ロードスターキャピタル社の分社化、オーナーズブックへの影響は?

ソーシャルレンディングサイト「オーナーズブック(OwnersBook)」を運営するロードスターキャピタル株式会社は、2021年8月1日からオーナーズブックの運営を子会社であるロードスターインベストメンツに変更するとの発表を行いました。

運営会社の変更により、オーナーズブックのサービス内容にどのような変化・影響があるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

そこで、本記事ではオーナーズブックの運営が変更となる理由や、オーナーズブックへの影響を確認していきます。

オーナーズブック(OwnersBook)

オーナーズブックオーナーズブック(OwnersBook)は、ロードスターインベストメンツ社が運営しているソーシャルレンディング・不動産投資クラウドファンディングのプラットフォームです。オーナーズブックでは、クラウドファンディングの手法を活用し、「1口1万円からの小額資金による不動産投資」というサービスを提供しています。

オーナーズブックに掲載されている全ての案件は、不動産鑑定士を含む不動産投資の専門家が精査したものとなっています。シニアローンとしての貸付やエクイティ投資等まで用意しており、個々の投資家のリスク許容度に応じて不動産の投資タイプを選択することができます。

目次

  1. オーナーズブックの運営会社が2021年8月1日から変更
  2. ロードスターインベストメンツ社とは
    2-1.代表は貝塚 浩康氏
    2-2.住所はロードスターキャピタルと同一
    2-3.分社化の意味は
  3. オーナーズブックへの影響は?
    3-1.人員面は継承される
    3-2.運用スキームも継続
    3-3.基本的にオーナーズブックの運営への影響は少ない
  4. まとめ

1.オーナーズブックの運営会社が2021年8月1日から変更

2021年8月1日から、オーナーズブックの運営がロードスターキャピタル株式会社から、ロードスターインベストメンツ株式会社に変更となりました。

ロードスターキャピタル社の発表によると、2021年8月1日(予定)を効力発生日として、オーナーズブックの運営及び、第二種金融商品取引業の一部、さらに投資運用業等がロードスターインベストメンツ社に継承されます。

ロードスターインベストメンツは2019年8月にロードスターキャピタルから分社化した子会社です。

オーナーズブックの運営に関しては、ソーシャルレンディングサイトを運営開始した2014年9月からロードスターキャピタル社が担当していました。ソーシャルレンディングの運用に必要な第二種金融商品取引業登録もロードスターキャピタル社が行っています。

しかし、事業継承を行うため、今後はロードスターインベストメンツも第二種金融商品取引業登録が行われています。

2.ロードスターインベストメンツ社とは

今後はオーナーズブックの運営は事業継承を行ったロードスターインベストメンツが担当します。そこで、ロードスターインベストメンツがどのような会社であるのかを見ていきましょう。

2-1.代表は貝塚浩康氏

ロードスターインベストメンツの代表は、貝塚浩康氏で、ロードスターキャピタルでは取締役を担当しています。

貝塚浩康氏はゴールドマン・サックス・リアルティ・ジャパンの設立から19年間同社で勤務したあと2018年2月にロードスターキャピタルに移籍しています。その後はオーナーズブックの運営に携わり、不動産の取得・運用・売却まで一貫して意思決定に関わっているとリリースされています。

※出典:ロードスターキャピタル株式会社「NEWS & PRESS RELEASE>ロードスターキャピタル 取締役運用本部長に貝塚浩康が内定

2-2.住所はロードスターキャピタルと同一

またロードスターインベストメンツの住所は、ロードスターキャピタルと同じく東京都中央区銀座1丁目10番6号銀座ファーストビル2Fとなっています。

分社化・事業承継という形式ですが、ロードスターキャピタル社との関係性は深く、これまでに培ったノウハウや運営方針に大きな変更がないと予想されます。実質的にはオーナーズブックの運営部署をロードスターインベストメンツとして独立させた形に近いと考えられるでしょう。

2-3.分社化の意味は

今回の分社化の目的は、オーナーズブックのプレスリリースで以下のように記載されています。

LDI社は、クラウドファンディング事業及び不動産アセットマネジメント事業の強化、ならびにコンプライアンス体制の強化を目的として2019年8月に設立されました。
設立以後、当社が営む同事業をLDI社に承継させるべく、LDI社において当該承継に必要なライセンスの登録に関する協議を関係当局等と行ってまいりました。

今般、それらの協議が概ね完了し、登録承継手続きの完了が見込める状況となりましたので、本吸収分割を行うものです。

※引用:ロードスターインベストメンツ株式会社「会社分割による運営会社変更のお知らせ

2019年8月のロードスターインベストメント設立時から、今回の事業継承はあらかじめ予定されていたとあります。そして分社化の手続きや体制が整備されたことで、2021年8月から事業継承が正式に運用開始されます。

オーナーズブック事業を分社化に先立ち独立して運営させることで、ロードスターキャピタルとの事業独立性を保ち、高いコンプライアンス遵守の維持及び監視体制の強化を図っているのです。

分社化により、オーナーズブックの運営上のリスクの軽減という、投資家へのメリットが生まれることが期待されます。

3.オーナーズブックへの影響は?

公開されている情報から、オーナーズブックの運営会社変更による影響を考察してみましょう。

3-1.人員面は継承される

ロードスターインベストメンツの代表は、これまでオーナーズブックの運営に大きく関わっていた貝塚浩康氏が継続します。そのため、運営人員面に関しては大きな動きはないと言えるでしょう。

人員の大きな変動はなく、分社化を要因とした運営やオペレーション面でのリスクは小さいと考えられます。

3-2.運用スキームも継続

投資家への配当スキーム・事業の運用スキームに関しても、大きな変動はありません。

ソーシャルレンディングで資金を集めるためには、第二種金融商品取引業登録が必要です。資金募集に関して従来はロードスターキャピタルが行っていたものが、今後はロードスターキャピタルロードスターインベストメンツに変更になる点が、今回の事業継承による最も大きな変更点となります。

資金を集めた後、融資先への貸付を行うのはロードスターファンディング株式会社である点は変わりありません。全体的なスキームの変更点は、資金を募集する会社がロードスターキャピタルから、ロードスターインベストメンツへ変わった点のみとなります。

3-3.基本的にオーナーズブックの運営への影響は少ない

貝塚浩康氏就任時のリリースにあるように、オーナーズブック物件の取得や売却は貝塚氏が担当していました。案件の募集や組成面での影響は少ないことが予想されます。

オーナーズブックの案件募集の状況に関しても、2021年1月から7月末にかけては前年を大きく上回る数字となっており、ソーシャルレンディング事業は順調に推移しているものとみられます。

まとめ

ロードスターキャピタル株式会社は、2021年8月1日からオーナーズブックの運営を子会社であるロードスターインベストメンツに変更するとの発表を行いました。

運営面での大きな変更点は無く、サービス内容への影響も2021年8月の変更時点ではみられません。分社化を要因としたオーナーズブックへの影響は少ないと考えられます。

ただし、ソーシャルレンディングは比較的新しい投資手法であり、運営会社が金融庁から指摘を受けることも少なくありません。運営会社の状況や変更点についても注視し、運営が適切に行われているか適宜確認をしていくことも重要なポイントと言えるでしょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム

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