1円から貸付投資ができる「Funds(ファンズ)」を運営するファンズ株式会社は6月22日、株式会社福岡銀行を借り手とするファンドを公開した。金融機関が融資型クラウドファンディング(CF)の借り手となり、福岡県内の企業の優待付きファンドを組成することで、金融機能の提供や資金調達にとどまらず、全国の個人投資家に、地元企業の認知度向上とファンづくりを促進、地方創生を目指す。
福岡銀行は、地元福岡の地域経済の活性化・発展への貢献を使命とし、金融機能の提供以外でも付加価値の提供を模索していた。一方、ファンズ社は「個人は企業やサービスにお金を投じることでその対象を応援したくなる」という仮説のもと、 ファイナンスとマーケティングを融合した新たなマーケティング手法「FinCommunity Marketing(フィンコミュニティマーケティング、FCM)」を開発、 企業と個人投資家がオンライン・オフラインの場で商品やサービスについて意見交換をする機会の創出や、投資家限定の特典を優待特典として付与するなど、金銭的リターンを超えた試みを行なっている。
FCMは、飲食サービス企業が個人投資家を新メニューの試食会に招待したり、宿泊施設の割引、当地のイベントに参加できる権利を提供するなど、投資を通じて企業の認知や相互理解を深められるマーケティング手法。ファンズ社のアンケートでは、 92%の投資家が投資対象の企業に対して「好感が持てる」、84%が「応援したくなる」と回答。同社はFCMの効果に「認知や好感が増すことで、サービス利用や商品購買に結びつきやすくなる」と、手ごたえを得ている。
異業種の両社が検討を重ね、Fundsプラットフォームを通じて、金融とファンづくりを同時に提供することで地元企業の発展に貢献する新しい仕組みとして今回の協業に至った。 個人投資家は主に福岡銀行の信用リスクを考慮して投資を行い、地元企業の応援ができる。国内地域金融機関では初となる、融資型CFを活用した「金融×ファンづくり」を掛け合わせた取り組みとなる。
第一弾は「アゴーラ福岡山の上ホテルファンド#1」。ファンドの出資金は、ファンズ社の子会社ファンズ・レンディング株式会社から福岡銀行に貸し付けられ、同行の銀行事業の事業資金として利用される。福岡銀行は、 取引先企業の「アゴーラ福岡山の上ホテル&スパ」を運営する株式会社C&G Value Design福岡に対して、Fundsプラットフォームを活用したマーケティングとファンづくりの機会を提供する。 取り組みの一環として、福岡銀行は同ホテルの運営会社グループに対して通常の銀行業で融資を実施する予定。
アゴーラ福岡山の上ホテル&スパは、福岡国際空港から30分の距離にあり、静かな高台の木々に囲まれた市内を一望できるロケーションにある。今回のファンドでは、投資金額に応じて3種類のFunds優待として、スイートルームの宿泊やディナーの割引といった特典も提供される。
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※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム
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