ネット証券はどこがおすすめ?手数料・取扱商品等から5社を比較

ネット証券の数は多いので、口座開設の際にはどこを選べばいいのか迷う人も多いのではないでしょうか。またネット証券を選ぶ際は、手数料の安さや取引ツールの使い勝手、取扱商品の豊富さなどさまざまなポイントがあります。

この記事では、とくに初心者に適しているネット証券5社を紹介します。

目次

  1. ネット証券大手、Tポイントが投信購入に使える「SBI証券」
    1-1.業界トップクラスの手数料の安さ
    1-2.充実のマーケット情報
  2. 手数料と楽天ポイントが強み「楽天証券」
    2-1.楽天証券は手数料が安い
    2-2.取引ツール「マーケットスピード」が人気
  3. 外国株式とIPOに強み「マネックス証券」
    3-1.外国株の取扱銘柄数が多い
    3-2.IPO(新規公開株)に力を入れている
  4. 老舗ネット証券「松井証券」
    4-1.50万円までの株式取引手数料が無料
    4-2.投資信託の購入時手数料も無料
  5. 取引ツールが豊富な「DMM.com証券(DMM株)」
    5-1.業界最低水準の株式手数料
    5-2.充実した取引ツール
  6. ネット証券を利用する際の注意点
  7. まとめ

1.ネット証券大手、Tポイントが投信購入に使える「SBI証券」

SBI証券SBI証券はSBIホールディングスのグループ企業で、口座開設数や国内株式個人売買代金などもトップクラスの大手ネット証券です。

以下では、SBI証券のポイントを紹介します。

1-1.業界トップクラスの手数料の安さ

SBI 証券では、国内株式の現物取引・信用取引で2種類の手数料プランを用意しています。1注文の約定代金に応じて手数料が決まる「スタンダードプラン」と、1日の約定代金合計額に応じて手数料が決まる「アクティブプラン」です。

取引額の少ない初心者の方には、アクティブプランの方がお得になるケースが多くなります。2019年12月にアクティブプランの手数料は大幅に下がり、1日50万円までの取引手数料が無料となっています。現在、東京証券取引所には約3,700銘柄が上場していますが、ほとんどの銘柄が50万円以下で取引できます。

しかも現物取引だけでなく、一般信用取引・制度信用取引もそれぞれ50万円まで無料なので、合計で1日最大150万円まで手数料無料で取引できるのです。これはネット証券の中でも特に安価な水準だといえます。さらに、株式や投資信託などの購入額に応じてTポイントを貯めたり、Tポイントで投資信託を購入することも可能となっています。

1-2.取扱商品数もネット証券トップクラス

SBI証券は取扱商品数もネット証券でトップクラスの規模を誇っています。IPO(新規公開株)取扱銘柄数については、2020年3月期の全92社中、86社をSBI証券で取扱った実績があります。

また米国株や中国株・ベトナム株など外国株式のラインナップも豊富です。そしてPTS(私設取引システム)も利用できるため、夜間取引(16:30~23:59)ができたり、一般的な取引所での取引よりも有利な価格で約定できたりする場合もあります。

充実のマーケット情報SBI証券の取引ツール「HYPER SBI」は最短1クリックで発注可能な上、リアルタイム株価やチャート、四季報情報など、豊富な投資情報が無料で簡単にチェックできます。HYPER SBIの利用料は月額500円(税込550円)ですが、先物オプション取引口座か信用口座を開設すると無料で利用できます。さらにSBI証券専属のアナリストによるレポートなど、マーケットレポートも充実しています。

2.手数料と楽天ポイントが強み「楽天証券」

SBI証券に次いで口座開設数が多いのが楽天証券です。楽天証券の特徴は、楽天スーパーポイントが使えることです。楽天証券のポイントプログラムでは、楽天スーパーポイントを貯めたり使ったりできます。また貯まった楽天スーパーポイントで通常の買い物ができるだけでなく、国内株式(現物)や投資信託の購入も可能です。

それでは、楽天証券のその他の特徴について見ていきましょう。

2-1.楽天証券は手数料が安い

楽天証券でも2019年12月に1日定額制プラン(いちにち定額コース)の手数料を引き下げ、1日50万円までの株式売買手数料が無料になりました。現物取引と信用取引の合計で50万円なのでSBI証券より条件は劣りますが、現物取引しかしない投資家であれば十分に安価な水準です。

また、楽天証券では2,600本以上の投資信託を購入できますが、すべての投資信託の買付手数料が2019年12月から無料になりました。3%以上の買付手数料がかかるファンドもあるので、買付手数料が無料というのは大きなメリットといえます。

2-2.取引ツール「マーケットスピード」が人気

マーケットスピードはWindowsやMacに対応したトレーディングツールです。板の価格をワンクリックしただけで注文できる「エキスプレス注文」や、ドラッグ&ドロップで注文できる「武蔵」などの機能があり、値動きの激しいマーケット環境でもタイミングを逃さずに株式を取引できます。

また、スマートフォン専用のトレーディングツールとして「iSPEED」があります。累計310万超のダウンロード数を誇り、会社四季報や株主優待情報へのアクセスが可能です。また、1日1,000本以上のニュース配信があります。

3.外国株式とIPOに強み「マネックス証券」

オンライン金融機関大手のマネックスグループが運営する、マネックス証券の特徴について解説します。

3-1.外国株の取扱銘柄数が多い

マネックス証券の魅力の1つは、外国株の取扱銘柄数が多いことです。米国株と中国株を合わせて、取扱銘柄数は5,000以上。さらに米国株の取引手数料は最低0米ドルで、約定代金の0.45パーセント(数値はいずれも2020年8月時点)と業界最低水準です。

米国株で取引できるのは3,800銘柄以上(2020年11月時点)と豊富で、アップルやマイクロソフト、アマゾン・ドット・コムといった世界的な企業に投資できます。さらに中国株は、香港証券取引所に上場しているほぼすべての銘柄が取引可能です。

3-2.IPO(新規公開株)に力を入れている

マネックス証券はIPOにも力を入れています。2018年度の引受件数実績は、全証券会社でトップ5に入っています。また割り当てられたIPO株の100%を、1人1票の平等抽選で配分する形式を採用しています。マネックス証券は、IPOで公平な抽選を行うため、取引量が少ない投資初心者でも当選チャンスが十分にあるのです。

外国株やIPO投資にチャレンジしたい人は、マネックス証券の口座開設を検討してみてはいかがでしょうか。

4.老舗ネット証券「松井証券」

松井証券は創業100年以上の長い歴史を持ちながら、日本で初めて本格的なインターネット取引を導入した大手ネット証券の一角です。以下では松井証券の特徴について解説します。

4-1.50万円までの株式取引手数料が無料

松井証券の大きなメリットは、売買手数料の安さです。以前から1日10万円までの売買手数料はかかりませんでしたが、2019年12月から無料枠を拡大し、1日の約定代金合計金額が50万円までの株式取引手数料が無料になりました。

全上場銘柄のほとんどが50万円以内で売買できるので、株式の取引をしようと考えている投資家にとっては大きなメリットといえます。

4-2.投資信託の購入時手数料も無料

松井証券では、「仕組みが複雑な投資信託は扱わない」、「投資信託の購入時手数料は無料」という特徴があります。さらに松井証券の投資信託は最低100円から1円単位で購入できるので、コーヒーを買うような感覚で投資をスタートできます。

さらに無料ロボアドバイザーの「投信工房」は投資初心者にも便利なサービスです。8つの質問に答えるだけで、投資信託の最適なポートフォリオを作成してくれるからです。また、リバランス(銘柄の入れ替え)など投資を始めた後の管理まで自動で行ってくれます。これらは専門的な知識が必要になる作業のため、代行できるのは大きなメリットといえます。

5.取引ツールが豊富な「DMM.com証券(DMM株)」

DMM株次に、DMM.com証券の特徴について解説します。

5-1.業界最低水準の株式手数料

DMM株のメリットは、国内株式の手数料が業界最安値水準だということです。現物取引では、約定代金5万円以下の手数料が55円(税込)、10万円以下の手数料が88円、20万円以下の取引が106円という低コストを実現しています。さらに信用取引では約定代金が300万円以下は88円、300万円超の手数料は無料とお得な水準です。

また2019年12月から、米国株の売買手数料を0円に引き下げました。取扱銘柄数はマネックス証券よりも少ないものの、グーグルやアマゾン・ドット・コム、アップルなど主力株を取引できるので、米国株の手数料無料という点も魅力です。

5-2.充実した取引ツール

DMM株では、初心者からプロまでさまざまな投資スタイルに応じた取引ツールを用意しています。「DMM株 STANDARD」とスマホアプリの「かんたんモード」は、初心者に優しいインターフェースとなっています。

また取引に特化したPC取引ツールの「DMM株 PRO+」「DMM株 PRO」、スマホアプリの「ノーマルモード」は、株式の取引経験が豊富な投資家も納得の高機能トレーディングツールです。

なおPC 取引ツールもスマホアプリも、ひとつのツールで国内株式と米国株式の取引が可能です。

6.ネット証券を利用する際の注意点

ネット証券は店舗を構える証券会社と比べて手数料体系が安かったり、PC・スマホ双方で取引がしやすかったりといったメリットがありますが、一方で注意点もあるため、あらかじめ把握しておきましょう。

まず、ネット証券は店舗を持っていないため、基本的に証券会社の担当者にアドバイスを貰っての取引はできません。そのため口座開設から取引まで、自分で行えることが利用の前提になるといえます。

また取引はオンラインのみとなるため、証券会社のサーバーの状況や通信環境によっては、うまく取引が行えないというケースも0ではありません。その他、IDやパスワードをむやみに他人に教えない、悪質なフィッシングサイトにだまされない、ウィルス対策を行っておくといった、最低限のセキュリティ対策も必要になります。

まとめ

手数料や取扱商品などの特徴から、5つの主要ネット証券会社を紹介しました。ただ、それぞれの会社に特徴があるので、複数のネット証券を比較検討したうえで口座開設することが望ましいといえます。

なお、複数社で口座開設することも可能なため、実際に取引を行い、自分にとって最も相性のいいネット証券を探すことも可能です。まずは焦らずに各証券会社の検討を進めるところから始めましょう。

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山下耕太郎

山下耕太郎

一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。ツイッター@yanta2011