クレジットカードの特典サービスと言えば買い物などに使えるポイント還元が主なものとして挙げられます。一方、松井証券が提供する「MATSUI SECURITIES CARD」は、貯まったポイントで投資を行える特典サービスが付帯される投資家に適したカードとなっています。
そこでこの記事では、MATSUI SECURITIES CARDの特徴、メリットやデメリット、評判などについて詳しくご紹介します。MATSUI SECURITIES CARDについて詳しく知りたい人、貯まったポイントで投資を行いたい方は、参考にしてみてください。
※この記事は2020年10月26日時点の情報をもとに執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。
目次
- MATSUI SECURITIES CARDの特徴
- MATSUI SECURITIES CARDのメリット
2-1.入会、カード利用でポイントが貯まる
2-2.ポイントで投資ができる
2-3.年1回以上の利用で年会費無料
2-4.ポイントを商品やギフト券と交換できる
2-5.電子マネーやモバイル決済サービスも利用可能
2-6.付帯保険が豊富 - MATSUI SECURITIES CARDのデメリット
3-1.対応国際ブランドが1つのみ
3-2.インターネットの利用に不慣れな人は費用負担が多くなる
3-3.海外旅行をする機会の多い人には不向き - MATSUI SECURITIES CARDの評判・概要
- まとめ
1 MATSUI SECURITIES CARDの特徴
MATSUI SECURITIES CARDは、大手信販会社のジャックスがインターネット証券会社の松井証券と提携して発行しているカードです。支払いなどで貯まったポイントを使用して国内外の金融商品に投資できるのが、MATSUI SECURITIES CARDの大きな特徴です。
また、家族カードやETCカードを発行できるため、家族間での利用や、自動車を運転する際にも便利になるほか、旅行傷害保険や盗難保険など各種補償サービスも付帯しています。
2 MATSUI SECURITIES CARDのメリット
MATSUI SECURITIES CARDの会員になるとポイントが貯まりやすくなるほか、貯まったポイントを使用して投資をしたり、他の商品などと交換したりすることも可能です。また、年会費、付帯カード、各種サービスや補償などさまざまな面で特典を受けられます。以下、詳しく確認してみましょう。
2-1 入会時、カード利用時にポイントが貯まる
MATSUI SECURITIES CARDの入会時には、松井証券ポイントを500ポイントもらうことができます。会員になった後は、カードを利用して一定の条件を満たした場合、松井証券カードポイントを獲得することが可能です。
具体的には、カード到着から3カ月以内に5万円以上利用した場合に2,000ポイント、7万円以上利用した場合に3,000ポイントを貰えます。また、期間内のカード利用金額が10万円以上になった場合、5,000ポイントを獲得することが可能です。
松井証券カードポイントは、自動的に松井証券ポイントに交換されるので、カード会員になってから3カ月以内に最大5,500ポイントを獲得できます。
通常利用のポイント還元率は0.5%
MATSUI SECURITIES CARDを利用して支払いをすると、購入代金200円分につき、松井証券ポイントが1ポイント付与されます。カード利用の用途制限は基本的にありません。そのため、食事、買い物、公共料金などの支払い用途を問わず、加盟店であれば原則としてポイント付与の対象となります。
JACCSモールで買い物をするとポイント還元率アップ
JACCSモールで購入する際にカード払いを利用すると、通常利用の場合よりもさらにポイント還元率がアップします。JACCSモールとは、ジャックスが運営するネットショッピングモールのことで、MATSUI SECURITIES CARDで支払うと松井証券ポイントの他にJデポ(=付与されたポイントを代金請求時の値引き分に当てられるシステム)が付与されます。
なお、ポイント付与の内訳は、松井証券ポイントが購入代金の0.5%、Jデポが購入代金の0.5%~12%となっています。そのため、JACCSモールでカード払いをすると、ポイント還元率が最大12.5%になります。
なお、ポイント付与の対象となる購入金額は税込価格なので、購入価格分だけではなく、消費税分もポイント還元の対象です。カード利用の回数が多くなれば、その分付与されるポイント数の差も大きくなるので、税込価格まで還元対象となるMATSUI SECURITIES CARDは、ポイントがより貯まりやすくなっています。
2-2 ポイントで投資ができる
カード利用で貯まった松井証券ポイントを使用して投資ができるので、投資資金を別途用意する必要が必ずしもなく、現金で金融商品を購入するよりも気軽に始められます。なお、松井証券では100円分からポイント投資が可能です。
MATSUI SECURITIES CARDを利用して獲得できる松井証券ポイントの有効期限は、原則としてポイントが付与されてから2年です。そのため、期間内にポイントを使用しなければ基本的に失効しますが、松井証券でポイント投資を始めることで有効期限の失効を防ぐことが可能です。
ポイント投資をする際、自動積立を利用して金融商品を購入できます。自動積立とは、あらかじめ購入金額や期間を設定しておくと、自動で買付してくれるシステムのことです。ポイント投資を行うときに自動積立の設定をしておくと、金融商品の買付のためにポイントが自動的に充てられます。それにより、ポイントの有効期限が切れるのを効率的に防ぐことができます。
ポイント投資で購入できる商品の種類
貯まったポイントで購入可能な投資商品は、次の3つの投資信託です。
- ひふみプラス
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
ひふみプラスは、厳選した日本の成長企業の株式へ積極的に投資を行うアクティブファンドです。またeMAXIS Slim 先進国株式インデックスは、アメリカなど先進国の株式を投資対象とするインデックスファンドになります。eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は、国内外の株式、債券、REIT(不動産投資信託)の8資産へ均等に投資を行うバランスファンドです。
この3つの投資信託は、2018年1月に始まったつみたてNISAでも購入することが可能です。
2-3 年1回以上の利用で年会費無料
MATSUI SECURITIES CARDの年会費は、初年度が無料、次年度以降は1,375円(税込)となっています。しかし、次年度以降においても、その年の前年度に1回以上カード利用をすれば年会費が無料となります。また、家族カードを付帯する場合も、上記と同じ体系で利用できます。
2-4 ポイントを商品やギフト券と交換できる
MATSUI SECURITIES CARDの利用で貯まったポイントは、商品やギフト券と交換することが可能です。具体的な交換先は以下の通りです。
カタログ商品
松井証券のポイントサービスのサイトに掲載されているカタログ商品では、飲食品、家電、インテリア商品、書籍など豊富な商品が並んでいるので、自由に選んでポイントと交換することができます。
Amazonギフト券
アメリカの大手ネット通販会社のAmazonで商品を購入できるギフト券があります。そして、ポイントの交換先としてAmazonギフト券も含まれているので、普段からAmazonを利用して買い物をする人にとっては大きなメリットです。
なお、Amazonギフト券は、1,000円単位でポイントと交換できます。また交換できる金額の範囲は1,000円~1万円です。
2-5 電子マネーやモバイル決済サービスも利用可能
MATSUI SECURITIES CARDは、追加機能で電子マネーやモバイル決済サービスの利用が可能です。このカードで利用できる電子マネーは、日本の大手通販サイトの楽天が提供する電子マネーサービス「楽天Edy」で、利用できるお店も数も豊富なのが特徴です。
このほか、MATSUI SECURITIES CARDで利用できるモバイル決済サービスとして、「Apple Pay」「Google Pay」にも対応しています。
2-6 付帯保険が豊富
MATSUI SECURITIES CARDには、以下のような様々な保険が付帯されているため、会員になると一定の補償を受けられます。
旅行傷害保険
MATSUI SECURITIES CARDを含むジャックスのカードには、国内の旅行傷害保険が付帯されています。例えば、国内旅行をする際、交通機関の利用中または宿泊施設に滞在中に負傷し、治療のために入通院した場合、一定の条件のもと、1日に数千円単位の補償を受けられます。また、死亡した場合は1,000万円、後遺障害を負った場合は、その程度に応じて30万円~1,000万円の補償を受けることが可能です。
ただし、国内の旅行傷害保険の補償を受けるには、旅行をする際、交通費や宿泊費をカードで支払いをしていなければなりません。
盗難保険
カードの紛失や盗難の後、不正使用された場合、一定条件の範囲内でジャックス側に補償してもらえます。盗難保険の補償範囲は、届出日を挟んで60日前後の121日の間に生じた不正使用による損害額となります。
ネットあんしんサービス
インターネット上でカードを不正使用されて損害が生じた場合、一定条件の範囲内で補償が受けられます。補償範囲は、届出日より90日前から届出日までの間に生じた不正使用による損害額となります。
3 MATSUI SECURITIES CARDのデメリット
MATSUI SECURITIES CARDの利用ではデメリットや注意点もあります。それぞれ確認してみましょう。
3-1 対応国際ブランドが1つのみ
MATSUI SECURITIES CARDの国際ブランドは、マスターカードの1つのみです。国内外でマスターカードを利用できるお店も一定数あるものの、複数の国際ブランドに対応しているカードと比較した場合、利用できる機会が少なくなります。
3-2 インターネットの利用に不慣れな人は費用負担が多くなる
MATSUI SECURITIES CARDの利用明細は、インターネット上で発行するのが原則となっています。書面による利用明細を発行してもらうためには、1通88円(税込)の手数料を支払う必要があるため、インターネットの利用が不慣れな人がMATSUI SECURITIES CARDを使用すると、費用負担が多くなる場合もあります。
3-3 海外旅行をする機会の多い人には不向き
付帯されている旅行傷害保険は国内のものだけで、海外のものは含まれていないため、海外旅行をする機会が多い人にとって、MATSUI SECURITIES CARDは不向きな場合もあります。
4 MATSUI SECURITIES CARDの評判・口コミ
MATSUI SECURITIES CARDを実際に利用しているユーザーからは、次のような意見や感想が寄せられています。カード選びの参考に活用しましょう。
- 「貯まったポイントを使って気軽に投資を始められる」
- 「ポイントで自動投資を始めると有効期限を気にせず利用できるのが良い」
- 「ネットショッピングでカード払いをするとポイント還元率が大きくなる」
- 「海外旅行傷害保険をつけてほしい」
- 「対応する国際ブランドを増やしてほしい」
※上記はすべて個人の感想です。申込に際してはご自身でもよくお調べのうえご判断ください。
MATSUI SECURITIES CARDに寄せられている口コミで特に多いのが、貯まったポイントで投資を始められる点です。また、ネットショッピングのポイント還元率が高くなることやポイントの活用方法が複数あることなども高い評価を受けています。
一方、海外旅行傷害保険を付けてほしいという意見や、マスターカードの他にもう1つや2つの国際ブランドに対応してほしいなどの要望も見られるので、MATSUI SECURITIES CARDを利用する際は、自身の利用状況をしっかり確認してから検討することが大切です。
まとめ
MATSUI SECURITIES CARDは、ポイント投資によって資産運用を身近なものにしてくれるのが特徴です。通常のポイント還元率は0.5%とやや低めですが、ネットショッピングでカード払いをすると大幅にアップするうえ、年会費は年度内に一度利用するだけで無料になります。
気軽に資産運用を始めてみたい、カード利用で効率的にポイントを貯めたいという場合に向いたクレジットカードとなっているので、選択肢の一つになるでしょう。
HEDGE GUIDE 編集部 クレジットカードチーム
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