ソーシャルレンディングの投資家が教える賢いファンドの選び方5選

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ソーシャルレンディングをはじめようと思っても、どういったファンドを選べばいいのか、判断が難しいですよね。そこでこの記事では、ファンドの選び方をわかりやすくご紹介したいと思います。

この記事を読むことで、ファンド選びのポイントがわかるようになり、時間の節約やリスクの回避にもつながるかと思います。それではひとつずつ見ていきましょう。

  1. 大切なのは”分散投資”の考え
  2. ファンドの選び方その1『ファンドの事業内容』
  3. ファンドの選び方その2『利回り』
  4. ファンドの選び方その3『運用期間』
  5. ファンドの選び方その4『担保や保証』
  6. ファンドの選び方その5『分配および返済方法』

大切なのは”分散投資”の考え

ファンドの選び方を見る前に、投資の全般としてもっとも大切なのが、分散投資を心がけることです。分散投資とは、投資方法や投資先などを集中させずに、リスクヘッジを行うことを指します。

たとえば投資には、以下のようにさまざまな方法があります。

  • FX
  • ソーシャルレンディング
  • 不動産

全財産をひとつの投資に集中させて、もしトラブルがあった場合、最悪すべてを失う可能性があります。

しかしリスクヘッジ(リスクの分散)ができていればどうでしょうか。ひとつの投資がダメになったとしても、ダメージを最小限に抑えられます。

そしてそのリスクヘッジの考えは、ソーシャルレンディング内にも言えます。

  • ソーシャルレンディング事業者
  • ファンドの事業内容
  • 融資先の国や通貨

などを分散して投資ができれば、経済情勢が悪化した場合でも、損失は最小限で済むのです。

ファンドの選び方その1『ファンドの事業内容』

選び方のひとつとして、ファンドの事業内容を見てみましょう。

  • 不動産
  • エネルギー開発
  • アミューズメント施設の設備投資
  • 個人融資

など、いろいろな事業があると思います。一般的に、不動産事業は手堅いと言われています。しかしリーマンショックのような経済危機が、今後もう起こらないとは限りません。

それでは事業内容の何をチェックすればいいのでしょうか。ポイントは分散投資を心がけることです。複数のファンドに投資する際に、事業内容がかぶらないかどうかをチェックしましょう。事業内容で良し悪しを判断するのではありません。

また、融資先に返済実績があるかどうかを確認することも、リスクの回避につながります。返済実績があれば、ファンドの詳細ページにその旨が記載されているので、しっかりチェックすることが大切です。

ファンドの選び方その2『利回り』

もうひとつは利回りのチェックです。利回りが高いと、利息が増えるのでお得な気分になりますよね。ただその分、担保や保証がない場合が多いです。反対に、担保や保証がついている案件は、利回りが低い傾向にあります。

大切なのは、『どこまでリスクを受け入れられるか』です。万が一、貸し倒れが起きた場合でも、「投資の全額が返ってきてほしい!」と考えるなら、利回りは犠牲にして、担保や保証がきちんとついたファンドを選びましょう。

ファンドの選び方その3『運用期間』

ファンドにはさまざまな運用期間があります。

・短期…3ヶ月~6ヶ月ほど
・長期…1年~3年ほど

など、バリエーションは豊かです。運用期間が短いほど、事業完了や投資額の償還も早いので、まだ慣れていない方は短期がおすすめでしょう。

ただ短期案件は、投資額が償還された後に、再びファンドを探す手間がかかります。ソーシャルレンディングの魅力のひとつは、一度投資をしたら事業完了まで放っておけることです。短期案件ばかりに投資を集中させると、ソーシャルレンディングの魅力が損なわれるので注意が必要です。

ファンドの選び方その4『担保や保証』

担保や保証があるかどうかも、ファンド選びのポイントです。

ソーシャルレンディングの事業者は、貸し倒れが起きないように、ファンドの審査には細心の注意を払っています。貸し倒れが起きると、その事業者の信用にかかわるからです。

よって貸し倒れがどうしても不安な方は、担保や保証がついている案件を選びましょう。担保や保証がついていれば、貸し倒れが起きてもきちんと償還される可能性が高いです。

弁済の順位に注目

担保が不動産(土地や建物)の場合、弁済の順位が高いかどうかをチェックしましょう。

融資先の企業は、同じ不動産を担保に、複数の融資を受けることができます。たとえば担保に設定した土地の評価額が1億円であれば、1億円に達するまで、複数の融資を受けられるということですね。

その後、融資先の企業が借金を返済できず、債権者が担保を売却したとしましょう。その金額を受け取れるのは、弁済の順位が高い人からになります。そして担保は、当時の評価額よりも価値が低くなるケースがたくさんあります。つまり順番が低いせいで、全額償還されなかったというケースもあるのです。

したがって優先順位が低く、評価額と借入れの総額が近い(土地評価額が1億円で、借入れの総額もそれに近く余裕がない)ファンドの場合は、投資をやめた方がいいでしょう。

選び方その5『分配および返済方法』

もうひとつ、ファンドの選び方で大切なのが、分配および返済方法です。その方法は3種類ありますので、ひとつずつ見ていきましょう。

元本一括返済

元本一括返済とは、元本が事業完了の後にまとめて返済される方法です。利息は毎月同じペースで均等に分配されます。

元本一括返済のメリットは、投資パフォーマンスが高いことです。元本が最後まで減らないので、いつも満額を貸している状態が維持できます。

反対にデメリットは、貸し倒れのリスクが大きいことです。もし貸し倒れが起きた場合、残りの利息や元本の全額が1円も返ってこない可能性があります。ただソーシャルレンディングでは、多くの案件が元本一括返済の形式なので、ソーシャルレンディングを利用する場合は、ある程度避けられないリスクです。

元利均等返済

元利均等返済とは、元本と利息が均等に返済される方法です。ただ特徴として、分配の割合が均等ではありません。毎月の分配額は一定ですが、はじめは利息の割合が多く、回数を重ねるごとに元本の割合が高まります。

元本均等返済のメリットは、貸し倒れが起きた場合の損害が減ることです。これは元本一括返済とは異なり、元本も毎月返済されるためです。

反対にデメリットは、投資パフォーマンスが下がることです。元本が毎月返済されることで、向こうへの融資額が減り、利回りも下がります。

満期一括返済

満期一括返済とは、元本や利息のすべてが事業完了の後に返済される方法です。

満期一括返済のメリットは、元本が最後に返済されることです。元利均等返済とは違い、利回りが下がりません。

また満期一括返済の場合、毎月生まれた利益は、事業者が同じファンドの他案件へ再投資を行います。他の返済方法では利息が分配されるたびに、再投資を考える必要がありました。しかし満期一括返済では、事業者がその手間を引き受けてくれるのです。

反対にデメリットは、貸し倒れが起きた場合、元本に加えて利息も戻らない可能性があることです。ソーシャルレンディング事業者は、貸し倒れが起きないようにファンドの管理をきちんと行います。しかし投資家はその失敗リスクを頭に入れておく必要があります。

まとめ

以上、ソーシャルレンディングのファンドの選び方をご紹介しました。

ここまで読んだことで、ファンド選びの注目ポイントがわかるようになり、また時間の節約やリスク回避のノウハウなどが身についたと思います。

まずはファンドをいろいろとチェックすることからはじめてみましょう。

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石村淳

ローリスクでの資産運用を目指すフリーライター。ソーシャルレンディングや仮想通貨などで、少しずつ資産を増やしています。HEDGE GUIDEではソーシャルレンディング記事が担当です。読者の方の疑問が残らないように、わかりやすく読みやすい文章を心がけています。