クラウドクレジット株式会社は10月28日、個人、法人投資家に提供しているファンドの累計出資金額が400億円を突破したと発表した。
同社は投資家と世界各地の資金が必要な人や事業者をプラットフォームで結びつけることで、新しいビジネスや雇用が生まれる未来をつくる「世界の成長を取り込む投資」を目指す。日本と比べ、銀行の貸出余力が低く資金需要が大きい国の資金需要者に対し、日本の余剰資金をローン投資という形で融資する仕組み。グローバル規模での資金需要と供給を繋ぐことで高い表面利回りの実現をうたう。2014年6月にサービスを開始した。開業当初から経済的リターンと社会的リターンの両立を目指す投資や融資を世界中で行い、社会的インパクト投資を積極的に推進している。
昨年来のコロナ禍は、世界各国において貸付先を有する同社の事業にとって影響は小さくなかったが、ファンドの管理体制強化・為替リスクを軽減したファンドシリーズの拡充・分散投資を推進する機能の導入/強化など、各種施策を実施。同年度末には多くの面で感染拡大前の水準まで回復した。今年4月には三井住友海上キャピタル株式会社、GMO VenturePartners株式会社などが運営するそれぞれのファンドから総額11億円の資金調達も実施。「再び事業を成長軌道に乗せるための原資」とした。
5月27日からは、新たなファンドパッケージ機能「短期運用型パッケージ」を設定。相対的に運用予定期間が短い当社ファンドを組み合わせることで、流動性リスクの抑制を軸に据えたファンドパッケージで、同社ファンドを初めて購入する人にも活用しやすく、分散投資をより身近に感じられるよう配慮するなど、新規の出資を呼び込んだ。
「累計出資金額400億円突破を一つの通過点として、今後より一層『世界を繋ぐ金融』の広がりを目指していく」としている。
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