さまざまな投資手法のなかでも、現在人気が高いものの一つが米国株投資です。そんな米国株ですが、投資の際にはどんな銘柄があるかをまず知り、そこから気になる企業の分析を行うことが大切です。
そこで今回は、米国株の時価総額TOP10企業について調べてみました。銘柄選びの参考にしてください。
目次
- 米国株時価総額TOP10を紹介
1-1.アップル
1-2.マイクロソフト
1-3.アマゾン・ドット・コム
1-4.アリババ・グループ・ホールディングス
1-5.フェイスブック
1-6.アルファベット(GOOG)
1-7.アルファベット(GOOGL)
1-8.ジョンソン&ジョンソン
1-9.ウォルマート・ストアズ
1-10.台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング - まとめ
1.米国株時価総額TOP10を紹介
2020年7月11日現在の米国株時価総額TOP10は以下の通りです。
- アップル
- マイクロソフト
- アマゾン・ドット・コム
- アリババ・グループ・ホールディングス
- ファイスブック
- アルファベット(GOOG)
- アルファベット(GOOGL)
- ジョンソン&ジョンソン
- ウォルマート・ストアズ
- 台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング
※Yahoo! ファイナンス時価総額ランキングを参照
※リサーチ時点のドル円レート1ドル約107円(106.98円)にて計算
ちなみに、時価総額というのは当日の株価と発行済みの株式数を掛け合わせたものをいいます。
企業を比較する場合に株価が使われるケースがありますが、企業によって株価には違いがありますので、それだけでは正確に評価するのが難しくなります。そこで、株価の発行済みの株式数を掛けることで、それぞれの企業の市場での評価をしやすくするために登場したのが時価総額です。
時価総額が高いということは、企業の業績への評価が高いだけではなく、今後の成長にも期待できるという証ということになります。
それでは、各企業の概要を詳しく見ていきましょう。
1-1.アップル
米国株時価総額のトップは、iPhoneやMacなどでご存じのアップルです。
ナスダックに上場している銘柄で、「ナスダック100」「ダウ30種平均」「S&P500」といった米国市場の主要評価指数にも採用されている、米国を代表する銘柄の一つです。
アップルはアメリカのIT機器大手企業で、IT事業と通信事業をメインに、メディアデバイスやパソコン、スマートフォン、タブレットなどの製造販売を手掛けています。
iPhoneやiPad、Mac、Apple Watch、Apple TVなどの消費者向け製品、オペレーティングシステムのmacOSとiOS、クラウドサービスのiCloud、キャッシュレス決済システムのApple Payなど、日本でもなじみの深いさまざまな製品・サービスを展開しています。
リサーチ時点での時価総額は1兆6,629億7,653万ドルで、日本円に換算すると約177兆9,407億円となっています。
1-2.マイクロソフト
米国株時価総額の2位は、マイクロソフトです。
1位のアップルと同様に、「ナスダック100」「ダウ30種平均」「S&P500」各指数に採用されている銘柄で、ナスダック市場に上場しています。
米国の大手ソフトウェア企業で、ソフトウェアの開発・製造、ライセンス供与、サポートなどさまざまな事業を展開しており、メイン製品の「Windows」は日本でのユーザーも非常に多くなっています。その他にもサーバー、パソコン、OS、アプリ、ビデオゲームなど、さまざまな製品・サービスを提供しています。
リサーチ時点での時価総額は1兆6,203億5,369万ドルで、日本円に換算すると約173兆3,779億円となっています。
1-3.アマゾン・ドット・コム
米国株時価総額の3位は、アマゾン・ドット・コムです。
ナスダック市場に上場しているアメリカ最大のオンライン小売業者で、日本でも人気の高いECサイト「Amazon」を運営しています。
書籍やCD・DVD、ゲーム、家庭用品、家電、衣料品など、取り扱う販売商品は多岐にわたるほか、Amazonでの出品サービスや受注、梱包・発送サービス、会員制サービス「Amazon Prime」、電子書籍サービス「Kindle」などを提供しています。
しかし、アマゾン一番の収益源はそうした一般消費者向けサービスではなく、クラウドサーバーや開発環境の提供などを行う「Amazon Web Services(AWS)」となっています。サーバーが続々とクラウド化する中で、AWSは長らくクラウドサービスのトップシェアを走り続けています。
リサーチ時点での時価総額は1兆596億833万ドルで、日本円に換算すると約170兆7,809億円となります。
1-4.アリババ・グループ・ホールディングス
米国株時価総額の4位は、アリババ・グループ・ホールディングスです。
ニューヨーク証券取引所に上場している中国企業で、電子商取引やITサービスを取り扱う持ち株会社です。
関連子会社では、企業間電子商取引事業を手掛ける「Alibaba.com」やオンラインショップ「タオバオ」、小売業者向けプラットフォーム事業の「Tモール」、共同購入サイト「ジュファサン」、キャッシュレス決済サービス「アリペイ」など、IT関連のさまざまな事業を展開しています。
リサーチ時点での時価総額は7,002億1,753万9,000ドルで、日本円では約74兆9,233億円となります。
1-5.フェイスブック
米国株時価総額の5位は、フェイスブックです。
ナスダック市場に上場している銘柄で、日本でもおなじみのSNS「Facebook」の運営を手掛けるITサービス企業です。
また、Facebook内においては、タイムラインや個人や団体でのページ運営といった基本的な機能のほかにも、チャットシステム、ライブストリーミング「Facebookライブ」などのサービスを提供しています。さらに、モバイル端末間でのテキスト送信・通話サービス「Messenger」、写真や動画などを共有できるサービス「Instagram」なども提供しています。
他にも、フェイスブック社が開発中の仮想通貨「リブラ」は、その全世界に及びうる影響力の高さから、発表以来現在に至るまで米国を含めた世界各国で波紋を呼んでいます。
リサーチ時点での時価総額は5,892億8,352万4,000ドルで、日本円に換算すると約63兆533億円となります。
1-6.アルファベット(GOOG)
米国株時価総額の6位は、アルファベットのGOOG銘柄(クラスC株式)です。
のちに紹介するアルファベットのGOOGL銘柄(クラスA株式)は、同じアルファベットが発行している銘柄で、GOOG銘柄は議決権なしの株式、GOOGL銘柄は議決権あり(1株当たり1議決権)の株式となっています。同じ企業が発行する別の銘柄ですが、違うものですので、別々に紹介したいと思います。
アルファベットはアメリカの大手インターネット関連企業で、世界で最も有名な検索サイト「Google.com」の運営を手掛けています。
また、オンライン広告事業やクラウドコンピューティング事業などを展開するほか、スマートフォンOSの「アンドロイド」やWEBブラウザの「クローム」、インターネットTVの「Google TV」などの開発・提供も行なっています。
リサーチ時点での時価総額は5,182億7,483万ドルで、日本円に換算して約55兆4,554億円となります。
1-7.アルファベット(GOOGL)
米国株時価総額の7位は、アルファベットのGOOGL銘柄(クラスA株式)です。同じ企業が発行している銘柄ですので、業種や手掛ける製品・サービスなどは先述したアルファベットと違いはありません。
リサーチ時点での時価総額は4,617億8,063万ドルで、日本円に換算して約49兆4,105億円となります。
アルファベットのGOOGL銘柄とGOOG銘柄の時価総額を合計すると、約104兆8,659億円となり、4位のアリババ・グループ・ホールディングスよりも上であることを考えると、アルファベットがいかに巨大な企業なのかがわかると思います。
1-8.ジョンソン&ジョンソン
米国株時価総額の8位はジョンソン&ジョンソンです。
ニューヨーク証券取引所に上場している銘柄で、「NYダウ平均」「S&P500」の指数にも指定されています。
アメリカの医療製品やヘルスケア製品を製造・提供している持ち株会社で、目薬、鎮痛剤、胃腸薬などの一般用医薬品や栄養補助食品、心循環器や抗感染、精神疾患の治療薬などの製造販売を手掛けています。
リサーチ時点での時価総額は3,838億561万ドルで、日本円にすると約41兆779億円となります。
1-9.ウォルマート・ストアズ
米国株時価総額の9位は、ウォルマート・ストアズです。
こちらもニューヨーク証券取引所に上場しており、「NYダウ平均」「S&P500」の指数に指定されている銘柄です。
アメリカを代表する大手小売業者で、アメリカ全土とプエルトリコでディスカウントストアやスーパーマーケットを展開しているほか、会員制大型ディスカウントショップの「サムズクラブ」を運営しています。
リサーチ時点での時価総額は3,758億8,518万ドルで、日本円に換算して約40兆2,197億円となります。
1-10.台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング
米国株時価総額の10位は、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリングです。
ニューヨーク証券取引所に上場している台湾の半導体メーカーで、集積回路とその他の半導体デバイスの製造・販売・実装・検査・組み立て・支援設計をメインに行っています。
他にも、フォトマスクの製造やCMOSロジック、ミックスドシグナル、イメージセンサーなども取り扱っています。
リサーチ時点での時価総額は3,446億6,661万ドルで、日本円に換算すると約36兆8,793億円となっています。
まとめ
今回は米国株の時価総額TOP10企業について紹介しました。
日本でもおなじみの企業が数多く、名前を聞けばどのような事業を行っているか、ある程度言えるという方も多いのではないでしょうか。「米国株に興味はあるけど、どの企業の株を買えばいいか分からない」という方は、この記事を参考にまずはメジャーな企業の株から検討を始めてみてはいかがでしょうか。
- 外国株(米国株など)が買えるネット証券会社
- IPO投資に強い証券会社、少額からIPOに参加できるサービス
- 25歳以下の現物株式の取引手数料が実質0円の証券会社
- 大手証券会社が提供している株式投資サービス
- 少額で株式投資ができるサービス
山本 将弘
最新記事 by 山本 将弘 (全て見る)
- COZUCHI(コヅチ)で不動産投資、メリット・デメリットは?他社比較も - 2024年11月5日
- CREAL(クリアル)の評判・口コミ・実績は?メリット・デメリット、利回りも - 2024年11月5日
- 不動産クラウドファンディングの市場規模は?件数・出資額や成功事例も - 2024年9月9日
- 金(ゴールド)投資信託のメリット・デメリットは?購入可能な証券会社も - 2024年5月27日
- 株初心者が知っておきたい売り板・買い板の見方、板を分析するメリットも - 2024年5月27日