人気の日本株インデックスファンド5本の手数料・運用成績を比較

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日本株のファンド選びにお迷いの方で、インデックスファンドを探している方も多いのではないでしょうか。インデックスファンドは、特定の指数に連動する運用方針のためファンドの運用成績がわかりやすく、低い信託報酬によって長期運用しやすい特徴があります。

この記事では、人気のインデックスファンドの紹介と、手数料の概要など詳しい解説を紹介しています。インデックスファンドをお探しの方はご確認ください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. 長期運用に強みをもつインデックスファンド
    1-1.シンプルでわかりやすい運用
    1-2.コストの安さも見逃せない
  2. 日本株インデックスファンドの特徴
    2-1.外国資本の影響を大きく受ける
    2-2.日経225
    2-3.TOPIX
    2-4.各ベンチマークの概要
  3. 日本のマーケットの現状
    3-1.長きにわたるデフレ
    3-2.2012年からの好調継続中
  4. 人気の日本株インデックスファンド5本
  5. まとめ

1.長期運用に強みをもつインデックスファンド

インデックスファンドの特徴を簡単に解説します。主な特徴は以下の2点です。

1-1.シンプルでわかりやすい運用

インデックスファンドは特定の指数に連動して動くため、シンプルでわかりやすい運用が特徴です。

アクティブファンドの中には、相場が下降トレンドなのに基準価額が上がっていたり市場の値動きとファンドの基準価額が一致しなかったりすることがあります。いくら運用成績が良くても、ファンドでどんな運用をしているのかわからないと、将来のリスクを適切に把握することが難しくなります。

その点、インデックスファンドのわかり易さは、自分で投資判断を行うときにもメリットを感じることでしょう。

1-2.コストの安さも見逃せない

インデックスファンドは、アクティブファンドと比べて売買の回数が少ないなどの理由のため、管理費用が安く抑えられる点にメリットがあります。インデックスファンドの信託報酬(以下、年率・税込)を確認すると、1%に満たない信託報酬で運用しているファンドが多く見受けられます。

一方アクティブファンドでは、約1%~3%の信託報酬が平均的です。一つのファンドを長く保有したい場合、運用コストにも注意しなければいけません。運用コストが安い点も、インデックスファンドの強みの一つです。

2.日本株インデックスファンドの特徴

日本株のインデックスファンドの代表的な指標と、特徴的な値動きを解説します。

2-1.外国資本の影響を大きく受ける

2012年から始まったアベノミクスの成果によって、日本のマーケットは海外からも注目されるようになり海外投資家からの大きな資本が入るようになりました。

日本のマーケットの特徴は、海外投資家を始めとする大口投資家の動き次第で、マーケットに大きな影響が出てしまう点です。トレンドによっては、日経225などの株価指標についても大きな値動きが見られるようになっています。

2-2.日経225

日経225は、日経平均株価の数値を表す225の銘柄のことを指します。日本の株式市場の大きなトレンドを把握するための代表的な指標です。投資信託だけでなく、先物取引にも用いられています。

東証1部の代表的な銘柄を選んで指標にしているので、定期的な銘柄の見直しが行われています。株式分割など、相場の変動以外の要因は適宜修正して指数の信頼性を維持しているのです。

日本株インデックスファンドの純資産額が多いファンドは、日経平均をベンチマークとしているケースがよく見受けられます。

2-3.TOPIX

TOPIXは東証1部全体の銘柄を対象としており、日経225よりも対象銘柄が多くなります。したがって相場が大きく変動する局面では、分母が大きいため日経225よりも変動幅は少なくなります。東証1部全体の動きを捉えたい場合は、TOPIXの動きを確認したほうが良いでしょう。日経225は円で表されますが、TOPIXの呼称はポイントです。

TOPIXには、コア30や70など、数字によって分けられたいくつかの種類が用意されており、抑えたいマーケットの銘柄に応じて種類を選ぶことができます。TOPIXは選べる銘柄に幅があるため、様々な投資スタイルに対応できる点も特徴の一つです。

2-4.各ベンチマークの概要

上記も含めた日本株の主要3つのベンチマークを表にまとめました。

項目 TOPIX 日経225 JPX日経400
対象銘柄 東証1部に上場している全銘柄 日経新聞社が選んだ225銘柄 400銘柄(ROE,時価総額、営業利益などを考慮)
銘柄入替 新規上場は翌月末に追加 年1回見直し 年1回見直し
計算方法 時価総額加重型 225の株価を平均し連続性を失わないよう管理 時価総額加重型
特徴 時価総額が大きな銘柄の影響が出やすい 株価水準が高い銘柄の影響を受けやすい 時価総額が大きな銘柄の影響を受けやすい

3.日本のマーケットの現状

ファンド選びに関連する事柄として、日本のマーケットのこれまでと現状も抑えておきましょう。

3-1.長きにわたるデフレ

日本のマーケットは1980年代のバブル経済から一転して、1990年初頭にバブルが崩壊した後は、長きにわたるデフレに苦しみ、現在でもデフレマインドとして名残が残っています。

失われた10年とはよく言われることですが、実際は、もっと長い期間デフレは続き、景気の好循環は閉ざされたままとなっていました。この期間は海外投資家からも注目されることはなく、日経平均株価も伸び悩んだ時期です。

3-2.2012年からの好調継続中

民主党政権から自民党へ政権交代したタイミングで、デフレからの脱却を目指す安倍政権肝入の施策、アベノミクスが始まりました。2012年の年末以降、日経平均株価は軒並み上昇しており、海外投資家からの資本の流入も見られるようになりました。

内閣府(第19回景気動向指数研究会)によると2018年の10月に景気の拡大は終わったとされ、安倍総理の辞任によってアベノミクスは終了したとされていますが、長らく続いてきたマーケットの上昇トレンドは、日本のマーケットに大きな影響をもたらしました。

4.人気の日本株インデックスファンド5本

純資産総額順に見る日本株インデックスファンドの上位は、日経225で占められていました(※2021年12月13日時点、楽天証券の楽天スーパーサーチより抜粋)。

項目 純資産(億円) 管理費用(年率・税込) 基準価額 リターン5年 リターン10年
インデックスファンド225 2,137.26 0.572% 7,850円 9.86 14.46
日経225ノーロードオープン 2,033.61 0.55% 20,311円 9.51 14.03
ニッセイ日経225インデックスファンド 1,984.52 0.275% 33,514円 10.20 14.76
MHAM株式インデックスファンド225 1,558.87 0.55% 5,335円 9.83 14.42
三菱UFJ インデックス225オープン 1,108.53 0.682% 18,448円 9.96 14.59

日本の株式市場を代表する指標であり、わかり易さもあって日経225のインデックスファンドを選ぶ人が多い傾向にあると考えられます。信託報酬の安さも特徴の一つです。

リターンは長めの5年と10年を抜粋しましたが、10年でリターン約15%という数値はアベノミクスの足跡とも見ることができます。

まとめ

日本株のインデックスファンドは身近な日経平均株価やTOPIXと連動するファンドが多く、投資初心者でも数値の動きを比較的把握しやすい特徴があります。

日本市場は外国の大口機関投資家によるダイナミックな取引に翻弄される傾向がありますが、一時の値動きに惑わされず、大きなトレンドを見て投資判断を行う必要があります。米国のダウ平均株価の値動きに連動して指数が変動する傾向もありますので、日本株のインデックスファンドに投資するときは、米国のマーケットにも注目しておきましょう。

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sayran

「資産形成をより身近に」をモットーに、証券会社にて投資信託を中心にリスクの低い資産形成をオススメしていました。 テキストではよりわかりやすくみなさんの興味分野を解説し、資産形成の理解を広めていきたいと思っています。