医療・医薬品・ヘルスケア・バイオ関連の投資信託・ETFは?

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投資を行う場合、ジャンルはよく選定する必要があります。特に医療・医薬品・ヘルスケア・バイオ関連は、新型コロナウィルスの影響で注目を浴びた分野の一つで、人の生活と密接に関わっていることから高い関心を持つ人もおり、投資信託・ETFにも目が向けられています。

そこで、この記事では、医療・医薬品・ヘルスケア・バイオ関連の投資信託・ETFにどういったものがあるのか、具体的なファンドを見ていきます。

※2020年9月16日時点の情報です。最新の情報は各ファンドの販売会社サイト等でご確認ください。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

  1. 医療・医薬品・ヘルスケア・バイオ関連の投資信託・ETFとは
  2. 医療の投資信託・ETF
    2-1.ニッセイ次世代医療ファンド
    2-2.メディカル・サイエンス・ファンド(医療の未来)
  3. 医薬品の投資信託・ETF
    3-1.三菱UFJ国際-グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド
    3-2.JPMグローバル医療関連株式ファンド
    3-3.NEXT FUNDS 医薬品(TOPIX-17)上場投信
  4. ヘルスケア・バイオ関連の投資信託・ETF
    4-1.アジア・ヘルスケア株式ファンド
    4-2.ピクテ・バイオ医薬品ファンド
    4-3.フューチャー・バイオテック
  5. まとめ

1.医療・医薬品・ヘルスケア・バイオ関連の投資信託・ETFとは

投資信託は、ファンド組成会社が投資家から資金を集め、その資金をファンドマネージャーが運用する投資方法です。投資家は、証券会社などで販売している投資信託を購入すれば、自身で運用する必要はありません。そのため、多数ある商品から今後利益を見込めそうなものを選定する作業が非常に重要だといえます。

ETFは、証券取引所などに上場している投資信託のことを指します。投資信託であることには変わりがないものの、ETFの場合は株式と同様にリアルタイムに売買が行われるため、投資信託より値動きが激しい点が特徴です。なお投資信託・ETFはともに株や債券などの金融商品の複合体であり、投資信託やETFを購入することが分散投資につながるという一面もあります。

医療・医薬品・ヘルスケア・バイオといった分野は、世界人口の増加や先進諸国の少子高齢化といった問題などから、古くから将来に至るまで動向が注目されています。また最近では新型コロナウィルスの蔓延により、ワクチン開発や防疫、消毒といった分野に大きく関心が集まったことで、大きく株価を上げる関連銘柄も出てきました。

人の生活に大きく関わり、また今後も拡大が見込まれる市場であることから、金融市場においても様々な投資信託・ETFが組成されています。全世界で盛んな領域であることから、世界中の関連株式を対象にしたファンドも多いのが特徴です。

2.医療の投資信託・ETF

ここでは、医療に特化した投資信託・ETFについて詳しくみていきます。

  • ニッセイ次世代医療ファンド
  • メディカル・サイエンス・ファンド(医療の未来)

それぞれ証券会社なども異なるため、自分のニーズにあった投資信託を選択していきましょう。

2-1.ニッセイ次世代医療ファンド

ニッセイ次世代医療ファンドは、ニッセイアセットマネジメント株式会社が提供するファンドです。日本を含む世界の医療サービスや医療機器、医薬品に関連する企業へ投資しています。為替ヘッジは行わないため、為替変動により基準価額が変動するリスクがあります。

基準価額 12,584円
純資産総額 30.46億円
主な販売会社 大和証券

2-2.メディカル・サイエンス・ファンド(医療の未来)

メディカル・サイエンス・ファンド(愛称:医療の未来)は、主として成長性の高い世界のメディカル・サイエンス企業の株式に投資するファンドです。こちらも為替ヘッジはありません。

このファンドでは、ジャナス・キャピタル・マネジメント・エルエルシーに運用権限の一部を委託していることも特徴の1つです。ジャナス・キャピタル・マネジメント・エルエルシーは米国にあり、医療関係の博士号を持つプロもいる会社です。専門分野における実績と知識を持った組織の力を活用してファンドが運用されるため、銘柄選定に信頼を感じる方もいるでしょう。

基準価額 11,802円
純資産総額 401.56億円
主な販売会社 SBI証券、楽天証券など

3.医薬品の投資信託・ETF

医薬品に関連する下記の投資・ETFについて詳しくみていきましょう。

  • 三菱UFJ国際-グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド
  • JPMグローバル医療関連株式ファンド
  • NEXT FUNDS 医薬品(TOPIX-17)上場投信

3-1.三菱UFJ国際-グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド

健次の愛称で親しまれている投資信託。SMBC日興証券やSBI証券などの複数の金融機関で取り扱っています。また、地方銀行でも投資できるため、購入に苦労することはないでしょう。

世界の主要先進国市場のヘルスケア・バイオ関連企業の株式が主要投資対象となっています。加えて、医療・医薬品・ヘルスケア・バイオ関連すべての分野が含まれているため、分散投資という意味合いでも強みのある商品です。

また、複数の投資信託の資金を親会社がまとめて運用するファミリーファンド方式で取引を行います。

基準価額 9,932円
純資産総額 1,498.91億円
主な販売会社 SBI証券、楽天証券、SMBC日興証券、auカブコム証券など

3-2.JPMグローバル医療関連株式ファンド

金融業界で有名なJ.P.モルガン・アセット・マネジメントが提供するファンドです。直接、株式や債券に投資するのを避け、複数の投信信託に投資するファンド・オブ・ファンズ方式で運用しています。分配は、年4回(1月、4月、7月、10月の各25日)です。

月ごとの市場状況を分析して投資を行っており、その内容はホームページに記載されているため、どのような動きをしているのかを確認したい場合にも役立ちます。医療関連分野や金融分野に精通したプロが知識などを活かして書かれたレポートなどを見ると、さらに細かい運用状況を把握可能です。

ちなみにレポート内には、銘柄数や有価証券の組み入れ率なども表記されているため、どういった商品なのかも理解しやすい中身となっています。

基準価額 10,896円
純資産総額 554.61億円
主な販売会社 SBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券など

3-3.NEXT FUNDS 医薬品(TOPIX-17)上場投信

野村アセットマネジメント株式会社が提供する、東京証券取引所に上場している医薬品関係に特化したETFで、分配金支払いは年1回(7月15日)となっています。証券口座で1口から投資可能です。

東証プライム上場企業のうち医薬品銘柄のみを抽出して構成された株価指数をベンチマークとしており、大手医薬品会社である武田薬品工業や第一三共などがメインに組み込まれています。なお、ファンドのホームページからは組み入れられている全銘柄を確認することもできます。

基準価額 251,438円(10口あたり)
純資産総額 12.7億円
主な販売会社 各証券会社

4.ヘルスケア・バイオ関連の投資信託・ETF

ここでは、下記のヘルスケア・バイオ関連の投資信託・ETFについて解説していきます。

  • アジア・ヘルスケア株式ファンド
  • ピクテ・バイオ医薬品ファンド
  • フューチャー・バイオテック

それぞれについて詳しくみていきましょう。

4-1.アジア・ヘルスケア株式ファンド

日興アセットマネジメント株式会社が提供している投資信託です。日本を除くアジアのヘルスケア関連企業が投資対象となっており、医療・医薬品・ヘルスケア・バイオ関連すべての分野を取り扱っています。

アジアにおいて30年を超える株式運用実績がある、日興アセットマネジメント アジア リミテッド(NAM アジア)が組入銘柄を厳選しており、運用方式はファンズ・オブ・ファンズです。

基準価額 10,076円
純資産総額 129.62億円
主な販売会社 SBI証券、auカブコム証券、マネックス証券、楽天証券など

4-2.ピクテ・バイオ医薬品ファンド

運用会社のピクテは1805年に設立された会社であり、世界中に拠点をもっています。会社としては、200年ほどの歴史を持ち、設立当初から資産運用を主幹事業として行っているため、多くの実績を持っています。

日本を含む世界のバイオ医薬品関連企業の株式を対象に投資しています。なおこの投資信託には下記の3種類のコースがあります。

  • 1年決算型円コース
  • 1年決算型円コース 為替ヘッジなしコース
  • 毎月決算型 為替ヘッジなしコース

ファミリーファンド方式を採用しており、毎月決算型が毎月13日、1年決算型は4月13日が分配日です。松井証券やマネックス証券などの複数の証券会社で取り扱いがあります。

基準価額 11,575円(毎月決算型 為替ヘッジなしコース)
純資産総額 644.23億円(同上)
主な販売会社 SBI証券、SMBC日興証券、岡三オンラインなど

4-3.フューチャー・バイオテック

三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供している投資信託です。ファンド・オブ・ファンズ方式により運用されています。

世界のバイオテクノロジーおよび医療機器関連企業の株式を、カンドリアム・ベルギー・エス・エー、フィデリティ・マネジメント・アンド・リサーチ・カンパニー・エルエルシーの2社が運用しています。複数の証券会社で取り扱っており、幅広い証券会社で購入可能です。

基準価額 12,597円
純資産総額 714.63億円
主な販売会社 SBI証券、SMBC日興証券、GMOクリック証券など

まとめ

医療・医薬品・ヘルスケア・バイオ関連の投資信託・ETFには様々な種類があり、業界に注目する投資家を中心に購入されています。購入できる金融機関はそれぞれの商品によって異なるため、気になった投資信託があったら、どの金融機関で購入できるのかを調べることが必要です。

なお、投資信託やETFを購入する際には、購入資金だけでなく、どのような株式などをメインにして運用しているのかなどを細かく分析・検討しましょう。

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鈴原 千景

Webライター。内容として、わかりやすくを心掛けながら金融、不動産関係・ふるさと納税の記事を多く執筆している。日本株・米国株、投資信託、仮想通貨、ロボアドバイザーを運用中。