貸付型クラウドファンディングサービス「CROWD CREDIT(クラウドクレジット)」を展開するクラウドクレジット株式会社は、3月25日付で「社会的インパクト投資レポート:年次報告2020」を発行した、同社が提供する、社会的インパクト投資を重視した「社会的インパクト重視ファンド」の定義、計測の方向性を明確化し、20年末時点で、同社の社会的インパクト重視ファンドの販売により創出された社会的インパクト(社会に改善をもたらす前向きな変化)などを、定性的および定量的に説明することを目的としている。
コンテンツは、①レポートの目的②社会的インパクト重視ファンド:案件組成の考え方③社会的インパクト重視ファンド:要件④同:組成フロー⑤社会的インパクト測定結果(概要)⑥同:(分野別)⑦同:マイクロファイナンス案件(概要)⑧同:再生可能エネルギー案件(概要)⑨参考:社会的インパクトファンド組成・測定の流れ⑩SDGsのゴール――という構成。
このうち、社会的インパクト測定結果では、同社のファンド販売を通じた2020年11月時点での融資総額、受益者数(事業から直接便益を受けた個人・団体)をそれぞれ約31億円、16万人以上と測定。対象国は12ヶ国、対象ファンド数は14本におよぶ。対象ファンドの内訳はマイクロファイナンス5本、再生可能エネルギー9本で、再生可能エネルギーは未電化地域支援4本、省エネ事業支援3本、ソーラー事業者支援1本、小水力発電支援1本となっている。
同社は2018年6月に「社会的インパクト投資宣言」を発表、20年を「社会的インパクト投資元年」と定めており、今回、取り組み内容を初めて年次報告の形式でまとめた。「『世界を繋ぐ金融』として、引き続きSDGs達成に向けた社会的インパクト投資の取組みを加速させるとともに、ステークホルダーへの報告を適切に行っていく」としている。
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HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム
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