クラウドファンディング投資で注意したい「手数料負け」とは?4つの対策も

クラウドファンディング投資の大きな特徴の一つに、少額資金で参加できるという点があります。1万円などの少額資金であっても、不動産や海外のプロジェクトなど、様々な案件に気軽に投資できるというのは、大きなメリットと言えるでしょう。

しかし、少額資金でクラウドファンディング投資を行う際には「手数料負け」というデメリットに注意することが大切です。手数料負けに気づかず投資をしていると、トータルの収支がマイナスになってしまうことがあります。

そこで今回はクラウドファンディング投資における手数料負けについて解説します。また、手数料負けを起こさないための対策についても紹介しますので、参考にしてください。

目次

  1. 手数料負けとは
  2. クラウドファンディング投資で発生する手数料負け
    2-1.クラウドファンディング投資に必要な手数料
    2-2.各クラウドファンディングサービスの手数料一覧
    2-3.少額投資を行った場合は手数料負けが起こり得る
  3. クラウドファンディング投資で手数料負けにならないための4つの対策
    3-1.手数料のコストを事前に確認する
    3-2.投資後の利益をシミュレーションする
    3-3.振込手数料が安くなるよう工夫する
    3-4.投資金額を増やす・高利回りの案件を選ぶ
  4. まとめ

1.手数料負けとは

手数料負けとは、投資での利益よりも投資に掛かる手数料が大きいために、損失が発生することをいいます。利益が小さすぎるケースや、手数料のコストが大きすぎるケースで、手数料負けは発生しやすくなります。

手数料負けの事例を見てみましょう。例えば、予定分配率3%・運用期間1年のファンドに1万円を投じ、想定通りの運用が行われて300円のリターンを得たとします。しかし、入金と出金に手数料が200円ずつかかってしまうと、収支はマイナス100円となります。

このように少額資金で投資を行っている場合や、予定分配率が低い案件に投資を行っていると、一定額でかかる手数料よりもリターンが少なくなってしまうことがあります。これが、手数料負けが起きてしまう主な原因です。

2.クラウドファンディング投資で発生する手数料負けとは

クラウドファンディング投資でも、手数料のコストよりも投資による利益が少なければ、手数料負けが起こります。そこで、クラウドファンディング投資における手数料のコストと、利益が少なくなる状況について考えてみましょう。

2-1.クラウドファンディング投資に必要な手数料

クラウドファンディング投資で発生する手数料は下記の通りです。

  • 投資資金を指定の投資用口座に入金する際の振込手数料
  • 分配金などを投資用口座から出金する際の出金(振込)手数料
  • 投資する際の取扱手数料

クラウドファンディング投資ができるほとんどのサービス・プラットフォームでは、「投資資金を指定の投資用口座に入金する際の振込手数料」が発生します。

また、投資後の運用によって発生する分配金などを投資用口座から出金する際に手数料が発生するケースがあります。

さらに、ごく一部のサービスでは投資に対する取扱手数料が必要になりますが、会員登録に掛かる事務手数料、ファンド・企業などへの出資に掛かる手数料が発生することはありません。

2-2.各クラウドファンディングサービスの手数料一覧

株式型、融資型、ファンド型、不動産投資型の各クラウドファンディングサービスから下記のサービスを選び、実際に必要な手数料についてリサーチしました。各サービスで発生する手数料は下記の通りです。

COZUCHI(コヅチ) ・指定投資口座へ入金する際の振込手数料
Rimple(リンプル) ・指定投資口座へ入金する際の振込手数料
CREAL ・指定投資口座へ入金する際の振込手数料
・投資口座からの払戻手数料は楽天銀行口座の場合52円(税込)、楽天銀行以外の口座で出金額が3万円未満の場合150円(税込)、楽天銀行以外の口座で出金額が3万円以上の場合229円(税込)が発生
FUELオンラインファンド ・指定投資口座へ入金する際の振込手数料
・出金時は出金先口座がGMOあおぞらネット銀行以外の場合、一律145円の振込手数料が発生
OwnersBook(オーナーズブック) ・指定投資口座へ入金する際の振込手数料
・払戻時(投資口座から投資家口座への入金)には330円(税込)の手数料が発生
Crowd Bank(クラウドバンク) ・指定投資口座への即時入金(提携銀行からのネットバンキング入金)では手数料無料、一般入金は振込手数料を負担
・日本円での出金手数料は無料、外貨での出金手数料は出金先口座・外貨出金先口座がみずほ銀行の口座であれば1,500円、他の銀行口座の場合は6,500円の実費手数料が発生
・金融機関によって外貨受取時に別途手数料が発生する場合あり
FUNDINNO(ファンディーノ) ・指定投資口座へ入金する際の振込手数料
Unicorn(ユニコーン) ・指定投資口座へ入金する際の振込手数料
CAMPFIRE Owners ・指定投資口座へ入金する際の振込手数料
・出金に掛かる振込手数料は月1回まで無料、2回目以降は振込ごとに770円(税込)の手数料が発生

※2021年11月21日時点

ここで取り上げたクラウドファンディングサービスのうち、すべてのサービスで投資資金を指定口座に入金する際の振込手数料を負担する必要があります。ただし、クラウドバンクでは指定投資口座への即時入金(提携銀行からのネットバンキング入金)を行うことで手数料が無料となります。

2-3.少額投資を行った場合は手数料負けが起こり得る

クラウドファンディングで少額投資を行った場合、利益も少額になります。

少額投資ができるというのは、クラウドファンディング投資のメリットの1つですが、利益も少額になりやすいというデメリットにもなります。

例えば、予定利回り年率5%・運用期間1年のファンドに1万円を投資して予定通りの運用が行われた場合、運用後に得られる利益は500円です。

そのため、出資金の振込手数料や投資口座からの出金手数料など、手数料のコストの合計額が500円を超えてしまうと、手数料負けが発生することになります。

3.クラウドファンディング投資で手数料負けにならないための4つの対策

クラウドファンディング投資で手数料負けが発生しないようするための対策は下記の通りです。

  • 手数料のコストを事前に確認する
  • 投資後の利益をシミュレーションする
  • 振込手数料が安くなるよう工夫する
  • 投資金額を増やす

3-1.手数料のコストを事前に確認する

手数料負けが起きないようにするためには、手数料のコストがどれだけ必要かを事前に確認することが大切です。クラウドファンディング投資において必要なコストを把握しておかなければ、利益が得られるのがどうか判断できないためです。

利用するクラウドファンディングサービスが決まったら、手数料がどれだけ掛かるのかを確認しましょう。

3-2.投資後の利益をシミュレーションする

手数料負けを起こさないために、投資した場合の利益についてシミュレーションしましょう。

投資後の利益を事前に把握することで、手数料負けが起こるかどうかを見極めやすくなるからです。利益と手数料のコストを見比べたうえで、投資するかどうか判断するようにしましょう。

3-3.振込手数料が安くなるよう工夫する

手数料負けを起こさないようにするため、振込手数料が安くなるように工夫するのも1つの方法です。

大手銀行や主要ネット銀行の振込手数料をまとめました。

同行宛 他行宛
三井住友銀行 3万円未満 3万円以上 3万円未満 3万円以上
無料~330円 無料~550円 165円~605円 330円~770円
三菱UFJ銀行 3万円未満 3万円以上 3万円未満 3万円以上
無料~330円 無料~550円 209円~594円 330円~770円
みずほ銀行 3万円未満 3万円以上 3万円未満 3万円以上
無料~440円 無料~660円 150円~710円 320円~880円
りそな銀行 3万円未満 3万円以上 3万円未満 3万円以上
無料~550円 無料~550円 165円~770円 165円~770円
ゆうちょ銀行 3万円未満 3万円以上 5万円未満 5万円以上
無料~146円 無料~146円 165円~660円 165円~880円
PayPay銀行 3万円未満 3万円以上 3万円未満 3万円以上
無料~660円 無料~1,100円 145円~1,320円 145円~1,760円
ソニー銀行 3万円未満 3万円以上 3万円未満 3万円以上
無料 無料 無料~110円 無料~110円
楽天銀行 3万円未満 3万円以上 3万円未満 3万円以上
無料 無料 無料~145円 無料~145円
住信SBIネット銀行 3万円未満 3万円以上 3万円未満 3万円以上
無料 無料 無料~77円 無料~77円
auじぶん銀行 3万円未満 3万円以上 3万円未満 3万円以上
無料~110円 無料~110円 無料~204円 無料~204円
GMOあおぞらネット銀行 3万円未満 3万円以上 3万円未満 3万円以上
無料 無料 無料~75円 無料~75円

※2021年11月21日時点のデータ

上記の表を参考に、振込手数料ができるだけ安い銀行を選ぶといいでしょう。特にネット銀行であれば、他の銀行宛の振込でも手数料が無料となる場合があります。

また、振込手数料をできるだけ安くするために、振込の方法を工夫することも大切です。多くの銀行でネットバンキングでの振込手数料が最も安く、銀行窓口での振込やATMからの現金での振込は手数料が高い傾向にあります。手数料のコストを抑えて、手数料負けが起こる可能性を減らしましょう。

3-4.投資金額を増やす・高利回りの案件を選ぶ

手数料負けを起こさないために、投資金額を増やすことも考えましょう。投資金額を増やせば、期待できる利益も大きくなるため、手数料負けが起こりにくくなります。また、高利回りの案件を選ぶで高いリターンが期待でき、手数料負けを防ぐことにつながります。

ただし、投資においては損失が発生し、元本を毀損することもあります。投資の是非や投資金額の増額、ハイリスクな高利回りのファンドへの投資は慎重に検討してください。

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まとめ

今回はクラウドファンディング投資における手数料負けについて解説しました。クラウドファンディング投資での利益よりも手数料のコストが大きくなると手数料負けが発生します。特に少額投資を行う場合は、利益とコストを見比べることが大切です。

また、クラウドファンディングにおける手数料のコストは、ほとんどが振込手数料ですが、サービスによっては出金手数料や取扱手数料が掛かる場合もあります。利用するサービスの手数料のコストについては事前に確認するようにしましょう。

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