スポーツメーカーのゴールドウインがCVC設立、事業と環境のサステナビリティ実現目指す

「ザ・ノース・フェイス」などのブランドを展開するスポーツメーカー、株式会社ゴールドウインは3月25日、4月から運用を開始するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)「GOLDWIN PLAY EARTH FUND (ゴールドウインプレイアースファンド)」の投資領域を発表した。

同社は「スポーツを通じて、豊かで健やかな暮らしを実現する」を企業理念に掲げ、アパレル産業の環境問題の解決に取り組んできた。リサイクルやリユースにとどまらず、2015年に人工クモ糸の開発で知られるバイオベンチャーSpiber(スパイバー)株式会社に出資。石油由来の合成繊維、従来の天然繊維とも異なる環境負荷を低減できる素材を使用し、革新的なアパレル製品を上市している。

同ファンドは同社の中期5か年経営計画「PLAY EARTH 2030」における最重点課題とする、事業と環境の2つのサステナビリティの実現を達成することを目的とする。オープンイノベーションを加速し、直面する環境課題の解決や持続可能な豊かで健やかな社会の早期実現を目指す。

運用期間は10年、運営規模は30億円。運用はグループ会社の株式会社ゴールドウインベンチャーパートナーズと、スタートアップ関連のファンド運営を手掛けるイグニション・ポイントベンチャーパートナーズ株式会社が共同で行う。

投資方針であるファンドステートメントに「あそびをデザインする」を掲げる。社会課題を解決し人々が健やかで豊かな暮らしを実現するためには、心に余裕を持つことが重要であるという考えのもと、あらゆる暮らしの中に「あそび」をデザインし組み込んでいく考え方。投資領域はファンドステートメントと中計の重点課題に合わせ①アパレル/スポーツメーカーとして革新し続けるためのテクノロジー/サービス②未来(子ども)/地域社会/コミュニティを創造するテクノロジー/サービス③人と自然が共生する美しい地球環境を実現するためのテクノロジー/サービスとした。

主力事業のアパレル/スポーツメーカーとしては、革新し続けるためのテクノロジー商品企画・開発・流通販売などバリューチェーンの革新、リサイクル・リユース・リペアの技術革新、二次流通のプラットフォームなどに投資していく。ほか、スポーツ・遊び・教育のためのフィールドの提供、コンテンツの開発、地域社会やコミュニティ創造の観点での介護、医療分野×スポーツ、環境負荷の低い素材開発、代替食など「食」に関わる領域まで幅広い。来月から国内外のスタートアップへの投資、協業を進めていく。

イグニション・ポイントベンチャーパートナーズは「先進的で挑戦的なスタートアップの発掘、投資判断、投資先への様々な経営支援、IPO支援やEXITといったCVCに関わる全てのフェーズで投資先スタートアップの成長を支援するとともに、スタートアップとゴールドウインとの共創的事業検討・実現による社会実装を支援し、次世代のための社会価値創出を実現していく」とコメントした。

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HEDGE GUIDE編集部 ESG投資チーム

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