1円から貸付投資ができる「Funds(ファンズ)」を運営するファンズ株式会社は2月22日、 五常・アンド・カンパニー株式会社を借り手とする「五常・アンド・カンパニー マイクロファイナンスファンド#1」(以下本ファンド)の情報を公開した。募集金額2億円、予定利回り(年率・税引前)2.5%。投資申し込みは先着募集のみ、2月24日午後7時から3月7日午後3時まで受け付ける。予定運用期間は3月10日から2023年2月28日までの約12ヶ月。元本償還方法は満期一括、利益配当方法は毎四半期、担保なし・保証なし、最低成立金額は6千万円。
五常・アンド・カンパニー社は、途上国において主に中小零細事業者向け小口金融サービス(マイクロファイナンス)を展開するホールディングカンパニー。設立は2014年、5ヶ国8社にグループ会社があり、良質な金融サービスを30年までに50ヶ国1億人以上に提供することを目指している。
21年12月末時点でインド・カンボジア・スリランカ・ミャンマー・タジキスタンの現地法人を含むグループ全体の従業員数は約7000人、融資残高は約600億円(1ドル=115円で換算)となっており、 顧客数は100万人を突破した。
ファンドで調達した資金は、マイクロファイナンス事業の事業資金に利用する。マイクロファイナンスとは一般的に、小口の融資、預金、送金、保険といった金融サービスの総称。 途上国では、主に中央銀行から認可を受けた事業者が、規制業種としてマイクロファイナンス事業を行っている。
同社のミッションは「すべての人に金融アクセスを届ける」。世界銀行の調べによると、17年時点で、世界中には約17億人の成人が金融機関やモバイル・マネーを通じた金融サービスから除外されている。この課題に対し、誰もが取り残されることなく金融サービスへのアクセスを有し、金融サービスの恩恵を受けられる状態をファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)と言う。同社は「マイクロファイナンス事業者は世界中の人々が金融包摂を実現する役割を担う」と志向している。
ファンズを活用することで、国内投資家の投資需要と途上国における中小零細事業者の資金需要を適切な水準のリターンで繋げ、国内投資家に対しては新たな投資機会を、途上国の中小零細事業者には比較的好条件での借入機会を提供する。また、マイクロファイナンス事業の多くは中小零細事業への融資が中心となっており、借り手が営む事業が拡大することで、間接的に現地での雇用創出という社会的インパクトに繋げる。
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※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム
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