2018年上半期ソーシャルレンディング市場規模1000億円超、クラウドポート調べ

ソーシャルレンディング比較サービス「クラウドポート」を運営する株式会社クラウドポートは8月20日、「2018年上半期ソーシャルレンディング業界レポート」を公表した。その中で、日本のソーシャルレンディング市場規模が前年に引き続き成長していることが明らかになり、さらなる市場拡大の余地も見える結果となった。

    【日本ソーシャルレンディングの市場規模】
    2014年 143億円
    2015年 310億円
    2016年 533億円
    2017年 1,316億円

日本国内のソーシャルレンディングの市場規模は、2013年頃から成長の勢いを増していた。その市場規模は2014年から2015年にかけて2.1倍、2015年から2016年では1.7倍、2016年から2017年は2.4倍と、毎年およそ2倍のペースで市場規模が拡大し続けている。

2017年までは単月市場規模で見ると100億円に満たない月も多くあったが、2018年に入ってからは安定的に100億円を超えている。2018年になってもこの勢いは続き、2018年3月には過去最高202億円の単月市場規模を記録した。

ソーシャルレンディング投資額

2018年6月に投資額の減少が見られる背景には、6月中旬にグリーンインフラレンディングが新規ファンド募集を停止したことが影響していると考えられる。このような課題に対しては改善に向けて、業界全体が動いているが、新たな課題も見えた2018年上半期となった。市場が拡大し、参入企業の数も増える中で、信用できる会社をいかに見極めていくかが大切となってきている。

また、最近の動向として、ファンドの種類には多様化の動きが見られる。例えば、一定額以上投資をした人に対して優待券の特典が付与されるファンドや、投資する物件情報が公開されているファンド、出資から、分配・償還まで米ドルで行われるファンドなどだ。

ファンドの種類や数が増えたことにより、投資家は投資対象を分散しやすくなり、以前に比べてソーシャルレンディング投資のリスクを抑えることが期待できるため、幅広い層の投資家ニーズに応えることができるようになり、今後は市場がさらに盛り上がっていくことが予想される。

ソーシャルレンディング(投資型/融資型クラウドファンディング)とは、お金を投資したい一般投資家と、お金を必要としている人・会社を、インターネット上でマッチングする新しい金融技術(フィンテック)の一分野だ。投資家は数万円程度の小口から投資ができること、利回りが高く安定した配当が得られること、金融知識によって投資成績に差がつきにくいことなどの特徴があるが、元本毀損のリスクがある。一方で、市場の成長とともに一般的な認知も広がってきており、資産運用の一つとしてソーシャルレンディングを選択する人が増えている状況にある。

現在、代表的なソーシャルレンディングサービスとしては、「SBIソーシャルレンディング」「オーナーズブック」「クラウドクレジット」「クラウドバンク」「maneo(※)」などがある。

※「maneo」を運営するmaneoマーケット株式会社は、2018年7月13日に金融商品取引法に基づく行政処分で業務改善命令を受けている。

The following two tabs change content below.
HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム

HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム

HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチームは、ソーシャルレンディングや金融知識が豊富なメンバーがソーシャルレンディングの基礎知識から投資のポイント、他の投資手法との客観的な比較などを初心者向けにわかりやすく解説しています。/未来がもっと楽しみになる金融メディア「HEDGE GUIDE」