検索サービス「Yahoo!JAPAN」などを運営するZホールディングス株式会社(以下、ZHD)とLINE株式会社は11月18日、共同記者会見を開き、経営統合に関する発表を行った。
会見では、経営統合の背景として、米中の競合企業(グローバルテックジャイアント)に遅れを取ってしまっているという危機感やインターネットビジネスやAIテックの変化の早さなどを挙げ、統合により「日本・アジアから世界をリードするAIテックカンパニーとなることを目指す」とした。
統合後のストラクチャとしては、YahooとLINEはZホールディングス社の傘下に入り、ソフトバンクとNAVERがそれぞれ50%ずつを出資したジョイントベンチャーが新生Zホールディングスの大株主となることを予定している。また、Zホールディングスはソフトバンクの連結となるため、LINEはNAVERの連結対象からは外れることになる。
体制面では、Zホールディング社の代表・川邉(かわべ)氏とLINE社の出澤(いでさわ)氏が統合後のZホールディングス社において共同代表(Co-CEO)となり、統合完了に向けて取り組みを進めていく。この体制について川邉氏は「ZホールディングスとLINEは、ユーザーや開発力、どれを取ってもイーブン。補完関係にある。チームとして対等な精神で、経営統合を全力で進めていきたい」とコメントした。
また、今回の統合にあたって、川邉氏は孫正義氏から「経営統合により『前よりも便利になった』と感じられなければ、誰からも支持されない。個社だけでは今までできなかった課題解決をやりなさい」というアドバイスがあったと明かした。
統合後に関しては、川邉氏は「国産型プラットフォームを世界のユーザーに新たな選択肢として提供していきたい」と語り、出澤氏は「今あるものの単純な組み合わせだけでなく、新しいサービスも生み出していければ」などと意気込みを述べた。
2020年10月を目標として経営統合の手続きを進めていくが、それまでの1年間については「お互い成長して、統合の日を迎えたい」とコメントした。
【関連サイト】Zホールディングス株式会社 経営統合に関する基本合意書の締結について
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