スタイルによって短期的に大きなリターンを得ることはできません。日々の市場の動きや値動きに合わせず、決めた金額で定期的に購入するのが積立投資の特徴です。

3-3 専用アプリがない

楽天証券では、つみたてNISA専用のアプリはありません。楽天証券アプリである「iSPEED」は国内株式投資や信用取引、一般NISAには対応しているものの、つみたてNISAは非対応となっています。そのため、つみたてNISAの購入や手続きをする場合には、楽天証券のWebサイトからアクセスする必要があります。

4 楽天証券つみたてNISAの銘柄を選ぶ方法

楽天証券のつみたてNISAでは、投資信託の銘柄が豊富に用意されています。自分に合った銘柄を選ぶポイントは以下の通りです。

4-1 インデックス型・アクティブ型で選ぶ

投資信託の運用手法には、主に「インデックス型」「アクティブ型」の2種類があります。インデックス型は、日経平均株価などの株価指数の動きに連動するように設計された商品で、経済成長による恩恵をそのまま受けやすいのが特徴なので、つみたてNISAなどの長期投資に向いています。

一方のアクティブ型は、積極的に銘柄の入れ替えなどを行いながらリターンの拡大を狙うのが特徴で、インデックス型よりリスク・リターンとも大きくなります。積極的にリターンを狙いたい場合や、商品選びの知識・経験がある方に向いた運用手法です。

4-2 国内・海外で選ぶ

投資信託の中には、日本国内の資産を対象にしたものや、特定の国や世界中の資産を対象にしたものがあります。日本国内であれば、情報も得やすく、資産価値の変動も少ない一方、成長率では海外に劣る面もあります。

つみたてNISAでは、バランスファンドや債券型、国内株式または先進国株式を投資対象としたファンドが向いていますが、積み立てながらも運用益を積極的に狙いたい場合は成長率の高い新興国株式などを中心としたファンド等を選ぶことができます。

このように投資に対する考え方やポートフォリオの配分を考慮しながら、自分に合った投資対象地域を探して選ぶことがポイントです。なお、条件指定は楽天証券の検索ツールから手軽に行えるので便利です。

4-3 手数料、純資産額等で選ぶ

楽天証券の投資信託商品の検索ツールでは、銘柄の名前だけでなく管理費用(手数料)や純資産額、運用方針、リターン率など様々な情報が検索結果内に一覧表示されます。ファンドはこのような指標から自分にあったものを選べるほか、購入する前は銘柄の目論見書をしっかりと確認することも大切です。

5 楽天証券つみたてNISAの口座開設手順

楽天証券でつみたてNISAの口座を作る場合、最初に楽天証券の総合取引口座を開設する必要がありますが、同時に行うことも可能です。

口座開設手続きは、楽天証券サイト内の「口座開設」ページから行います。楽天会員でない場合は、メールアドレスの入力を求められるので、入力すると申し込み用のURLがメールで送られてきます。楽天会員の場合は、アカウントに紐付けられているメールアドレスに申し込み用のURLが送られてきます。

そしてURLから申し込みページにアクセスし、必要な同意や個人情報の入力を済ませたら、本人確認書類(運転免許証、住民票、マイナンバーカードなど、本人の名前、住所、生年月日が明瞭に確認できるもの)を郵送またはアップロードで送ります。

申し込み後、審査を経て1~2週間ほどで口座開設のお知らせが郵送によって届きます。つみたてNISA口座の申し込みでは、楽天証券での審査とは別に税務署審査があるため、一緒に申し込んだ場合でも通知が別々になるので注意しましょう。

通知がきたら口座開設のお知らせに記載されているログインIDとパスワードを使ってマイページにアクセスし、証券口座に入金を済ませれば取引を始められます。

また、楽天証券の総合取引口座をすでに持っている場合や、つみたてNISAの申し込みがまだの場合はマイページから手続きを行うことができます。

まとめ

楽天証券のつみたてNISAは、投信の積み立てで楽天ポイントを得られるほか、楽天ポイントを投資に回せるなどのメリットがあります。商品数の多さや銘柄の選びやすさからイメージに近いポートフォリオを作りやすいため、初心者から上級者まで幅広い層に向いています。

つみたてNISAをこれから始める方は、複数の証券会社を比較検討した上で口座開設を検討すると良いでしょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム

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