スマホで投資ができるアプリが登場したおかげで、資産運用を取り巻く環境はますます便利になっています。なかには、投資の経験がなくても簡単に資産運用できるアプリもあり、投資に対するハードルも下がってきています。今回は、投資初心者の方でも使いやすい資産運用アプリを紹介したいと思います。
※2022年6月時点の情報です。最新情報は各社サイト上でご確認ください。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
目次
- 資産運用アプリは大きく2種類ある
1-1.自分で投資先を選ぶタイプ
1-2.AIが資産運用を支援してくれるタイプ - 投資初心者にも使いやすい資産運用アプリ
2-1.ウェルスナビ
2-2.THEO+docomo
2-3.PayPay証券
2-4.クラウドバンク - まとめ
1.資産運用アプリは大きく2種類ある
資産運用ができるスマートフォンアプリにはさまざまなものがありますが、これらは以下の2種類に分類することができます。
- 自分で投資先を選ぶタイプ
- AIが資産運用を支援してくれるタイプ
それぞれ特徴が異なりますので、詳しく見ていきましょう。
1-1.自分で投資先を選ぶタイプ
自分で投資先を選んで資産運用を進める場合、株式や投資信託などの金融商品を吟味して売買注文を出すことになります。資産運用アプリの場合、より少ない操作で直感的に投資ができるなど、ハードルが下げられているものも多くなっています。
例えば、対面証券などで国内株の取引を行う場合、購入する単元数が決まっているため、投資を始めるためにはある程度の資金(数万円~数百万円程度)が必要になります。
ですが、資産運用アプリでは数百円~数千円といった少額から投資が可能なものも多くあります。また、数タップするだけで投資ができたり、ポイントを使って投資ができたりするなど、簡単に投資ができるような工夫がされていることも多いといえます。
このように、投資をするハードルが下げられているアプリが多いため、そうしたアプリを利用することで初心者の方でも投資にチャレンジしやすくなります。
1-2.資産運用を一任できるタイプ
資産運用アプリには、資産運用を丸投げしたり、一部を自動化してくれるタイプのものがあります。たとえば、投資一任型のロボアドバイザーでは、アプリをダウンロードしていくつかの設定を行えば、あとは自動で投資する資産を選んで運用のサポートを行ってくれます。
そのため、投資をするために金融商品について勉強したり、投資先を選定したりする手間をほとんどかけなくても資産運用を行うことができます。
また、こちらのタイプのアプリでも少額投資が可能なものが多いため、気軽に投資を始めやすいといえます。
2.投資初心者にも使いやすい資産運用アプリ
それでは、投資初心者の方にも使いやすい資産運用アプリを紹介したいと思います。今回紹介するのは、以下のアプリです。
- WealthNavi
- THEO+docomo
- PayPay証券
- ネオモバ株アプリ
- クラウドバンク
それぞれのアプリの特徴やメリット・デメリットを解説しますので、参考にしてみてください。
2-1.ウェルスナビ
WealthNavi(ウェルスナビ)は、ロボアドバイザーの支援によって長期・積立・分散投資をお任せで行ってくれる資産運用アプリです。簡単な運用スタイルを選ぶだけで、ロボアドバイザーが選定した株式や債券、金、不動産など、世界50ヶ国・12,000銘柄に分散投資が行われるため、簡単に投資リスクを軽減することができます。また、長期運用を継続することを前提に、それに見合った金融商品を厳選しているため、長い目で見た資産運用を可能にしています。
投資金額は1万円からとなっています。他の投資サービスと同様に元本保証はなく、下落相場になった場合は損失が発生する可能性もあるため、注意が必要です。
2-2.THEO+docomo
THEO+docomoもロボアドバイザーによってお任せで資産運用ができるサービスです。口座を開設して入金するだけで、あとは投資をする人の資産運用方針(リスク許容度)に合わせて資金が運用されます。そのため、金融商品を選択したり、タイミングを見て売買したりする必要はありません。
運用方法は、資産運用のプロフェッショナルが監修した231通りの方法から選択されます。また、各ポートフォリオは最大30種以上のETF(上場投資信託)から構成されており、投資先も86の国と地域にわたるため、高度な分散投資が可能です。また最低投資額は1万円からと、他のロボアドバイザーに比べて少額から投資ができる点や運用額に応じてdocomoのdポイントがもらえる点などもメリットです。
一方で、長期的な視点に立って資産運用を行うため、短期的に利益を上げることには向いていない点は多くのロボアドバイザーや投資信託運用と同様です。また、NISAやiDeCoには対応していませんので、これらによる節税メリットを享受することはできません。
2-3.PayPay証券
PayPay証券は、スマートフォンから簡単に少額で株式投資や投資信託の購入ができる資産運用アプリです。
本来、単元株数単位での取引しかできないところ、PayPay証券では金額単位での取引が可能になっており、1,000円から日米株の株式取引を始めることができます。また、アプリから3タップで株式を購入できる手軽さも特徴の1つです。
さらに、日本株や米国株といった株式取引のほかに、1,000円から始められる積立投資「つみたてロボ貯蓄」や、1万円からデイトレードができる「PayPay証券10倍CFD」、1株からIPO投資ができる「誰でもIPO」、PayPayポイントが運用できる「PayPayポイント運用」など、さまざまなサービスを提供しています。また、様々なキャンペーンを開催しているので、初心者の方には始めやすいスマホ証券です。
デメリットとしては、手数料が比較的高いことや、購入できる株式銘柄が限られていることが挙げられます。
少額から日本株や米国株、IPO株などに投資がしたい方に向いている資産運用アプリといえます。
PayPay証券では、2022年6月1日(水)〜2022年7月31日(日)まで、新規口座開設者の中から、キャンペーン申込期間中にキャンペーンコード「cpn2206」を入力すると抽選で1等10名に50,000円、2等1,000名に3,000円の投資資金がプレゼントされます。
【関連記事】PayPay証券(ペイペイ証券)、最新のキャンペーン内容は?キャンペーンコードも
2-4.クラウドバンク
クラウドバンクは、サイト上で募集されているさまざまなファンドを選択して、プロが行う融資による資産運用に参加できるソーシャルレンディングサービスです。インターネット上で多くの投資家が少しずつ資金を出し合い、それをファンド企業から事業会社に融資して運用される仕組みで、最低投資額1万円から始めることができます。
ファンドを選んだあとは特に手間はかからず、毎月分配金が支払われ、運用期間の終了とともに投資した資金も還元されます。
利回り水準が5%~7%程度と比較的高いことや、募集企業やプロジェクトに関する厳しい審査を行うなどリスク対策が行われているといった特徴があります。
一方で、運用期間中は原則として解約できない点や、運営会社や事業会社の経営状況などにより支払い遅延や元本割れ、貸し倒れが起きる可能性がある点、逆に予定よりも早く資金が償還されることがあり、運用益が目減りする可能性がある点がデメリットといえます。
まとめ
今回は、投資初心者でも使いやすい資産運用アプリを紹介しました。現在では、少額投資や自動運用など、さまざまな特徴があるアプリがリリースされており、投資を始めやすくなっています。
ただし、利用すれば簡単に儲かるということではありませんので、それぞれのメリットとデメリットを慎重に比較して、利用の是非を判断することが大切です。これから資産運用を始めたいという方は、本記事を参考に資産運用アプリの検討を進めてみて下さい。
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山本 将弘
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