楽天証券で人気の投資信託10本、手数料や価格推移は?【2022年7月】

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楽天証券では、2,600本以上の投資信託から投資目的に合う銘柄を選んで取引できます。低コストで長期の資産形成に向くファンドから毎月分配金を貰えるファンドまで、取扱銘柄が豊富なため選択肢が広がる一方、どの銘柄を選べばいいのかわからない方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、楽天証券でよく取引されている投資信託の特徴や手数料、価格推移などをご紹介します。投資信託での資産形成にご興味のある方や、投資信託の銘柄選択などで悩んでいる方は、参考にしてみてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※本記事は、2022年7月25日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. 楽天証券の投資信託の特徴
  2. 楽天証券で人気の投資信託10本
    2-1.eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
    2-2.楽天・全米株式インデックス・ファンド
    2-3.eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
    2-4.楽天・全世界株式インデックス・ファンド
    2-5.楽天日本株3.8倍ベアⅡ
    2-6.楽天日本株4.3倍ブル
    2-7.たわらノーロード 先進国債券
    2-8.ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)
    2-9.楽天・資産づくりファンド(しっかりコース)
    2-10.eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
  3. 投資信託の注意点
  4. まとめ

1 楽天証券の投資信託の特徴

投資信託は投資のプロが投資家から集めたお金を運用してくれる金融商品です。金融商品に関する高度な知識を持ち合わせていなくても資産運用を行えるのが特徴で、個別銘柄の選択や取引はファンドマネージャーにお任せできる上、投資信託はそもそも複数の資産から構成されているので分散投資を図りやすくなっています。

そのため、投資初心者の方でも始めやすい投資方法となっていますが、プロが投資家の代わりに運用してくれる商品のため、信託報酬や購入時手数料などのコストを負担しなければならない点に注意も必要です。

なお、楽天証券の取引コストは業界で最も安い証券会社の一つなので、投資信託を購入する際に発生する手数料が全てノーロード(無料)となっています。取扱銘柄数も2,652本と証券会社の中でもトップクラスの品揃えで(2022年7月25日時点)、投資信託の保有中に発生する信託報酬が安い商品なども多く取り扱っているため、運用コストを抑えた銘柄選択が可能です。

投資信託は、銘柄によって株式・債券・不動産・コモディティ(金や石油などの商品)など投資対象が異なりますが、楽天証券の取扱銘柄は豊富なので、目的に合った銘柄を見つけやすいほか、毎月100円から積立で投資信託を購入できる投信積立も取り扱っており、事前に購入する銘柄や毎月の購入金額などを設定しておくだけで少額から継続的に積立投資ができます。

さらに、投資信託の保有残高に応じて楽天ポイントが貯まるハッピープログラムなども利用可能なので、貯まったポイントは投資信託の買付などにも使用できるなど、楽天経済圏を効率的に活かせる環境も整っています。

2 楽天証券で人気の投資信託10本

楽天証券の買付金額ランキングをもとに人気の投資信託の特徴や手数料、価格推移などをご紹介します(以下でご紹介するデータは2022年7月18日〜22日の週間ランキングを参考にしており、基準価額や騰落率は2022年7月22日の数値を基準としています)。

2-1 eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

運用会社 三菱UFJ国際投信
週間ランキング 1位
基準価額 19,270円
純資産総額 13,654億円
信託報酬(税込) 0.0968%
リターン(年率) +11.22%
基準価額騰落率(3カ月) -2.49%
基準価額騰落率(1年) +16.92%
積立投資 100円から可能

S&P500に採用されている米国株式に投資し、同指数に連動した運用成果を目指すファンドです。信託報酬の安い「eMAXIS Slim」シリーズの中でも主力商品となっており、信託報酬は0.0968%と低水準に設定されているため、コスト負担を抑えた長期投資が可能となっています。

配当も含めたファンドの収益率を表すリターンは年率+11.22%となっており、堅調な運用成果を残しています。基準価額の騰落率は、2022年1月からの株価下落基調を受けて3カ月が-2.49%とわずかに値下がりしていますが、1年では+16.92%とプラス圏で推移しています。

2-2 楽天・全米株式インデックス・ファンド

運用会社 楽天投信投資顧問
週間ランキング 3位
基準価額 19,868円
純資産総額 6,371.37億円
信託報酬(税込) 0.132%
リターン(年率) +7.5%
基準価額騰落率(3カ月) -2.76%
基準価額騰落率(1年) +13.09%
積立投資 100円から可能

CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)という指標に連動する投資成果を目指すファンドで、ETFを通じて米国株式市場の約4,000銘柄に幅広く分散投資が可能です。信託報酬は0.132%なので、特定の株価指数などの指標に連動した投資成果を目指すインデックス・ファンドの中では低めの設定となっています。

ここ数カ月の米国市場の下落基調を受けて3カ月の基準価額騰落率は-2.76%とやや下落していますが、年率リターンは7.5%、1年の基準価額騰落率は+13.09%と堅調な運用成果が出ています。

2-3 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

運用会社 三菱UFJ国際投信
週間ランキング 4位
基準価額 16,824円
純資産総額 6,068.04億円
信託報酬(税込) 0.1144%
リターン(年率) +4.83%
基準価額騰落率(3カ月) -3.07%
基準価額騰落率(1年) +10.50%
積立投資 100円から可能

日本を含めた先進国や新興国の株式に投資し、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスという指標に連動した運用成果を目指すファンドです。世界中の株式に幅広く分散投資するファンドとしては信託報酬が0.1144%と低く抑えられており、コストをあまりかけずに投資できる点が特徴となっています。

騰落率は、株価の下落基調を受けて3カ月が-3.07%とマイナス圏での推移となっていますが、1年では10.50%とプラス圏での推移です。リターンも年率+4.83%をマークしており、株価の上下動がある中でも運用成果を上げています。

2-4 楽天・全世界株式インデックス・ファンド

運用会社 楽天投信投資顧問
週間ランキング 7位
基準価額 16,398円
純資産総額 1,951.65億円
信託報酬(税込) 0.132%
リターン(年率) +3.85%
基準価額騰落率(3カ月) -2.85%
基準価額騰落率(1年) +9.48%
積立投資 100円から可能

ETFを通じて日本を含む先進国や新興国など全世界の株式に分散投資するファンドです。FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)という指標に連動した成果を目指して運用されています。

上記のeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)よりも信託報酬はやや高めの0.132%で設定されていますが、年率リターンは+3.85%、1年の基準価額は+9.48%と、堅調な運用成果を出しています。

2-5 楽天日本株3.8倍ベアⅡ

運用会社 楽天投信投資顧問
週間ランキング 2位
基準価額 6,271円
純資産総額 68.19億円
信託報酬(税込) 1.243%
リターン(1カ月) +8.79%
基準価額騰落率(3カ月) -19.14%
積立投資 積立対象外銘柄

指標の動きに対して基準価額が反対の値動きをするベア型のファンドです。日本の株式市場の値動きに対して日々の基準価額が概ね3.8倍の逆の値動きとなるように運用されています。

2022年3月16日に設定されたファンドなので、実績は豊富でないものの、分配金再投資基準価額に基づいた1カ月のリターンは+8.79%と上々の滑り出しとなっています。

しかし、3カ月の基準価額騰落率は株価指数が上昇と下落を繰り返す動きを受けて-19.14%と大きな値下がりになっており、信託報酬もインデックス・ファンドより高めの1.243%で設定されていることからも、リスクの高い銘柄となっています。

2-6 楽天日本株4.3倍ブル

運用会社 楽天投信投資顧問
週間ランキング 6位
基準価額 11,668円
純資産総額 515.72億円
信託報酬(税込) 1.243%
リターン(年率) -33.85%
基準価額騰落率(3カ月) +5.84%
基準価額騰落率(1年) -16.63%
積立投資 積立対象外銘柄

ベア型のファンドとは正反対の商品になります。日本の株式市場の値動きに対して日々の基準価額の値動きが概ね4.3倍となるように運用されているファンドであり、信託報酬はベア型のファンドと同様にやや高めの1.243%に設定されています。

基準価額の騰落率は3カ月で+5.84%となっていますが、ここ1年ほどの株価下落基調などを受けて年率リターンは-33.85%、1年の基準価額騰落率は-16.63%と運用成果は振るわない状況です。

2-7 たわらノーロード 先進国債券

運用会社 アセットマネジメントOne
週間ランキング 39位
基準価額 11,250円
純資産総額 314.16億円
信託報酬(税込) 0.187%
リターン(年率) +4.13%
基準価額騰落率(3カ月) +1.88%
基準価額騰落率(1年) +3.44%
積立投資 100円から可能

主に海外の公社債などに投資し、FTSE世界国債インデックス(円ベース・為替ヘッジなし)という指標に連動した投資成果を目指すファンドです。債券に投資するファンドは大きなリターンを見込みにくい反面、株式などに投資する商品よりもリスクが抑えられるという特徴があります。

ここ数年の株高の影響などを受けて投資信託全体の週間ランキングでは39位と低迷していますが、海外債券に投資する商品の中ではランキング2位となっています。

信託報酬は0.187%と低水準に抑えられており、基準価額の騰落率は3カ月が1.88%、1年が+3.44%、年率リターンは+4.13%と少しずつですが運用成果を積み上げています。

2-8 ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)

運用会社 大和アセットマネジメント
週間ランキング 15位
基準価額 2,684円
純資産総額 4,243.45億円
信託報酬(税込) 0.792%
リターン(年率) -7.58%
基準価額騰落率(3カ月) -5.76%
基準価額騰落率(1年) -24.65%
積立投資 100円から可能

J-REITや国内の不動産投資法人に投資し、東証REIT指数に連動した運用成果を目指すファンドです。信託報酬は0.792%とインデックス・ファンドなどと比べてやや高い水準に設定されています。

ここ1年間の分配実績は720円で、基準価額に対して20%超の高い割合となっていますが、基準価額が1年で-24.65%と大きく落ち込んだため、年率リターンも-7.58%と振るわない状況になっています。

2-9 楽天・資産づくりファンド(しっかりコース)

運用会社 楽天投信投資顧問
週間ランキング 58位
基準価額 10,249円
純資産総額 49.82億円
信託報酬(税込) 0.4015%
リターン(年率) -1.90%
基準価額騰落率(3カ月) -3.75%
基準価額騰落率(1年) +1.63%
積立投資 100円から可能

複数のファンドを通じて世界中の株式やREIT(不動産投資信託)、債券に分散投資することでリスク軽減を図りながら運用成果を目指すファンドです。複数の投資対象に分散投資するミックスアセット部門で6位にランクインしている銘柄で、スマホで手軽に取引できる「らくらく投資」のみで購入可能な銘柄となっています。

基準価額の騰落率は3カ月が-3.75%、1年が1.63%と小動きで、年率リターンは-1.90%とやや振るわない状況です。また、信託報酬は0.4015%とそこまで低い水準ではないものの、スマホで手軽にリスク軽減を図りながら資産運用できる商品として純資産額も順調に増えています。

2-10 eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)

運用会社 三菱UFJ国際投信
週間ランキング 29位
基準価額 13,643円
純資産総額 1,549.18億円
信託報酬(税込) 0.154%
リターン(年率) +0.70%
基準価額騰落率(3カ月) -1.59%
基準価額騰落率(1年) +3.35%
積立投資 100円から可能

複数のマザーファンド通じて国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REITの8つの資産がそれぞれ純資産額の12.5%となるよう均等に投資するファンドです。

信託報酬は0.154%とミックスアセットのファンドとしては低水準で設定されており、3カ月の基準価額騰落率は-1.59%、1年は3.35%、年率リターンは0.70%と小動きながらも運用成果をあげています。

3 投資信託の注意点

米国株式をはじめとする株式で運用する投資信託が買付ランキング上位となっているのは、ここ数年の世界的な株高が背景となっており、債券などで運用する投資信託と比べて大きなリターンが得られることも理由として挙げられます。

しかし、投資対象が株式のファンドは、今後の市況の変化などによって短中期的な損失が発生するリスクもある上、投資対象となる国や地域によってもリスクが存在します。このような投資対象となる商品や国・地域ごとのリスクなどを正しく理解した上で銘柄選定を行うことが重要です。

また、投資信託で資産運用を考える場合、あらかじめ目的と目標を定めておくことも重要です。具体的には、「いつまでに」「どのような目的で」「いくらの金額を貯める」などを明確にしておくことで、リスクも考慮しながら銘柄選択ができるようになります。

投資信託は、基本的に長期間運用を行うことで成果を上げやすい仕組みの金融商品です。そのため、過度なリスクは避け、分散投資などでリスクコントロールしながら継続的に運用を行うことが大切です。

まとめ

楽天証券で取り扱っている投資信託の品揃えは業界トップクラスです。取引コストの低い銘柄や、株式をはじめ債券、不動産、コモディティなどの金融商品で運用する様々なタイプの投資信託を選ぶことができます。

一方、投資信託には元本毀損リスクもあるため、それぞれの銘柄の個別リスクをしっかりと把握することが重要です。また、投資信託は長期間継続的に投資をすることで成果が出やすい金融商品のため、目的と目標を定めてから投資を始めることも重要なので、上記のランキングなども参考にご自身の目的と目標に合わせた銘柄選びを行ってみてください。

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HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム

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