日本のXR(VR・AR・MR)関連銘柄、時価総額上位9本を徹底分析

XR(VR・AR・MR)の市場は年々拡大してきています。日本においても、ARを活用したゲームアプリが世界的な人気を博したり、VRを活用して旅行気分を楽しめるサービスが登場したりするなど、様々な取り組みが精力的に行われています。

この記事では、日本国内の主なXR関連銘柄を時価総額が大きい順に紹介していきます。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. XRとは
  2. XR関連銘柄10選
    2-1.NTTデータ(9613)
    2-2.大日本印刷(7912)
    2-3.グリー(3632)
    2-4.コロプラ(3668)
    2-5.サン電子(6736)
    2-7.デジタルハーツ(3676)
    2-8.アエリア(3758)
    2-9.デジタルメディアプロフェッショナル(3652)
    2-10.メディア工房(3815)
  3. まとめ

1.XRとは

XRとはAR(拡張現実)、VR(仮想現実)、MR(複合現実)を総称した、空間拡張技術・仮想空間技術をまとめたものです。XRの「X」とは様々な文字が入ることを示しています。AR、VR、MRの境界線は引きにくくなってきているので、「様々なリアリティ体験」という意味で、XRという表現をするようになってきているのです。

ゴールドマン・サックスでは、AR・VR市場は2025年までに800億ドル規模にまで成長すると予想。順調にいけば1,100億ドル規模になるとしています。ARやVRなどのXRはゲームを連想しがちですが、用途は教育や医療など多岐にわたります。

また、新型コロナウイルスの感染拡大によって非接触ニーズが高まっていることも背景に、今後のサービス拡大が期待されています。

2.XR関連銘柄10選

XR関連銘柄について時価総額順に紹介します(数値は2021年8月3日時点)。

2-1.NTTデータ(9613)

  • 時価総額 2,382,848百万円

NTT傘下のSI(システムインテグレーション)最大手。金融庁やその他省庁との取引に強みを持っています。野球選手向けのVR打撃トレーニングシステムを開発しており、国内だけでなく大リーグ球団にも納入実績があります。

また、従業員がどこからでも仮想(バーチャル)空間に再現されたオフィスに集まることができる「VR会議システム」を2021年度中に商用化すると発表。こちらのシステムにも期待が高まっています。

2-2.大日本印刷(7912)

  • 時価総額 831,487百万円

大日本印刷は、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)を使い、施設や街の仮想空間を構築する事業を始めると発表。印刷業から発展させたCG(コンピューターグラフィックス)の技術を応用します。

文化財の鑑賞だけでなく買い物もできるようにし、2025年度までに関連事業を含め100億円の売り上げを目指すとしています。大日本印刷は、実在する施設や街をデジタルで再現する「ミラーワールド」は、SNSやネットに次ぐ第3のデジタルプラットフォームになると見込んでいます。

2-3.グリー(3632)

  • 時価総額 147,530百万円

グリーは、VR(仮想現実)で見本市や商談会を開催できる仕組みの提供を開始。参加者や出展企業は、VR上でアバターを操作することで現実のイベントのような商談ができます。参加者は主催者や出展企業とチャットなどを通じて相談できるようになっています。

また、ECサイトと連携するなど、企業が仕組みを自社用にカスタマイズできるサービスも提供しています。

2-4.コロプラ(3668)

  • 時価総額 105,759百万円

ゲーム業界の中でも、とくにVRに力を入れているのがコロプラです。リリースしているゲームコンテンツ数は業界で屈指の本数を誇り、VR関連の特許取得は他社を圧倒しています。また、ゲームセンターやインターネットカフェなどにコロプラのコンテンツを導入し、VRを気軽に楽しめる土壌を整えるなど、コロプラのVRをさらに認知してもらう取り組みも積極的に行っています。

2-5.サン電子(6736)

  • 時価総額 70,257百万円

サン電子とNTTドコモは、5GとARスマートグラスを用い、リモート環境でも現場に指示を出せる遠隔作業支援ソリューション「AceReal for DoCoMo」の提供を、2020年7月から開始しました。

現場作業者がARスマートグラスを装着し、現場の音声や映像を遠隔支援者にリアルタイムに伝えることができます。また、遠隔支援者は現場作業者が必要とするマニュアルや現場画像などを、ARスマートグラス上に表示させることもできるのです。

2-6.デジタルハーツ(3676)

  • 時価総額 37,246百万円

VRコンテンツは、「VR酔い」が最大の課題です。そこで、デジタルハーツではVR酔いを解決するため、ユーザーの主観的な体感の差がでやすい「酔いやすさ」についての研究を重ねてきました。そして研究実績データを用い、コンテンツの酔いやすさのスコア化を実現しています。

2-7.アエリア(3758)

  • 時価総額 10,902百万円

アエリアはガーラと業務提携し、民泊施設にヘッドマウントディスプレイやタッチスクリーンモニターを搭載した「Monster キオスク」を設置。宿泊客が部屋でVRコンテンツやVRゲームを楽しめるような企画を立てています。

また、「Monster VR」関連の機器を導入し、多くのユーザーが様々な場所でVRを楽しめるような展開を予定しています。

2-8.デジタルメディアプロフェッショナル(3652)

  • 時価総額 5,570百万円

デジタルメディアプロフェッショナルは、グラフィックスプロセッサの開発などを手がけています。VR(仮想現実)に必要な高性能グラフィックス技術を持ち、顧客の開発プロジェクトにVR環境を提供しています。

2-9.メディア工房(3815)

  • 時価総額 3,582百万円

メディア工房では、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)、MR(複合現実)の技術を利用したソフトウエアやコンテンツを提供しています。「SUPERTRACK」は実写立体動画撮影システムで、StreamVR以外にもスマートフォンVRなどのプラットフォームにも対応する予定です。

まとめ

XRの市場規模は拡大しているので、マーケットでも関連銘柄の注目が高まっています。今回の記事がXR関連銘柄選びの参考になれば幸いです。

なお実際に投資を検討する際は、事業の将来性だけではなく、その企業の財務状況や銘柄の流動性、XR以外の事業の見通しなども踏まえて総合的に分析しながら判断してください。

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山下耕太郎

山下耕太郎

一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。ツイッター@yanta2011