米国株投資サービスが進化し、新たなプレイヤーが参入しています。これは、日本での米国株投資の需要が高まっているためです。また、新たな少額投資非課税制度(NISA)の導入により、投資熱がさらに高まると予想されています。
この記事では、そんな中で注目の米国株投資サービス、moomoo証券、woodstock.club、Bloomoの特徴とサービス内容を紹介します。
※本記事は2024年2月27日時点の情報です。最新の情報についてはご自身でもよくお調べください。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
目次
- 米国株投資サービスの新規プレイヤーが増えている理由
- 新しい米国株サービス3選
2-1.moomoo証券
2-2.woodstock.club(ウッドストック)
2-3.Bloomo(ブルーモ) - まとめ
1.米国株投資サービスの新規プレイヤーが増えている理由
フィンテックを活用した米国株投資サービスが進化し、新たなプレイヤーが参入しています。また、スマートフォン専業のブルーモ証券は2024年春にサービスを開始予定で、moomoo証券などの外資系企業も市場に参入しています。
これらの企業は手数料無料化の流れの中で、取引のしやすさを重視しています。また、2024年1月に始まる少額投資非課税制度(NISA)の導入に伴い、投資意識が高まる中で、スマートフォンを使いこなす若年層の獲得を目指しています。
米国株投資サービスが進化し、新たなプレイヤーが参入している理由は、日本での米国株投資の需要が高まっているためです。また、新NISAの導入により、米国株への投資熱がさらに高まると予想されています。例えば、auカブコム証券は新NISAで米国株取引を対象にする予定で、SBI証券などのネット証券大手5社は新NISAでの米国株取引の手数料を無料にする計画です。
また、SBI証券と楽天証券が国内株の手数料を無料化したことから、新規参入するフィンテック企業が日本株で収益をあげるのが難しくなっています。そこで、米国株に特化することで、日本の市場を開拓する狙いがあると考えられます。
2.新しい米国株サービス3選
米国株の新しいサービスを3つ紹介します。
2-1.moomoo証券
出典:moomoo証券「最先端の米株取引を体験」
moomoo証券は米国株取引を提供するサービスで、業界最安水準の手数料で約7,000銘柄の取引が可能です。さらに、24時間取引にも300銘柄以上が対応していて、逆指値やトリガー注文など多様な注文種類を提供しています。
出典:moomoo証券「moomoo証券 24時間取引の魅力」
moomooアプリではリアルタイムの株価やチャート、先物や暗号資産のレート、注文・約定分析など、豊富な情報とデータをリアルタイムで提供しています。さらに、テクニカル分析総合指標やアナリスト評価を用いて各銘柄の取引タイミングを見極める機能もあります。
海外のニュースも自動翻訳され、各イベントの日はライブ配信を実施し、リアルタイムでイベント結果や相場の動きを確認できます。これらのすべての機能は無料で利用でき、初心者から上級者まで、あらゆる投資家が活用できるように設計されています。
moomoo証券は、NASDAQ上場企業である「Futu Holdings Limited」の子会社で、その信頼性は高いと言えます。なぜなら、NASDAQは上場審査が厳しく、上場企業はアップル、マイクロソフト、アマゾンドットコム、ゴールドマンサックスグループなど各業界のトップ企業ばかりだからです。
Futu Holdings Limitedは、米国をはじめとする200カ国でサービスを提供し、2,000万人以上のユーザー数を抱えています。さらに、昨年には国内証券会社「ひびき証券」を買収し、moomoo証券に名称変更して日本市場に進出しました。
さらに詳しく知りたい方は、「moomoo証券(ムームー証券)の評判・口コミは?」も参考にしてみてください。
2-2.woodstock.club(ウッドストック)
出典:woodstock.club「1000円からはじめる、米国株投資」
woodstock.clubは、初心者から上級者までが楽しめる新しいSNS型の投資アプリです。このアプリでは、ユーザーが米国株を売買するだけでなく、コミュニティとの交流を通じて投資を学べます。
また、米国のアクセラレーター(スタートアップを支援する組織)「Y Combinator」に採択されたAlpacaとのパートナーシップにより、ユーザーは米国マーケットへのアクセスが可能となり、日本円で1,000円から約600銘柄の米国株式やETFをリアルタイムで売買できます。
また、ユーザーは自分の保有している銘柄やポートフォリオを他の人にシェアでき、他のユーザーのポートフォリオを参考に自身の投資戦略を練ることができます。これにより、ソーシャルを通じた情報交換による新しい投資体験が可能です。
woodstock.clubはTwitter出身の共同経営者によって2021年に設立されたスタートアップ企業で、SNS時代に適した投資アプリ、woodstock.clubをローンチしました。このアプリは日米の著名ベンチャーキャピタル5社からの資金調達により開発され、オフィスは東京にあります。
woodstock.clubは、初心者でもスマートフォン一つで安心して投資を始められる「全く新しい投資体験」を提供することを目指しています。若い世代でも初心者でも、同じ投資家として、機関投資家や投資上級者との交流を通じて、投資の知識と経験を深めることが可能です。woodstock.clubはSNS時代の投資体験を革新する可能性を秘めていると言えるでしょう。
2-3.Bloomo(ブルーモ)
出典:ブルーモ証券「みんなのポートフォリオから学んで、誰でも本格的な資産形成を」
「Bloomo」は、スマートフォンから米国株やETFに投資できる長期資産形成のための証券サービスです。初心者から経験者までが安心して簡単に資産形成できることが特徴で、主な機能は以下の通りです。
- 目標ポートフォリオ機能
理想の資産配分を先に決め、その目標に向けて投資を開始できます。投資したい銘柄と保有比率を指定し、入金するだけで、必要な両替・売買はBloomoが計算して代行します。
- ポートフォリオ共有機能
専門家や他のユーザーの投資ポートフォリオを見ることができ、気に入ったポートフォリオをワンタップでコピーして投資を開始できます。自分で銘柄を変更したり、アレンジしたりすることも可能です。
- リバランス機能
目標より増えすぎた銘柄を売却し、減りすぎた銘柄を購入する作業を簡単に実行できます。株価の変動でズレたポートフォリオも、ボタンをタップするだけで目標の比率に戻すことが可能です。
今後は積立入金機能の追加や新NISAへの対応などを予定しており、自分だけのオリジナルポートフォリオを使って自動で積立投資ができるようになります。また、非課税口座を用いた資産形成も可能になる予定です。これらの機能により、Bloomoは誰でも本格的な資産形成ができます。
また、「Bloomo」の魅力は以下の通りです。
- 少額からの取引
0.0001株から取引が可能で、入金した日本円を余らせずに投資に回せます(最低購入額200円~)。1株数万円する米国株やETFでも、200円から売買できます。
- 手数料
取引手数料は無料ですが、預り残高に対して年率0.55%の手数料がかかります。例えば、10万円を預けた場合は月額45円程度の手数料となります。
- 多様な投資商品
米国市場を経由して、新興国市場や米国債・不動産などにも投資できます。また、米国市場で取引される大手のETFも取り扱っており、ETFを経由して様々な商品に分散投資できます。
これらの特徴により、「Bloomo」は初心者から経験者まで、安心・簡単に資産形成ができる証券サービスといえるでしょう。2023年2月25日現在、ウェイトリストに登録した人に対し、招待制でサービス提供開始予定です。
参考サイト:https://bloomo.co.jp/
3.まとめ
米国株投資サービスの進化と新規参入により、投資家は多様な選択肢を持つようになりました。moomoo証券、woodstock.club、Bloomoは、それぞれ異なる特徴とサービスを提供し、投資家のニーズに応えています。これらのサービスは、投資初心者から経験者まで、米国株投資をより手軽で効率的に行うための有力なツールとなっています。
興味のある方は、利用の開始を検討してみてください。
山下耕太郎
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