クレジットカードのポイントサービスで重要な点の一つが、ポイント還元率です。一般的にクレジットカードのポイント還元率は、高ければ高いほど効率的にポイントを貯めることができます。
そこでこの記事では、ポイント還元率の高いクレジットカードをご紹介します。ポイントサービスを重視している方やクレジットカードを比較する時間が少ない方などは、参考にしてみてください。
※この記事は2021年5月26日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。
※本記事は情報提供を目的としており、特定サービスの利用を勧誘するものではございません。申込に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
目次
- ポイント還元率の高いクレジットカード
1-1.三井住友カード プラチナプリファード
1-2.三井住友カード(NL)
1-3.プラチナ・カード(アメックスカード)
1-4.アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
1-5.Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD
1-6.Orico Card THE POINT
1-7.楽天プレミアムカード
1-8.楽天カード
1-9.イオンカードセレクト - ポイントサービスを重視する場合の注意点
2-1.計算方法に注意
2-2.ポイント還元率アップ特典の条件 - まとめ
1.ポイント還元率の高いクレジットカード
クレジットカードのポイント還元率は、決済額何円につき何ポイント貯まるかをパーセンテージで表したものです。たとえば、カード利用100円につき1ポイント貯まる場合は、「1ポイント÷100円×100=1%」という計算になります。
それではポイント還元率の高いクレジットカードを確認していきましょう。
1-1.三井住友カード プラチナプリファード
三井住友カード プラチナプリファードは、三井住友カードの中でもVポイントサービスを重視したカードです。カード利用で得られるVポイントは、通常100円(税込)につき1ポイントです。
ポイント還元率に換算すると1%で、各特典を利用するとポイント還元率最大10%にアップします。ポイント還元率10%は、クレジットカードの中でも特に高い水準なので、ポイント重視の方にメリットの多いカードといえます。
以下に、主なポイント還元率アップ特典を紹介します。
特典 | ポイント特典の内容 |
---|---|
外貨ショッピング利用特典(海外旅行時の限定特典) | 外貨によるカード決済の場合、ポイント還元率合計3%(通常ポイント+2ポイント) |
プリファードストア | 特約店でのカードを利用した場合、ポイント還元率2%~10%程度(通常ポイント+1~9ポイント) |
ポイントUPモール | ポイント経由で商品を購入できるポイントUPモールの利用時、購入金額に対して0.5~0.9%分のポイント還元 |
さらにココイコというサービスに登録し、対象店舗でカードを利用するとVポイントを獲得できます。ココイコは、小田急百貨店やびっくりドンキー、洋服の青山などさまざまな店舗で利用できるのが特徴です。
海外旅行が好きな方は、外貨ショッピング利用特典も利用しながらポイントを効率的に貯めることが可能です。さらに日常でのカード利用をメインに考えている方も、プリファードストアやポイントUPモールでポイント還元率をアップできます。
1-2.三井住友カード(NL)
ナンバーレスカードの三井住友カード(NL)では、カード利用でVポイントが貯まります。
店舗やネットショップなどでのカード利用では、ポイント還元率0.5%と比較的低いものの、指定店舗でのカード利用であれば最大5%にアップします。
ポイント還元率に関する特典は、以下の通りです。
特典 | ポイント特典の内容 |
---|---|
通常 | カード利用でポイント還元率0.5%分のVポイント付与 |
指定店舗でのカード利用 | カード利用でポイント還元率2%分のVポイント付与 |
タッチ決済 | 指定店舗でのカード利用およびVisaのタッチ決済やMastercard®タッチ決済の利用によって、ポイント還元率2.5%分のVポイント付与 |
Visaのタッチ決済やMastercard®タッチ決済とは、専用端末へ非接触で決済できるシステムのことです。そして、Vポイントの追加およびタッチ決済によるポイント還元率アップに対応している店舗は、ファミリーマート、ローソン、セブン-イレブン、マクドナルドの4社です。
他にもポイントUPモール経由でのショッピングや、ココイコの対象店舗でカードを利用した場合には、ポイント還元率をアップできます。ポイントUPモールは、美容をはじめ家電や書籍、グルメなどさまざまなサービスと提携しています。また、ココイコの対象店舗は、三井住友カード プラチナプリファードと同様です。
三井住友カード(NL)の年会費は永年無料なので、費用負担が気になる方にも利用しやすいカードといえます。
1-3.プラチナ・カード(アメックスカード)
アメックスカードのプラチナ・カードは、メンバーシップ・リワードのポイントがカード利用によって貯まります。ポイント還元率は、ポイント加算対象店舗での利用で1%、対象外の店舗では0.5%です。
メンバーシップ・リワード・プラスというポイント特典に登録した場合は、対象サービスや店舗でのカード利用でポイント還元率3%に上がります。また、メンバーシップ・リワード・プラスの年会費3,300円(税込)が無料になるので、他のアメックスカードよりも費用負担を抑えながらポイントサービスを利用することができます。
主なポイント還元率3%の対象店舗は、以下の通りです。
- Uber Eats
- ヨドバシカメラ
- JAL公式ウェブサイトの商品
- Yahoo!ショッピング
- iTunes Store
このようにオンラインサービスや航空会社、大手家電量販店のネットショップ、デリバリーサービスなどさまざまな業種に対応しているのが特徴です。
カードの年会費は143,000円(税込)と高めなので、ポイントだけでなく他の特典にも関心を持っている人の方が利用しやすいといえます。
1-4.アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードのポイント還元率は、アメックスカードのプラチナ・カードと同じく通常0.5%~1%です。また、メンバーシップ・リワード・プラスに登録することができるので、プラチナ・カードと同様にポイント還元率3%へアップします。ポイント還元率3%の対象店舗はプラチナ・カードと共通しています。
ただし、メンバーシップ・リワード・プラスの年会費3,300円(税込)の費用がかかる点は、プラチナ・カードと異なります。一方でカードの年会費は、プラチナ・カードと比較して安いといえます。
プラチナ・カードの年会費を負担するのが難しい時は、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードも検討してみてはいかがでしょうか。
なお、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの年会費31,900円(税込)を負担するのも難しい場合は、年会費13,200円(税込)のアメリカン・エキスプレス・カードでもメンバーシップ・リワード・プラスに登録可能です。
1-5.Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD
Orico Card THE POINT PREMIUM GOLDは、Orico Cardの中でもポイントに特化したクレジットカードで、ポイント還元に関する特典を利用できます。
店舗やネットショップでのカード利用時には、ポイント還元率1%分のオリコポイントが貯まります。他にも電子マネーのiDやQUICPayの利用で、ポイント還元率0.5%分のオリコポイントを追加で獲得できます。さらに入会特典として入会後6か月間は、無条件でポイント還元率2%にアップするのも主なメリットといえます。
上記の電子マネーや入会特典を利用した場合は、ポイント還元率3.5%の状態でポイントを貯めることができます。
上記特典以外には、オリコモールというポイントモール経由のカード利用で、ポイント還元率を2.5%以上にアップすることも可能です。たとえば、オリコモール経由で青山フラワーマーケット オンラインショップにアクセスし、フラワーを購入すると10,000円(税込)につき750ポイントが貯まります。ポイント還元率に換算すると、7.5%と比較的高い水準です。
オリコモールのサービス状況によっては、高いポイント還元率でオリコポイントを貯めることができます。ネットショップの利用頻度が高い方やポイントモールの利用に抵抗の少ない方には、メリットのあるカードといえるでしょう。
1-6.Orico Card THE POINT
Orico CardのOrico Card THE POINTは、Orico Card THE POINT PREMIUM GOLDと同じくポイント特化型のクレジットカードです。通常のカード利用では、オリコポイントの還元率1%となります。
ポイント還元率を上げる方法は、入会特典とオリコモール経由での商品購入の2種類です。
入会特典では、入会後6か月のポイント還元率が無条件で2%にアップします。一方、オリコモールの利用では、提携サービスの特典内容によってポイント還元率2%や5%などにアップする場合もあります。
電子マネーiDやQUICPayの利用によるポイント特典なしという点は、Orico Card THE POINT PREMIUM GOLDと異なる点です。
年会費無料でオリコポイントを効率よく貯めたい時は、比較的利用しやすいカードといえます。
1-7.楽天プレミアムカード
楽天プレミアムカードでは、店舗や楽天市場などでのカード利用で楽天ポイントが貯まります。
楽天ポイントは、楽天市場や提携店舗をはじめ楽天のサービスに利用したり商品と交換したりできます。通常、ポイント還元率は1%ですが、楽天市場の商品をカードで購入するとポイント還元率5%にアップします。
さらにお誕生月サービスや楽天市場コースの利用などで、ポイント還元率をアップすることが可能です。具体的なサービスや追加ポイントは、以下の通りです。
特典 | ポイント特典の内容 |
---|---|
お誕生月サービス | 誕生月のカード利用で、ポイント還元率1%分の楽天ポイント付与 |
楽天市場コース | 楽天市場コース特典の選択および楽天市場でのカード利用時、ポイント還元率1%分の楽天ポイント付与 毎週火曜日、木曜日のプレミアムデーのみ対象 |
楽天プレミアムカードでの決済 | 楽天市場の商品やサービスを楽天プレミアムカードで決済した場合、ポイント還元率4%分の楽天ポイント付与 |
楽天会員の方や楽天市場で買い物を行っている方などは、ポイント特典も利用しながら楽天ポイントを貯めやすいといえます。
なお、楽天市場のSPUやお誕生月サービスで獲得した楽天ポイントは、通常のポイントと有効期限が異なるので注意が必要です。
1-8.楽天ゴールドカード
楽天ゴールドカードのポイント還元率は通常1%で、楽天プレミアムカードと同様の水準です。
楽天市場でのカード利用では、SPUの特典と合わせてポイント還元率3%にアップします。また、提携店舗でカードを利用の際は、ポイント還元率1.5%~にアップする場合もあります。
ポイント特典の種類や数という点では、楽天プレミアムカードの方が充実しています。ただし、年会費を抑えながら楽天ポイントを効率よく貯めたい方には、利用しやすくメリットのあるカードです。
楽天ポイントを効率的に貯めたい方は、年会費負担やポイント特典のバランスを考慮しながら検討してみてはいかがでしょうか。
1-9.イオンカードセレクト
イオンカードセレクトは、キャッシュカードとクレジットカード、電子マネーWAON機能を搭載したカードです。また、WAON POINTを貯めることができます。
WAON POINTのポイント還元率は、支払い方法によって0.5%~1%です。以下WAON POINTの特典を紹介します。
- イオングループの対象店舗でカード利用した場合、ポイント還元率1%
- 毎月10日の「AEONCARD Wポイントデー」は、ポイント還元率1%
公共料金や交通機関、WAON POINT優待加盟店などでのカード利用 - 毎月20日、30日にイオンモール専門店でカード利用した場合、お買い物代金が5%OFF
- イオンカードポイントモールでのカード利用、ボーナスポイント付与など
イオンカードポイントモールには、WAON POINTを獲得できるミニゲームやガチャなどが用意されています。また、イオンカードポイントモール経由で提携サービスを利用した場合は、ポイント還元率をアップしてもらえます。たとえば、イオンネットスーパーで商品をカードで購入した場合は、ポイント還元率が1%にアップします。
主にイオンやイオングループの店舗やネットスーパーで生活用品や食品を購入している方などは、ポイント還元率を上げやすいカードといえます。
2.ポイントサービスを重視する場合の注意点
最後にポイントサービスを重視する場合の注意点を紹介します。ポイントの表記には、勘違いしやすいパターンもあるので、注意深く確認しておくのが大切です。
2-1.計算方法に注意
クレジットカードのポイント還元率は、一般的に何円につき何ポイント貯められるか数値で示したものです。
100円につき1ポイント貯まる場合は、通常1ポイント÷100円×100=ポイント還元率1%という計算となります。しかし、中には異なる計算式で表記されている場合もあるため注意が必要です。具体的には以下のように、ポイントを日本円に交換する場合のレートを計算に加えるケースがあります。
- 1ポイント÷100円×100=1%
- 1ポイントの価値は5円と仮定
- ポイント還元率は5%と計算
貯まったポイントを日本円に交換したり店舗でポイント払いに使用したりする時は、上記の計算でも大きな問題はありません。しかし、マイルや他社ポイントサービスへ移行などの場合には、日本円とレートが異なる場合も多いため正確なポイント還元率とはいえません。
ポイント払い以外の活用方法も検討している時は、ポイントの交換レートを除いて計算するのが大切です。
2-2.ポイント還元率アップ特典の条件
ポイント還元率がアップしたりボーナスポイント特典を受けたりするときは、各特典の条件を確認しておきましょう。ポイントサービスによっては、特典で獲得したポイントのみ有効期限を短縮したり、特定のショップのみでしか利用できなかったりといったルールも存在します。
たとえば楽天カードのSPUで貯まったポイントは、ポイントの進呈予定日や有効期限、月間獲得上限ポイント数などといった項目で、通常の楽天ポイントとは異なるルールとなっています。
ポイント特典を不便に感じる場合は、通常の利用でポイント還元率の高いカードから比較した方がいい場合もあります。
まとめ
特典の利用なしでポイント還元率1%程度のカードが、ポイント還元率の高さを判断する一つの基準となります。ポイント目的なら1%以上の還元率を目安にするといいでしょう。さらにクレジットカードによっては、ポイントモール経由でのカード利用や特典の活用で、ポイント還元率5%や10%程度にアップする場合があります。
ショッピングでポイントを活用したい方やポイントを貯めてマイルに移行したい方などは、今回紹介したクレジットカードも含めて検討を進めてみてはいかがでしょうか。
菊地 祥
最新記事 by 菊地 祥 (全て見る)
- JALカードnaviの評判は?メリット・デメリットや還元率、年会費・特典も - 2024年10月8日
- 保険が充実している年会費無料のクレジットカードは?5枚を比較 - 2024年8月27日
- 個人向けプラチナカード9枚の特典、保険、年会費、機能を徹底比較 - 2024年8月27日
- 自動付帯保険がある年会費無料のクレジットカードは?5枚を比較 - 2024年8月27日
- 出光のクレカ「apollostation card」の評判は?特長、特典、付帯保険も - 2024年8月22日