クレジットカードが作れない…審査に落ちる原因と対策は?

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クレジットカードを作るためには、発行会社の審査に通過する必要があります。しかし、さまざまな原因から審査に落ちてしまうこともあるため、なかなかカードを作れないという方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、クレジットカードの審査に落ちた場合の対策や一般的な審査落ちの原因を紹介していきます。クレジットカードの審査に落ちている方や初めて申し込む方などは、参考にしてみてください。

目次

  1. クレジットカードの審査に落ちた後に行うべき対策
    1-1.安定した収入源を持つ
    1-2.同時期に複数のクレジットカードへ申し込まない
    1-3.キャッシングの希望枠を減らす
    1-4.再申し込みまで期間を空けておく
    1-5.各ローンの借入残高を少しでも減らす
    1-6.申込情報の記載ミスを起こさないよう注意する
    1-7.年収や勤務先に関して虚偽の記載を行わない
  2. クレジットカードの審査に落ちる一般的な原因
    2-1.返済能力が低いと判断される
    2-2.過去のクレジットカードの利用方法に問題があった
    2-3.過去に自己破産などの債務整理を行っている
    2-4.在籍確認ができない
    2-5.年齢が原因で審査に落ちる場合もある
  3. クレジットカードの審査に関する注意点
  4. まとめ

1.クレジットカードの審査に落ちた後に行うべき対策

クレジットカードの審査内容は、各社非公開としています。ただし、審査に落ちた原因を推測することはでき、対策も検討できます。

まずは、クレジットカードの審査に落ちた場合、次の申込までに行っておくべき主な対策を確認していきます。

1-1.安定した収入源を持つ

多くのクレジットカードのサイトでは、申込条件に「安定した収入を持つ」などといった項目が記載されています。安定した収入とは、毎月一定の収入を得られる状態のことです。

仮に就職していない場合は、クレジットカードを作る前に仕事に就くのが基本です。また、フリーターなどではなく、正社員など収入の見通しが立つ状態であることも重要なポイントです。他にも勤続年数が長い程、継続的に収入を得られる状態と考えられるので、短期間の退職や転職を繰り返さないよう注意が必要です。

自営業者は、継続的に収入を得られる状態を示すことができるよう、日々実績を積むことが大切といえます。

なお学生の方は、安定した収入がなくとも学生向けカードの利用を検討することで審査を通しやすくなるでしょう(参考記事:学生でも作れる年会費無料のクレジットカード5選、特典や還元率も)。

1-2.同時期に複数のクレジットカードへ申し込まない

クレジットカードの審査に落ちた場合は、信用情報機関へ記録されてしまいます。

信用情報機関は、過去のローンやクレジットカードの申込情報などを記録している機関です。各クレジットカード会社は、加盟している信用情報機関から申込者の信用情報を確認しているため、過去の審査落ちについても把握しています。

同時期に複数のクレジットカードへ申込手続きを行い審査に落ちると、次回の入会審査時に影響を及ぼす可能性もあります。クレジットカードへ申込手続きを行う際は、1社に絞るのがリスクを抑えるという意味でも大切です。

1-3.キャッシングの希望枠を減らす

クレジットカードには、キャッシングも利用できるタイプがあります。申込手続きの際に希望のキャッシング枠を申請することができ、審査に通過できれば借り入れも行うことができます。

クレジットカードのキャッシングも総量規制の対象です。総量規制は、借り入れ上限額に関する法的な規制で、年収の3分の1までであれば借り入れの枠を設定可能です。

仮にキャッシングの希望枠が総量規制を超えていると、クレジットカードの審査に影響を与えてしまいます。クレジットカードのキャッシングを利用しない時は、申込手続きの際にキャッシング枠を0円で申請しておいた方がいい場合もあります。

1-4.再申し込みまで期間を空けておく

クレジットカードの申込手続きに関する履歴も、信用情報機関に記録されています。申込情報の記録期間は6か月程度なので、次の申込手続きまで7~8ヶ月程度空けておくのが大切です。

クレジットカード会社は、以下いずれかの信用情報機関に加盟し、申込者の情報を調べています。

  • 株式会社日本信用情報機構(JICC)
  • 株式会社シー・アイ・シー(CIC)
  • 全国銀行個人信用情報センター(KSC)

たとえば、信用情報機関のCICでは、クレジットカード会社から各申し込み者の氏名や住所、契約予定のカードなどといった情報を6か月程度記録しています。

審査に落ちた際の申込情報が、次の審査にどの程度影響を与えるか確認することはできません。しかし、リスクのある行動を避けることは、クレジットカードの申込手続きで大切なポイントといえます。

1-5.各ローンの借入残高を少しでも減らす

クレジットカードのキャッシングやリボ払いだけでなく、住宅ローンやその他借り入れのある状況では、審査に影響を与える可能性も考えられます。

クレジットカード会社にとって借入残高の多い方からの申し込みは、支払いの遅延など返済能力に関するリスクを抱えることに繋がりかねません。既にクレジットカードを所有していてキャッシングを利用している方や、その他ローンを利用している方は、次回の申込までに少しでも借入残高を減らしておくのも大切です。

1-6.申込情報の記載ミスを起こさないよう注意する

クレジットカードの申込手続きを行う時は、氏名や住所などの情報を間違わないよう焦らず丁寧に進めましょう。クレジットカード会社は、申込情報の記載ミスに関して、故意もしくは誤って記載したのか判断できず、確認の手間がかかるほか、場合によってはこれが原因で審査落ちとなることもあります。

申込書類に記述する場合は、誤字脱字や読みにくい文字とならないよう丁寧に書くのが基本です。また、スマートフォンやパソコンを用いて申込情報を提出する場合は、単語の変換ミスにも注意する必要があります。

各情報を記述もしくは入力したあとは、目視や声に出して読みながら二重チェックしてみてはいかがでしょうか。

1-7.年収や勤務先に関して虚偽の記載を行わない

当たり前ですが、申込情報に虚偽の記載を行わないのも審査に通過するための重要なポイントです。

たとえば、年収を大きくしたり勤続年数を伸ばしたりといった虚偽情報の記載は、信用を損なってしまいます。万が一審査に通過したとしても後々虚偽情報であることが知られ、強制解約およびトラブルに発展する可能性もあります。さらに強制解約などの情報は信用情報機関に残ります。

既に虚偽の記載で審査に落ちてしまった場合は、再発行の期間を開けたり審査に落ちたクレジットカード会社や系列会社以外の発行会社で申込を検討したりするなどの対策も検討してみましょう。また、次回の申込手続きの際は、虚偽記載を行わないのも必須です。

2.クレジットカードの審査に落ちる一般的な原因

クレジットカードの審査内容を確認する方法はありませんが、審査落ちの原因を考えることで次回の申込手続きに役立つ可能性はあります。

ここでは、クレジットカードの審査に落ちた場合に、考えられる原因を紹介していきます。

2-1.返済能力が低いと判断される

返済能力が低いと判断されると、クレジットカードの審査に落ちる可能性もあります。返済能力は、クレジットカードの利用額を期日までに支払うことができる能力を指しています。

一般的には、年収や勤続年数などが返済能力の要素として考慮されるものの、クレジットカード会社では具体的な判断基準を公開していません。また、審査に落ちた場合でも、返済能力に関する説明はありませんので確認は難しい要素です。

まずは、冒頭でもお伝えした通り、安定した収入源を持つことが重要です。

2-2.過去のクレジットカードの利用方法に問題があった

過去に支払いの遅延や強制解約などといった問題を引き起こしている場合は、審査にマイナスの影響を与える可能性もあります。

クレジットカード会社は、信用情報機関でカード利用履歴やローン、過去の仕事などといった各情報を確認しています。そのため、返済能力や信用性などに問題があると判断されれば、審査落ちも想定できます。

クレジットカードが作れない時は、過去のカード利用やキャッシングを整理してみるのも大切です。また、現時点でカードが作りにくい状況なのか分析し、発行期間を空けるなどといった対策を考えてみてはいかがでしょうか。

2-3.過去に自己破産などの債務整理を行っている

個人再生や自己破産、任意整理などといった債務整理は、信用情報機関に5年もしくは10年程度、事故情報として記録されます。これら債務整理の履歴は、審査に影響を与える可能性があります。

10年以内に自己破産、個人再生、任意整理などを行っている場合は、信用情報の回復を優先し、「新規借り入れを行わない」「債務整理後の返済を遅延しない」などといった点に注意する必要があります。

2-4.在籍確認ができない

クレジットカードの申込手続きを進める際には、在籍確認も行われることがあります。

クレジットカード会社では、申込者の勤務先情報に誤りなどがないか確認するため、基本的に提出された勤務先情報へ連絡および本人確認を行います。このような本人確認を「在籍確認」と呼びます。しかし、在籍確認の電話に申込者もしくは他の社員が出ないと、審査に影響を与える場合もあります。

在籍確認が必要な時は、速やかに電話に出ることができるよう準備しておくのも基本です。

2-5.年齢が原因で審査に落ちる場合もある

クレジットカードの年齢条件を満たさない場合は、申し込むことはできません。事前に何歳以上の方であれば申し込むことができるのか、条件を確認するのも大切です。

他にも65歳以上など高齢の方は、年齢や収入、健康状態に関する部分で審査に落ちる可能性も考えられます。ただし、年金受給額や年収などで問題がないと判断されれば、クレジットカードを発行できる場合もあります。

3.クレジットカードの審査に関する注意点

クレジットカードの審査基準や詳細については、各社非公開としているので外部から確認することはできません。発行会社以外の発信する情報の中には審査難易度などに関する記述も見られますが、正確かどうかは不明であるため、あくまでも参考情報の一つに留めておく必要があります。

審査難易度に関する独自分析やランキング情報のみで判断しないよう、客観的な視点で自身の信用などを調べるのが大切です。

まとめ

クレジットカードの審査に落ちて発行ができない状態の時は、現在の収入や過去のカード利用、借り入れなどに問題がないか、確認してみるのが大切です。一般的にクレジットカードの審査は、申込者の年収や雇用形態、勤続年数、過去のカード利用、借り入れなど、複数の要因で個別に判断される傾向です。カードのステータスや種類による審査難易度は一律ではなく、外部から判断できない点にも注意が必要です。

クレジットカードが作れない方、審査に不安を抱えている方は、今回紹介した原因や対策を確認した上で問題箇所を分析してみてはいかがでしょうか。

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菊地 祥

FP3級技能士、投資信託4年目、株式投資8年目。2018年からフリーランスとしてwebライティングやメディア運営を行っています。また、webライターとしては株式投資や投資信託などをやさしく解説。