PayPayボーナス運用「テクノロジーコース」の成績は?ベンチマークから予測

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PayPayボーナスを運用に回して投資デビューした方もいるでしょう。2022年1月27日から運用コースとして新たに「テクノロジーコース」が追加されたことはご存じでしょうか。

テクノロジーコースはアメリカ・NASDAQ市場の代表的な100銘柄に分散投資をするコースですが、どのような特徴があるのでしょうか。この記事ではPayPayボーナス運用のテクノロジーコースの概要、ベンチマークから予測するパフォーマンスなどについて解説します。

※2022年2月21日時点の情報をもとに執筆しています。最新の情報は、ご自身でもご確認をお願い致します。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定のサービス・金融商品への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. PayPayボーナス運用に「テクノロジーコース」が新たに追加
    1-1.各コースの比較
    1-2.インベスコQQQ とは
  2. テクノロジーコースのパフォーマンスを予測
    2-1.NASDAQ100の値動き
    2-2.NASDAQ100の季節性
  3. 自動追加機能に「全コース」機能が追加
  4. まとめ

1 PayPayボーナス運用に「テクノロジーコース」が新たに追加

PayPayボーナス運用は、PayPayボーナスを簡単に運用して投資を疑似体験できるサービスです。選べるコースとしてチャレンジコースとスタンダードコースがありますが、新たに「テクノロジーコース」が追加されました。

1-1 各コースの比較

コース名 運用するETF 概要
テクノロジーコース インベスコQQQ(QQQ) ナスダック市場で代表的な100銘柄に投資。ハイテク・IT企業が多く、値動きが激しい。
チャレンジコース DIREXION S&P 500 3X(SPXL) アメリカの大型株500銘柄で構成されるS&P500に連動する成果を目指す。通常の3倍のレバレッジがかかる。
スタンダードコース SPDR S&P500 ETF(SPY) チャレンジコースと同じくS&P500に連動する成果を目指すが、3倍のレバレッジはない。S&P500はGAFAから食品・飲料・医薬品など、業種が幅広い。

テクノロジーコースで投資対象となるのは、ベンチャー企業向けの株式市場として有名なナスダック市場です。テクノロジーコースは、スタンダードコースと比べて値動きが大きく、チャレンジコースと同様に短期投資向けの銘柄です。

一方、チャレンジコースやスタンダードコースがベンチマークとするのはアメリカの「S&P500」です。ハイテク以外も含めてアメリカの代表的な大企業の500社で構成される指数となっています。

1-2 インベスコQQQ とは

テクノロジーコースで利用するのは「インベスコQQQ トラストシリーズ1」で、投資家の間では「QQQ」の呼び名でおなじみのETFです。

インベスコQQQは、株価指数である「NASDAQ100」に連動する成果を目指すETFです。NASDAQ100とは、ナスダック市場で時価総額の大きい100の企業で構成される指数です。

QQQの構成銘柄はアップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、その他通信、流通などの業界の代表企業です。ハイテク・IT企業が多いのが特徴で、世界規模で成長を遂げているハイテク企業に投資したい方に向いています。

1-3 NASDAQ100とその他の米国株価指数の違い

NASDAQ100の他に、S&P500、NYダウといった指数があります。その違いを下記の表にまとめました。

項目 NASDAQ100 S&P500 NYダウ
構成銘柄数 100 500 30
構成銘柄の特徴 ハイテク・ITが中心 IT以外にも生活必需品・小売り・医薬品・金融などが含まれ、業種が幅広い S&P500と同様、業種の幅は広い
銘柄選定の基準 ナスダック上場銘柄のうち時価総額上位100銘柄 黒字決算、時価総額、浮動株比率などの条件を基に選定 S&P500構成銘柄のうち、成長性や業種の安定性などを考慮
指数算出方法 時価総額荷重型 時価総額荷重型 株価平均型

NASDAQ100はIT・ハイテクの銘柄を中心に構成されています。代表的な銘柄はGAFAM、テスラ、エヌビディア、インテル等です。これに対してS&P500やNYダウはハイテク以外の銘柄も数多く含まれているのが違いです。

S&P500はGAFAMに加えて、P&G、コカ・コーラ、ファイザー、ジョンソンエンドジョンソン、バンク・オブ・アメリカ、ビザなど、幅広い業種の企業を含んでいます。

2 テクノロジーコースのパフォーマンスを予測

新たに追加されたテクノロジーコースはどの程度のパフォーマンスを見せるのでしょうか。ベンチマークとなる指数の動きから考えてみましょう。

2-1 NASDAQ100の値動き

テクノロジーコースのベンチマークとなるのは、NASDAQ100の指数です。NASDAQ100の長期チャートは下記のとおりです。


(参照:Google Finance

NASDAQ100は長期的に右肩上がりで上昇しており、特に新型コロナショックから回復した2020年3月からは急騰しています。2020年3月以降の大幅上昇については、企業の業績だけではなく、アメリカ政府の大規模な財政出動と金融緩和策も大きな要因でした。

ただし今後は利上げなどが控えているため、企業業績の伸びに応じて株価が上昇する「業績相場」に移行しつつあるとの声も聞かれます。(参照:ニッセイアセットマネジメント「利上げが視野に入る2022年の米国株式市場の展望」)。

直近の2022年1月・2月では指数が下落していますが、2022年の米国企業は引き続き、一定の増益を果たすとの見方が多くなっています。よってNASDAQ100の指数についても2022年中に上昇する可能性はあると言えるでしょう。

2-2 NASDAQ100の季節性

アメリカの調査会社の「Tech Talk Financial Network」が発表している「Equity Clock」では、各指数のシーズナリティ(季節性)を見ることができます。NASDAQ100の場合、4月、7月、10月下旬~12月のタイミングで上昇しやすいという結果が出ています。

あくまで過去の値動きを基にした計算結果であり、今後も同様の動きになるとは限りません。ただし過去の実績を基に、トレードをするタイミングとして参考にするのも良いでしょう。

3 自動追加機能に「全コース」機能が追加

テクノロジーコースの追加に加え、もう1つPayPayボーナス運用で追加された機能があります。PayPayボーナスが付与されるたびに、3種類のすべてのコースに順次振り分けられる機能です。

PayPayボーナスが付与されたタイミングによって、「テクノロジーコース」、「スタンダードコース」、「チャレンジコース」の順に追加されます。

上のイラストは、1日に1回付与されたボーナスが、全コースに自動で追加される場合のスケジュールのイメージです。同日中に複数回のボーナスの付与があった場合、その都度追加されるコースが変わります。

全コース機能は、複数のコースに分散投資をしたい方、1つのコースに決めきれない方などに向いています。

まとめ

PayPayボーナス運用に新たなコースとして「テクノロジーコース」が追加されました。「インベスコQQQ」のETFに投資をするコースで、NASDAQ100の指数に連動する成果を目指します。

NASDAQ100は米国株価指数で、IT・ハイテク銘柄を中心に構成されています。新型コロナショックから回復した2020年3月以降に大幅な上昇を記録しました。

米国企業は2022年も業績は堅調で、一定の増益を果たすと見られています。利上げが控えているものの、NASDAQ100が2022年中に上昇する可能性もあると言えるでしょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム

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