JALカード、どれを選べばいい?目的別に特典・年会費などから比較

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JALカードでは、普通カードを含め6種類のクレジットカードを発行しています。各カードは、年会費やJALマイルに関する特典や付与数、旅行保険やその他優待特典の内容や数に違いがあります。

そこで今回は、JALカードを用途別に紹介していきます。「JALカードに関心があるけれど、情報が多くてよく分からない」といった方も参考にしてみてください。

目次

  1. JALカードの種類
    1-1.JALカードは6種類で構成されている
    1-2.提携会社ごとにも分かれている
  2. JALカードを利用目的別に比較
    2-1.年会費を抑えながらJALの特典を利用してみたい
    2-2.旅行に役立つカードを探している1人暮らしを始めた18歳以上の学生
    2-3.旅行や出張の頻度が高い会社員
    2-4.旅行に行くけれど年会費とのバランスも大切
    2-5.国内旅行好きでJALのサクララウンジを利用したい
    2-6.旅行の頻度は少ないけれどマイルを貯めて商品と交換してみたい
    2-7.年会費が安く通勤や買い物に役立つカードが欲しい
  3. まとめ

1.JALカードの種類

JALカードは、JALグループの株式会社JALカード(ジャルカード)が発行しているクレジットカードです。6種類のJALカードに分かれていて、提携ブランドごとに細かく分けることもできます。

まずは、JALカードの種類について整理していきます。

1-1.JALカードは6種類で構成されている

JALカードは6種類に分かれていて、年会費やカードのデザインに関しても違いがあります。

名称 概要
JALカード(普通カード) デザイン:シルバー
本会員の年会費:2,200円(税込)
(JALアメリカン・エキスプレスカード:6,600円(税込))
家族会員の年会費:1,100円(税込)
CLUB-Aカード デザイン:黄色に近いゴールド
本会員の年会費:11,000円(税込)
家族会員の年会費:3,850円(税込)
CLUB-Aゴールドカード デザイン:濃いゴールド
本会員の年会費:17,600円(税込)
家族会員の年会費:8,800円(税込)
プラチナ デザイン:ブラックをベースにしたデザイン
本会員の年会費:34,100円(税込)
家族会員の年会費:17,050円(税込)
JALカード navi デザイン:グレー
本会員の年会費:在学期間中無料
家族会員には非対応
JAL CLUB EST デザイン:ゴールド
本会員の年会費:各カードの年会費と同様
JAL CLUB ESTの年会費:2,200円(税込)、5,500円(税込)
家族会員:2,200円(税込)

普通カード、CLUB-Aカード、CLUB-Aゴールドカード、プラチナは、本会員に加えて家族カードも発行できます。

一方、JALカード naviは、18歳~30歳未満の学生限定ということもあり、家族カードに対応していません。さらに本会員は、30歳を迎えると他のJALカードへ切り替える必要がある点に注意も必要です。

JAL CLUB ESTは、普通カードやCLUB-AカードなどにJAL CLUB EST会員限定のサービスを追加したカードです。

利用目的は定まっているもののJALカードについてほとんど知らない場合は、年会費など基本的な項目だけでも確認してみるのが大切です。

1-2.提携会社ごとにも分かれている

JALカードは、複数の国際ブランドおよびその他企業と提携していて、提携会社独自の特典やサービスを利用できる場合があります。

普通カード、CLUB-Aカード、CLUB-Aゴールドカードは、国際ブランドのアメリカン・エキスプレス、MasterCard、VISA、JCBと提携しています。一方、プラチナカードは、JCBとアメリカン・エキスプレスの2種類と提携しているのが特徴です。

国際ブランド以外には、TOKYU POINTやSuicaといったサービスと提携しているのも大きな特徴です。

公共交通機関や買い物などでの利用をメインにしている方にとっても、利用メリットはあります。次の項目では、提携ブランドやサービスも含めて、利用目的と合ったJALカードを紹介します。

2.JALカードを利用目的別に比較

JALカードは、各カードによってメリットやデメリットも異なります。また、提携ブランドによって特典の内容も一部変わります。

それでは、利用目的別にJALカードを紹介していきます。

2-1.年会費を抑えながらJALの特典を利用してみたい

「クレジットカードの年会費やその他コストをなるべく抑えながら、クレジット機能を使いたい」、「JALの特典やマイルを貯めてみたいけど、使いこなせるか分からないから試しに利用してみたい」という方には、普通カードを検討してみてはいかがでしょうか。

普通カードの年会費は、2,200円(税込)と他のJALカードと比較して8,000円以上安いのが特徴です。また、家族カードの年会費は、1,100円(税込)とこちらも安く抑えられています。

さらに入会1年目の年会費は無料なので、試しに半年~1年使用してみたい場合にもメリットといえます。

主な特典は以下の通りです。

  • 入会搭乗や初回搭乗ボーナスとして1,000マイル付与
  • フライトマイル10%加算
  • ショッピングマイルあり
  • 機内販売や免税店、国内空港店舗割引
  • 国内外のツアー最大5%割引
  • JALビジネスきっぷ
  • 旅行傷害保険

このように、クレジット機能の他にもJALカードの基本的な特典やサービスを付帯しています。なお、国際ブランドをアメリカン・エキスプレスへ指定した場合は、年会費6,600円(税込)に変わるので注意が必要です。

2-2.旅行に役立つカードを探している1人暮らしを始めた18歳以上の学生

国内もしくは海外の旅行が好きで、JAL系列の航空会社をよく利用する18歳~30歳未満の学生は、JALカード naviを検討してみてはいかがでしょうか。

JALカード naviは、高校生を除く18歳~30歳未満の学生を対象にしたカードです。年会費は在学期間中無料なので、1人暮らしを始めたばかりで生活費をなるべく抑えたい学生にとってもメリットのあるサービスです。他にも、引越料金の割引や外国語検定の合格ボーナスといった特典も受け取ることができます。

主な旅行関連の特典は以下の通りです。

  • 入会特典として2,000マイル獲得
  • 特典航空券のマイル交換数6割引
  • 区間マイル100%
  • 機内販売や免税店、国内空港店舗割引
  • 国内外のツアー最大5%割引
  • スカイメイトサービス
  • 旅行傷害保険

また、ボーナスマイルやフライトマイル、ショッピングマイルといった方法で、マイルが貯まります。さらに在学期間中はマイルの有効期限は無期限で、ゆっくりマイルを貯めることも可能です。

30歳を迎えた場合や学校を卒業した際は、JALカード navi からJALカード(普通カード)へ自動で切り替わります。30歳以降も利用できない点はデメリットですが、学生向けのサービスや年会費無料などメリットもあります。

2-3.旅行や出張の頻度が高い会社員

年に何度も旅行へ行く方や主張などの機会もある方は、プラチナカードやCLUB-Aゴールドカードも検討してみてはいかがでしょうか。

CLUB-Aゴールドカードは、ボーナスマイルが普通カードよりも多く、提携ブランドの旅行特典も利用できるのが特徴です。

プラチナカードは、CLUB-Aゴールドカードに付帯している旅行特典やサービスに加えて、海外旅行者向けの空港ラウンジサービスやレストラン、各種イベントのチケットサービスなども付帯しています。年会費が2万円を超えても問題ない方や海外旅行の頻度が高い方、海外旅行時に空港ラウンジでくつろぎたい方に合っています。

対して、年会費2万円を上限としていて国内旅行の頻度が高い方は、CLUB-Aゴールドカードの方が使いやすいといえます。

各提携会社限定のサービスについては、以下の通りです。

カード名 提携会社限定の主なサービス内容
CLUB-Aゴールドカード  【JAL アメリカン・エキスプレス・カード】
・国内28ヶ所と海外1か所の空港ラウンジを利用可能(一部サービス無料)
・ETCカード発行可能(発行手数料、年会費無料)
・AMERICAN EXPRESS EXPERIENCES(アメリカン・エキスプレス厳選のチケット先行購入など)
・銀聯カード発行可能(中国を中心に利用できるクレジットカード)
・手荷物空港宅配サービス
・アドオンマイル(マイルの上乗せ、100円(税込)に1マイル)
【JALカードSuica】
・Suicaでの買い物
・Suicaへのオートチャージ
・IC乗車券として利用
・JREポイント付与(5,000ポイント)
・ビューゴールドラウンジを利用可能
・国内28ヶ所と海外1か所の空港ラウンジを利用可能(一部サービス無料)
・ショッピングなどの際にJREポイントが貯まる
【JAL・JCBカード】
・Lounge Key(世界1,100ヶ所以上の空港ラウンジを利用可能)
・ショッピングガード保険
・JCBプラザ
・JMB WAONクレジットチャージ
(その他100以上のJCB関連サービスを利用可能)
【その他】
・JALカードTOKYU POINT ClubQ Visaカード
・JALカードTOKYU POINT ClubQ Mastercard
TOKYU POINTが貯まる
・JALカードOPクレジット:小田急ポイントが貯まる
プラチナカード  【JAL アメリカン・エキスプレス・カード】
※CLUB-Aゴールドカード共通の内容
※アドオンマイルについては、100円(税込)につき2マイル
【JAL・JCBカード】
※Lounge Key などは、CLUB-Aゴールドカード共通の内容
※CLUB-Aゴールドカードと異なる特典は以下の通り
・プライオリティパス
・JCB Lounge京都
・プラチナコンシェルジュ

プライオリティパスやLounge Keyは、世界の空港ラウンジを利用できるサービスで、ドリンクやアルコール類、軽食などを楽しめます。特に海外旅行が好きな方には、メリットのあるサービスです。

反対に国内旅行が好きな方は、JALカードSuicaやJALカードTOKYU POINT ClubQの方が利用しやすいサービスやラウンジプログラムもあります。

旅行に活用できるJALカードを探している方は、国内と海外どちらの旅行に行く機会が多いのか確認した上で比較するのも大切です。

2-4.旅行に行くけれど年会費とのバランスも大切

旅行の回数が年間に1~数回程度の場合や年会費も気になっている時は、CLUB-Aカードも検討してみてはいかがでしょうか。

CLUB-Aカードは、年会費11,000円(税込)、家族会員3,850円(税込)でCLUB-Aゴールドカードやプラチナと同じボーナスマイルをもらえます。また、国際線を利用する時は、JALビジネスクラス・チェックインカウンターでスピーディにチェックインできます。

他にも機内販売10%割引や国内免税店での購入金額割引、パッケージツアー最大5%割引といった特典を利用可能です。

ショッピングマイル・プレミアムは無料ではありませんので、年会費を抑えながらマイルの交換率を上げたい方にとってデメリットもあります。ショッピングマイル・プレミアムの年会費3,300円(税込)を許容できるかが、重要なポイントの1つといえます。

2-5.国内旅行好きでJALのサクララウンジを利用したい

JAL CLUB ESTは、国内旅行好きでJALのサクララウンジを利用してみたいと考えている20代の方にもメリットがあります。

JALのサクララウンジは、国内外の空港に設置されているJAL運営のラウンジです。通常は、JMBやワンワールドのステイタス会員、ビジネスクラスもしくはファーストクラスに搭乗する場合でなければ利用できないのが特徴です。

しかし、JAL CLUB ESTの会員であれば、年間5回までサクララウンジを無料で利用可能です(国内線限定)。

サクララウンジ内では、ソファでくつろぎながらソフトドリンクやアルコール類、おつまみをいただけます。さらにシャワールームや無線LANサービス、バーラウンジといった設備もあります。

JAL CLUB ESTは、ラウンジ特典以外にもマイルの有効期限5年延長やJALビジネスクラス・チェックインカウンターなどの特典もあるのが特徴です。

一方年会費は、各カードに追加する形なので高い傾向です。たとえば普通カードは、2,200円(税込)のカード年会費にJAL CLUB ESTの年会費5,500円(税込)を追加します。また、20代限定のカードという点にも注意が必要です。

2-6.旅行の頻度は少ないけれどマイルを貯めて商品と交換してみたい

旅行へ行く機会が少ないライフスタイルで、マイルを貯めたり活用したりしてみたい場合は、CLUB-Aゴールドカードから検討してみてはいがかでしょうか。

CLUB-Aゴールドカードは、ショッピングマイルの交換率が上がるショッピングマイル・プレミアムへ無料で入会できます。また、以下の提携ブランドを選択しますと、各ポイントサービスのポイントをマイルへ交換可能な点にも注目です。

カード名 マイル関連のサービス
JAL アメリカン・エキスプレス・カード JALグループの航空券や機内販売、指定の通信販売やツアー購入、ペット購入事前お支払いサービス利用時にマイルを上乗せしてもらえる
・100円(税込)につき1マイル(ショッピングマイル+追加マイル=100円(税込)につき3マイル獲得できる場合もある)
JAL・JCBカード JAL・JCBカードとJMB WAONカードを登録した場合は、WAONチャージや支払いでもマイルが貯まる
チャージ:最大100円につき1マイル
WAONでの支払い:200円(税込)につき1マイル
JALカードTOKYU POINT ClubQ Visaカード
JALカードTOKYU POINT ClubQ Mastercard
TOKYU POINT加盟店でのカード利用で、JALマイルとTOKYU POINTを貯めることができる
さらにTOKYU POINTは、2,000ポイントにつき1,000マイルの交換率でマイルに交換可能
JALカードOPクレジット 小田急ポイントサービス加盟店でのカード利用で、JALマイルとOPポイントが貯まる
OPポイントは、2,000ポイントにつき1,000マイルの交換率でマイルに交換可能
PASMOオートチャージした場合は、チャージ金額に応じてマイルも貯まる
JALカードSuica JRのポイントサービスJREポイントを貯めることができる
貯めたJREポイントは、1,500ポイントにつき1,000マイルに交換可能
※JALカードショッピングマイル・プレミアムに加入している場合の交換率

小田急ポイントサービス加盟店やTOKYU POINT加盟店は多数あるので、日常の買い物だけでなくレストランやホテル、雑貨屋、書店、カフェなどでポイントが貯まります。

JREポイントは、チャージやJREポイント加盟店でのカード利用などで貯まります。また、えきねっとポイントやJRホテルメンバーズポイントを、JREポイントへ交換可能です。

フライトマイルやショッピングマイルの他にもマイルを貯める方法はあるので、提携サービスも比較してみてはいかがでしょうか。

2-7.年会費が安く通勤や買い物に役立つカードが欲しい

普通カードのJALカードSuica、JALカードTOKYU POINT ClubQやJALカードOPクレジットは、日常生活で使いやすいJALカードを探している方向けともいえます。

年会費は2,200円(税込)なので、主な用途が旅行特典ではなく日常の買い物や公共料金の支払いでも気軽に利用しやすい価格帯です。

他にもJALカードSuicaは、クレジットカードとSuicaを1枚にまとめることができますし、オートチャージやIC乗車、Suicaとして買い物にも利用できます。

JALカードTOKYU POINT ClubQとJALカードOPクレジットは、小田急ポイントサービス加盟店やTOKYU POINT加盟店での利用で、各ポイントも貯まるのが特徴です。そして、貯まったポイントは、加盟店で利用したり商品と交換したりできます。

さらに貯めたマイルはポイントに交換し、加盟店での買い物に活用できるのもメリットといえます。

まとめ

JALカードは、グレードや提携ブランドによって特典やサービスの内容も異なっています。また、旅行や買い物、ポイントサービスなど多種多様な特典を盛り込んでおり、用途に応じて選択できるのも特徴的です。

国内や海外の旅行や買い物、日常生活での利用など多種多様な使い方に対応しているので、少しでもJALカードに関心を持っている方は、今回の記事を参考に比較検討してみてはいがかでしょうか。

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菊地 祥

FP3級技能士、投資信託4年目、株式投資8年目。2018年からフリーランスとしてwebライティングやメディア運営を行っています。また、webライターとしては株式投資や投資信託などをやさしく解説。