NISA・つみたてNISAの始め方は?申込方法や注意点、利用までの流れ

NISAやつみたてNISAは、投資で得られた利益が非課税になる制度です。将来に備えた資産形成のために活用しようと検討している方も多いのではないでしょうか。

この記事では、これからNISA・つみたてNISAを活用して投資を始めたい方に向けて、申請方法や利用までの流れを分かりやすく解説します。非課税メリットを享受しながら、中長期での資産形成に挑戦してみてはいかがでしょうか。

目次

  1. 提出書類の準備
  2. NISA口座開設の申込み
  3. 税務署の審査
  4. 入金
  5. 投資する商品を選ぶ
  6. つみたてNISAの場合は毎月の積立金額を決める
  7. NISA・つみたてNISAを始めるときの注意点6つ
    7-1.NISAとつみたてNISAの併用はできない
    7-2.NISA口座は1人に1つだけ
    7-3.年間の上限額に気を付ける
    7-4.投資信託の目論見書は必ず目を通す
    7-5.分散投資をする
    7-6.定期的に値動きをチェックする
  8. まとめ

1 提出書類の準備

NISAやつみたてNISAを始めるには、金融機関にNISA口座を開設する必要があります。NISA口座は通常の総合口座とは別なので、すでに総合口座がある人も口座開設が必要です。

開設に必要な書類は下記のとおりです。

  • 本人確認書類
  • マイナンバーが確認できる書類

本人確認書類は、運転免許証、パスポート、健康保険証、在留カード、住民基本台帳カードなど。運転免許証や健康保険証は両面の提出が必要です。

マイナンバー確認書類は、マイナンバーカード、マイナンバーの記載された住民票の写し、マイナンバー通知カードです。なおすでに金融機関へマイナンバーを提出している場合は必要ありません。

2 NISA口座開設の申込み

金融機関のWEBサイトにて、NISA口座開設を申請します。以前は総合口座を先に開設する必要がありましたが、最近は総合口座とNISA口座を同時に開設できる金融機関も増えています。

NISA口座開設の画面にて、氏名・住所・メールアドレスなどの必要事項を記入します。書類の提出方法はWEBが便利で、本人確認書類やマイナンバーの確認書類をスマホなどで撮影し、画像をアップロードして提出します。インターネットを利用できない場合は、書面による提出を選びましょう。

情報の入力や書類の提出がすべて終わると、口座が仮開設となり、NISAでの取引ができるようになります。

3 税務署の審査

金融機関はNISA口座の申し込み情報を税務署に提出し、税務署は申請内容を審査します。すでに他の金融機関でNISA口座を開設していると審査に引っ掛かりますので注意しましょう。

無事承認されると税務署審査完了の連絡が入り、口座開設手続きは完了です。

4 入金

株式や投資信託を購入するための入金を行います。入金方法には振込入金やリアルタイム入金などがあります。できるだけ手数料のかからない方法が望ましく、たとえば楽天証券なら楽天銀行からの入金であれば手数料無料ですので、可能であれば利用すると良いでしょう。

またつみたてNISAの場合、買付に必要な資金を毎月自動で引き落としてもらえるサービスもあります。資金をまとめて入金しておけない一方、毎月手作業で入金するのは面倒と感じる人に便利です。

5 投資する商品を選ぶ

NISAでは以下の金融商品の取引ができます。

  • 国内株式
  • 外国株式
  • 株式投資信託
  • 国内ETF
  • 海外ETF
  • ETN(上場投資証券)
  • 国内REIT
  • 海外REIT
  • 新株予約権付き社債(ワラント債)

債権、MMF・MRF、預貯金、非上場株式、金・プラチナなどはNISAの対象になっていません。これらは一般の総合口座で取引をする必要があります。

つみたてNISAの場合は株式投資信託、ETF(上場投資信託)が対象です。すべての銘柄が対象となるわけではなく、長期の資産形成にふさわしいと判断されたもののみが厳選されています。投資信託には数千もの銘柄がありますが、数多くの銘柄から自分で選ぶ自信がない人でも、つみたてNISAなら選びやすいと言えます。

6 つみたてNISAの場合は毎月の積立金額を決める

つみたてNISAは、投資信託を毎月積立購入していく資産運用方法です。毎月いくら購入するのか、銘柄ごとに決めて設定します。非課税枠は年間最大40万円です。

投資は余剰資金で行うのが原則なので、経済的に無理なく支払える範囲で始めましょう。また毎月の貯金とは別ものとして捉え、貯金は別途行ってください。

7 NISA・つみたてNISAを始めるときの注意点6つ

NISAで投資を始めるときには、以下6つのポイントをおさえておきましょう。

7-1 NISAとつみたてNISAの併用はできない

NISAとつみたてNISAはどちらかを選ぶ必要があり、両方とも同時に利用することは不可能です。どちらを選ぶか迷う人も多いと思われますので、簡単な選び方のポイントを列挙します。

  • 株式投資がしたいならNISA
  • 投資できる資金が少ないならつみたてNISA
  • 年間40万円を超えて投資したいならNISA
  • コツコツと長期投資をしたいならつみたてNISA
  • 投資商品の豊富さを重視するならNISA
  • 厳選された商品から選びたいならつみたてNISA

非課税となる期間は、NISAが最大5年、つみたてNISAは最大20年という点も要チェックです。単年での投資可能額は120万円とNISAのほうが多いのですが、非課税期間も考慮すると最終的にはつみたてNISAのほうが多くなります。

なお夫婦の場合はそれぞれNISA口座とつみたてNISA口座に分けることで、家計で両方を利用する選択肢もあります。たとえば夫のNISA口座では株式投資を積極的に行いながら、妻のつみたてNISAでリスクを抑えた長期の積立投資をするといったように使い分ける方法が考えられます。

7-2 NISA口座は1人に1つだけ

NISA口座は1人あたり1つだけに限定されています。総合口座とは違い、複数の金融機関に口座を保有することはできません。

金融機関を途中で変更することはできますが、年に1回までに限られ、手続きも時間がかかります。頻繁に変更することはできないため、自分にとって適切な金融機関かどうか、しっかり考えたうえで口座開設をしましょう。

7-3 年間の上限額に気を付ける

無制限に非課税となるわけではなく、NISAは年間120万円まで、つみたてNISAは年間40万円までと上限が設定されています。

またつみたてNISAは定期・継続の買付のため、たとえば一度にまとめて40万円分購入することはできません。毎月3万円で年間36万円など、買い付け金額は上限以内に収めるように設定してください。

7-4 投資信託の場合は目論見書に必ず目を通す

投資信託の目論見書とは、ファンドに関する重要事項が説明された書類です。具体的には以下の事項が記載されています。

  1. 投資先・投資対象
  2. 運用方法
  3. 分配金の頻度・方針
  4. 運用実績
  5. 資産クラスの構成比率
  6. 決算日

ファンドについて正確な情報を得て、リターン・リスクを判断するため、目論見書の確認は必須です。購入する前に必ずひととおり読んでおきましょう。

運用実績で主にみる項目は、基準価額と純資産の2つです。長期の資産形成を考えると、毎月のトレンドで見て、この2つの項目がなだらかに上昇している銘柄が望ましいと言えます。

7-5 分散投資をする

投資初心者のうちは、株式のみ、国内のみ、特定の銘柄のみといった偏りのある投資は避けましょう。ある対象にすべての資金を投入してしまうと、値下がりしたときのダメージが大きくなります。複数の銘柄や資産クラスに資金を振り分け、分散投資をすることがリスクの低減につながります。

投資信託では、1つの銘柄で国内外の株式・債権など、複数の資産クラスに分散投資する「バランス型」と呼ばれるファンドがあり、これを利用するのも1つの手です。

7-6 定期的に値動きをチェックする

NISA・つみたてNISAは両方とも中長期での資産形成を目的とするものです。デイトレードのように1日に何回も売買をする投資スタイルではありませんので、日々の値動きを細かくチェックする必要はありません。

しかし投資である以上は、損益の状況を確認するため定期的に値動きをチェックする必要があります。月に1回程度は、保有している株式の価格や投資信託の基準価額をチェックしましょう。

まとめ

NISA・つみたてNISAを始めるための、口座開設、入金、商品選びなどについて解説しました。口座開設・入金ともに、通常の口座開設とそれほど大きな違いはないので、大きな手間がかかることはありません。

NISAとつみたてNISAは併用できないので、いずれかを選ぶことになります。投資の方針、資金額などから、どちらがご自身に最適なのかを考えて決めましょう。

The following two tabs change content below.
HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム

HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム

HEDGE GUIDE 投資信託は、投資信託に関する国内外の最新ニュース、必要な基礎知識、投資信託選びのポイント、つみたてNISAやiDeCoなどの制度活用法、証券会社の選び方、他の投資手法との客観的な比較などを初心者向けにわかりやすく解説しています。/未来がもっと楽しみになる金融・投資メディア「HEDGE GUIDE」