クレジットカードは従来型のキャッシュレス決済手段として長く親しまれており、とくに最近は買い物で貯まるポイントや各種決済に利用できるサービス重視でカード会社を選ぶ傾向もあります。中でもNTTドコモの「dカード」は、ポイント還元や補償内容の充実しているクレジットカードとして、ドコモユーザー以外の方でも多くの利用者がいます。
そこでこの記事では、dカードが気になっている方や利用を検討している方に向けて、dカードの特徴やメリット・デメリット、評判などについて詳しく解説します。
目次
- dカードとは
1-1.ポイントはdポイントで還元
1-2.お得で使いやすいクレジットカード
1-3.ドコモユーザーにおすすめ - dカードのメリット
2-1.年会費永年無料
2-2.dポイントが貯まりやすい
2-3.貯めたポイントを利用しやすく、交換先も多い
2-4.携帯電話の紛失・故障のサポートつき
2-5.補償制度が充実している - dカードのデメリット
3-1.対応ブランドは2種類のみ
3-2.一部の方を除き旅行傷害保険が付帯していない
3-3.ドコモ携帯料金のdカード決済はポイント付与対象外 - dカードの評判
- dカードの申し込み方法
- まとめ
1 dカードとは
dカードは、NTTドコモが発行している年会費永年無料のクレジットカードです。高校生を除き、18歳以上であれば誰でも申し込み、取得することができます。ドコモが運営するポイントサービス「dポイント」が貯まることや、ドコモの携帯電話などのサービスを利用しているユーザーにメリットが大きいことで知られています。
審査も通りやすく、ポイントの還元率は高くて使い勝手も評判なため、初めてクレジットカードを作りたいという場合や、インターネットショッピングの決済用にクレジットカードが欲しいという場合にも向いています。また、ゴールドカードへのアップグレードや、家族カード、ETCカード、プリペイドカードの作成も可能です。
ドコモの提供するサービスの利用によって多くのメリットを受けることができるほか、全国のサービス網を利用して様々なサービスを受けることができます。NTTドコモは経営基盤も強固で、携帯電話だけでなく、生活に密着した様々なサービスへと事業分野を広げています。
1-1 ポイントはdポイントで還元
dカードの最大の特徴は、ポイントがドコモのdポイントで還元されることです。dポイントはセブンイレブンやローソン、ファミリーマートなどの全国のコンビニで買い物に使えるほか、小田急や高島屋などの百貨店、レストラン、宿泊施設、レジャー等の幅広いサービスの支払いにも対応している人気のポイントプログラムです。
1-2 年会費永年無料・世界中で利用できる
クレジットカードの中には年会費が必要なものや、対応しているお店が少ないものもあります。一方、dカードの年会費は永年無料で、VisaおよびMastercard®という世界中で利用できるブランドのカードです。また、様々な補償やサポートも充実しているため、クレジットカードの初心者でも申し込みやすいのが特徴です。
1-3 ドコモユーザーにおすすめ
ドコモユーザーの場合、決済用のクレジットカードをdカードにすることで、より多くのサービスを受けることができます。キャンペーンでの優待、一部サービスでの高ポイント還元率の適用、携帯電話料金の支払いへのポイント利用などが可能になります。
2 dカードのメリット
一般的なクレジットカードとdカードを比較した場合、どのようなメリットがあるのかを詳しく見ていきましょう。
2-1 年会費永年無料
dカードの年会費は永年無料なので、メインのクレジットカードとしても毎月の買い物などが便利になります。申込時の審査は、利用額や利用目的に応じて定期的な収入があることが確認できれば比較的通りやすいのも特徴です。
一方、ゴールドカードの「dカード GOLD」は、毎年11,000円の年会費が必要なものの、「国内空港ラウンジ利用無料」「海外旅行保険」といった多くの優待サービスや特典を受けられるため、人気があります。
2-2 dポイントが貯まりやすい
dカードでは、決済額1%のdポイントが付与されます。公共料金の支払やネットショッピングなどの各種の決済をdカードに集約することで、毎月数千円~数万円分のdポイントを貯めることも可能です。
dポイントと同じく、広く利用することができるポイントサービス(楽天ポイントやTポイント)の場合、ポイント還元率が0.5%になっているカードもあるので、ポイント還元率は高めと言えます。
また、提携店舗での商品購入時に追加でポイントが付与されたり、割引が適用されたりすることもあります。dポイントクラブの加入者であれば様々なキャンペーンでdポイントを集めることも可能です。
2-3 貯めたポイントを利用しやすく、交換先も多い
dポイントは使いやすいポイントです。利用できる店舗やサービスは多く、専用サイトからポイントとギフトを交換することもできます。また、提携先の店舗でポイント決済用としても利用できる上、JALのマイルに交換したり、スターバックスやドトールのカードにチャージしたりすることもできます。
また、dポイントは、投資に使用して資産運用もすることができます。たとえば、記事を読んで株が買える「日興フロッギー」では、dポイント100ポイント分から株を購入することができます。貯まったポイントで投資を始められるため、日常生活を通してコツコツと資産を形成していくことが可能です。
クレジットカードとポイントサービスの連携によって「貯まりやすく、使いやすい」という仕組みができているのは、ユーザーにとっての大きなメリットです。
2-4 携帯電話の紛失・故障のサポートつき
携帯電話に対するサポート(「ケータイ補償」サービス)が無料でついてくるのもdカードの特徴です。
ケータイ補償では、利用中の携帯電話端末が、購入から1年以内に紛失・盗難または修理不能になった場合、新端末の購入金額または頭金および事務手数料に最大1万円分が補償されます(基本的にドコモで購入確認ができる場合に限ります)。dカード GOLDの場合、最大3年で補償額が10万円分になるため、ほぼ全額補償となります。
2-5 補償制度が充実している
ショッピングにも補償があるのもメリットです。年間100万円(dカード GOLDの場合、300万円)まで、dカードでの購入商品について90日以内の盗難や破損などの損害に対して保険金が支払われます。
また、カードの盗難や紛失、なりすましなどによる不正利用に対しても、届け出日の90日前から期限なしで損害を補償してくれます。不正使用についても24時間365日モニタリング(不審利用チェック)が行われているため、不審な利用状況が見られればすぐに対応してもらえる仕組みになっています。
3 dカードのデメリット
dカードにもデメリットはありますので、事前によく理解しておいて、デメリットが強調されない利用方法を考えておくとよいでしょう。
3-1 対応ブランドは2種類のみ
dカードは現在、VisaとMastercardの2種類のブランドに対応しています。JCBやAMEXなど、他のブランドには対応していないため、ブランドにこだわりがある場合には他のカードを含めて検討することが必要です。
また、dカードにはプラチナカードやブラックカードなどの上位カードがない点にも留意しておきましょう。
3-2 一部の方を除き旅行傷害保険が付帯していない
dカードでは旅行出発日時点で29歳以下のdカード会員かつ国内旅行費用・海外旅行費用をdカードで事前に支払った場合は旅行損害保険が付帯しますが、それ以外の方には旅行傷害保険が付帯していないため、海外旅行などの際に不安がある場合は別途保険への加入の検討も必要です。
なお、dカード GOLDでは国内で最大5,000万円、海外で最大1億円までカバーする旅行保険が付帯しています。(海外旅行費用をdカード GOLDにて支払った場合のお支払い保険金額。条件を満たさない場合の保険金額は傷害死亡時最大5,000万円、傷害後遺障がい時200万円~最大5,000万円。)
3-3 ドコモ携帯料金のdカード決済はポイント付与対象外
dカード GOLDでは、ドコモ携帯電話料金やドコモ光利用料金について1,000円につき100ポイント(通常は100円につき1ポイント)が付与される特典があるものの、dカードでの携帯電話料金や修理代金等の支払いにはポイントが原則付きません(端末等代金分割支払金・各種手数料など一部の料金はポイント進呈の対象外。)
※ahamoを契約している場合は「ドコモ光」ご利用料金のみ10%ポイント還元。
※dカード GOLDご利用金額に対して100円(税込)ごとに10ポイント進呈(上限300ポイント/月)。
4 dカードの評判
では、dカードを実際に利用しているユーザーからの評判はどうなのでしょうか?以下で詳しく見ていきましょう。
- 「dポイントがとにかく貯まりやすい」
- 「ポイント還元キャンペーンが豊富」
- 「ポイント還元率は他サービスと比較しても悪くない」
- 「ドコモユーザーではなくても、dポイントを使うならおすすめできる」
- 「補償や保険が意外に使いにくい」
※上記はすべて個人の感想です。ご自身でもよくお調べの上、ご利用をご判断ください。
dカードの評判は、dポイントを貯めやすい点や提携店舗でのサービスを高く評価する声がある一方で、付帯サービスについての不満も見られます。
ポジティブな評価としては、ポイントが貯まりやすいことを喜ぶ声や、割引サービス、ポイント交換サービスなどを高く評価する意見が見られます。dカードならではのポイントの貯まりやすさが多くのユーザーにメリットになっています。
一方、ネガティブな意見としては、付帯する補償サービスに関する声があります。dカードでは、補償が適用される条件が細かく指定されているため、思ったような補償を受けられない場合もあります。
例えば、ケータイ補償では同一機種・色のモデルの購入に限った補償であることや、ショッピングの補償はリボ払いもしくは3回以上の分割払いが条件であることなどがわかりにくいと感じるユーザーもいるので、こうしたサービスの内容は十分に確認して利用することが求められます。
5 dカードの申し込み方法
dカードを使ってみたいという方向けに、dカードの申し込み手順について紹介します。dカードの申し込みには以下の準備が必要です。
- dアカウント(要メールアドレス)
- 本人確認書類(運転免許証、パスポート、健康保険証など)
- 勤務先情報
- 口座情報(支払用)
dアカウントはdポイントのサイトやアプリから登録することができます。未成年者の場合、親権者の同意が必要になるので、必ず確認してから登録するようにしましょう。dアカウントの発行のためにはメールアドレスが必要なので、事前に準備しておいてください。
dカードの申し込み手順は、まずWebサイト上の専用ページから申し込みを行います。申し込みページでは、会員規約への同意や、個人情報の入力、カードの利用目的や必要なカードの機能などを選択していきます。
項目には、勤務先の情報や年収、現在の借り入れ状況などがあり、これらはカードの審査で利用されます。所属確認のため勤務先に連絡が行われる場合があるため、正確な情報を入力するようにしましょう(この場合、カード会社からの連絡とはわからないように連絡されます)。
支払用口座の情報について、ネット上で登録するか、もしくは郵送にするかを選択します。ネットで申し込みをする場合は外部サイト(金融機関サイト)で登録を行います。
ここまで終わると、カード会社で審査を行います。最短は5日となっていますが、審査に必要な確認が遅れた場合や、混雑している状況の場合には遅延することがあります。
審査に通過すると、登録した自宅住所宛てにクレジットカードが郵送で届きます。このとき、本人以外の受け取りは同居の家族だとしてもできないので、必ず本人が受け取るようにしてください。
まとめ
dカードはNTTドコモのクレジットカードであり、買い物や各種決済の利用料金に応じてdポイントを付与してもらえます。便利で使いやすく、ポイント還元率も高いのが特徴であり、年会費が永年無料ながら補償内容も充実しているため、ドコモユーザーに限らず人気があります。
普段の決済用のカードとしても便利なので、この記事を参考に検討を進めてみてはいかがでしょうか。
HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム
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