株式会社日本クラウドキャピタルが運営する株式投資型クラウドファンディング(CF)サービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」で新規プロジェクト「これからは誰もが人気アニメIPでゲームを創れる時代に。世界中のゲームとアニメIPを融合させ、ゲーム開発のビジネスモデルに革命を!」(申込期間5月30日〜6月1日)の情報が公開された。目標募集金額1250万円、上限応募額5千万円で、申込は1口10万円、1人5口まで。募集株式を発行する株式会社ノックバックワークスはゲームやコンテンツの企画、開発、運営を手掛けるベンチャー。本プロジェクトが成約すると、対象企業への投資額全額をその年の他の株式譲渡益から控除できるエンジェル税制の「優遇措置B」が適用される。
ノックバックワークス社は「IP(キャラクターや世界観といった知的財産)を使ったゲームを作りたい開発会社」と「IPホルダー」をマッチングするプラットフォーム「LAN(License AD Network)」を提供している。現状、ゲームやコンテンツは飽和状態にあり、開発者にとって製作の難易度、さらに事業を成立させることが難しくなっている。また、消費者にとっても選択肢が多すぎると好きなゲームを探し出すことが難しくなり、購買も振るわない。
LANプラットフォームを介することで、開発者に対してはIPを自由に使える環境を提供、アプリゲーム市場への参入ハードルを下げる。LAN上に供給されるゲームタイトル数を増加させることで、消費者にとっても、知名度が高く自分が好きなIPのゲームにリーチしやすい環境を構築できる。今後は、より知名度や人気の高いゲームの供給数の増、さらに海外にも展開し、LANプラットフォームのユーザー数増を目指す。
手数料は基本無料。ゲーム内課金や広告によりマネタイズし各社に利益を分配する。同社はアニメ・ゲーム業界に対しIPコンテンツを活用したコンテンツ開発を提案するプロデュース業をしており、マーケティングや営業に優位性がある。また、ライセンサー各社(創通、KADOKAWA、タツノコプロ、エイケン、DLE、東映アニメーション、AICライツなど)とも繋がりがあるのが強み。多くのIPの提供を受けており、リストの総数は常時2~300程度のIPを利用できる。2020年春にサービスを開始し、現在、同社を含む5社がゲームの開発を進め、80社程度の会社と開発へ向けて調整を進めているという。
IPOは2025年を予定、同年の売上高約99.8億円を想定。同年までにLAN事業におけるDAU (Daily Active Users)の年間合計数約1954万人の獲得を計画する。
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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム
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