マネックス証券株式会社は12月15日、日本、米国、中国(香港)の個人投資家に向けて実施した第24回「MONEX グローバル個人投資家サーベイ」の2017年12月調査結果を公表した。同調査は、同社のグループ会社であるTradeStation Securities, Inc.(米国フロリダ州)およびMonex Boom Securities (H.K.) Limited(中国/香港)の3社共同で2017年11月27日から12月1日にかけて行われた。
調査結果によると、世界的に株高が続き特に日米の株価は堅調だった。2017年5月~6月に実施された前回調査のDI(今後3か月程度の世界の株式市場に対する見通し)は日本7ポイント、米国16ポイント、中国(香港)33ポイントであったのに対して、今回の調査では日本37ポイント、米国48ポイント、中国(香港)46ポイントであった。米国と日本の個人投資家において30ポイント以上の大幅上昇となった。
日経平均株価は11月9日に一時2万3,000円を上回る場面があるなど、26年ぶりの高値をつけ、ダウ平均は12月に入っても史上最高値を更新し株価は2万4,000ドルを超えた。こうした世界的な株高が個人投資家の株式市場に対する見通しを改善させたとみられる。
また、「仮想通貨」への投資経験や意欲の調査では、3地域揃って前回の調査から「仮想通貨」ヘの投資割合が増加したことが分かった。特に米国・中国(香港)では10%を超える個人投資家が「既に投資している」と回答した。日本は4.9%に留まったが、それでも前回の調査よりも1.9%増加しており、世界的に仮想通貨への投資が徐々に広がりを見せていることが伺える。
同社では「日経平均株価が3万円に向けて今後も上昇する」という見通しを立てており、この見通しを受けた日本の個人投資家の投資意欲が堅調に推移していることも分かっている。投資への一歩を踏み出すか悩まれているという方は、こうした調査をはじめとするさまざまなデータや資料を参考にしてみるとよいだろう。
平井真理
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