長期投資におすすめの株の特徴と調べ方は?代表的な成長銘柄の事例も

株式投資は短期ではなく、長期で利益をだしていくことが基本的な手法です。この記事では長期投資に適した銘柄の特徴と、代表的な銘柄の中から3本を取り上げて解説します。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※2022年5月25日時点の情報をもとに執筆しています。最新の情報は、ご自身でもご確認をお願い致します。

目次

  1. 株は長期投資が基本
  2. リスクを減らすために分散投資する
  3. 長期投資ではインカムゲインをメインにする
  4. 高配当で減配リスクが少ない銘柄に投資する
  5. 長期的に増配している企業
    5-1.ユー・エス・エス(4732)
    5-2.沖縄セルラー電話(9436)
    5-3.イエローハット(9882)
  6. まとめ

1.株は長期投資が基本

株式投資には、主に「長期投資」と「短期投資」の2種類があります。長期投資は長い時間をかけ、じっくり資産を増やしたい人に向いている投資手法です。一方の短期投資は、短い時間で利益を得たい人向けの投資手法です。

短期投資では大きなリターンを目指せますが、大きな損失をだす恐れもあります。一方、長期投資ではリターンのブレ幅は小さくなります。株は短期的に上がったり下がったりを繰り返しますが、長期的には経済成長に合わせて右肩上がりの動きをすると考えられているからです。

また、長期投資では資金を投入して得た利益をさらに投入し、時間をかけて増やしていく「複利効果」が期待できます。そして、投資期間が長くなればなるほど、複利効果は大きくなり得るのです。また、投資期間が長いほど価格変動リスクが相対的に小さくなり、より安定したリターンが期待できます。

ただし、すべての銘柄が長期的に上昇するわけではないので、銘柄選びが重要になります。

2.リスクを減らすために分散投資する

リスクを軽減させるためには、複数の銘柄に分散投資することが大切です。分散投資には「資産・銘柄」「地域の分散」「時間の分散」の3つがあります。

複数の銘柄に分散しておけば、1つの銘柄の株価が大きく下がっても、他の銘柄で損失をカバーできる可能性があります。また、国内株だけでなく米国など海外の株式も保有すれば、よりリスクを分散できる効果があるのです。

また、ある程度の資金がある場合は、1度にまとめて買うのではなく、複数回に分けて購入することで、価格変動リスクを抑えられます。

3.長期投資ではインカムゲインをメインにする

インカムゲインとは、株式を保有している間に得られる収益のことです。配当や株主優待がインカムゲインにあたり、株式を保有することで継続的な収益が期待できます。一方、株式を売却することで得られる利益をキャピタルゲインといいます。

キャピタルゲインは短期間で大きな利益を狙えますが、大きな損失がでる恐れもあるので注意が必要です。長期投資では継続的な収益が期待できる「インカムゲイン」をメインに考えたほうが無難です。

4.高配当で減配リスクが少ない銘柄に投資する

インカムゲイン狙いの投資でも、株価が下がると含み損が発生します。ただ、配当利回りが高い「高配当株(一般的に3%以上を指す)」は、配当狙いの買いが入りやすいことから、不況の時でも株価が底堅いという特徴があるのです。

2022年になって米長期金利上昇やウクライナ情勢の緊迫化により、PER(株価収益率)の高いグロース株は売られやすい環境になっていますが、配当利回りの高いバリュー株には買いが入りやすい状況になっています。

しかし、配当利回りの高さだけで銘柄を選択してはいけません。配当利回りは、1株当たりの年間配当金を現在の株価で割って算出されます。ですから、業績悪化などで株価が安くなれば、配当利回りは上がってしまうのです。

したがって、配当利回りの高い銘柄を選ぶときには、その後に株価が急落したり、配当が減額されたりするリスクを想定する必要があります。

また、長期的に「減配がない」ことも重要です。過去に減配していない企業は、今後も減配リスクは少ないと考えられるからです。もし保有している企業の株が減配した場合、配当収入が減るだけでなく、配当人気による支持を失い株価が急落する恐れもあるので注意が必要です。

5.長期的に増配している企業

継続的に増配していて、長期投資に適した3銘柄を紹介します。

5-1.ユー・エス・エス(4732)

  • 株価  2,434円
  • 予想配当利回り 2.76%

(2022年5月25日時点)

中古車オークションを手がけるユー・エス・エスは、中古車オークション市場の国内シェアが4割弱とトップです。そして、全国に約140店舗を展開する中古車買取チェーン「ラビット」を運営しています。

同社はオートオークションで年間約260万台を販売し、中古車販売店などの買い手から中古車の販売手数料や落札手数料、落札手数料を得るビジネスモデルとなっているのです。

上場来21期連続で増配していて、2022年3月期も増配を予定しています。

5-2.沖縄セルラー電話(9436)

  • 株価  5,220円
  • 予想配当利回り 3.29%

(2022年5月25日時点)

沖縄セルラー電話は、KDDI傘下の総合通信事業者。沖縄県内の携帯電話シェアは50%と圧倒的です。固定通信と並行して顧客開拓を進めています。

沖縄セルラー電話は2003年3月期から連続増配を継続しています。2023年3月期も164~170円を想定していて、21期連続増配の可能性も十分あるのです。

5-3.イエローハット(9882)

  • 株価  1,337円
  • 予想配当利回り 4.35%

(2022年5月25日時点)

イエローハットは、オートバックスセブン(9832)に次ぐ国内第2位のカー用品企業です。カー用品専門店のイエローハット、低価格タイヤ専門店のトレッド、新車・中古車販売店のバイク館SOX、二輪用品専門店の2りんかんを運営しています。主力事業のイエローハットは国内に740店舗を展開し、その約半数が直営店です。

イエローハットは配当性向30%を目標に11期連続で増配しており、2022年3月期も増配を予定しています。

まとめ

長期投資ではインカムゲインをメインにし、キャピタルゲイン(値上がり益)はおまけ程度に考えておくと、短期的な値動きに一喜一憂することなく、落ち着いて運用できます。長期で利益を積み重ねていくことを意識し、配当の継続性や業績の安定性などから投資する銘柄を判断するようにしてください。

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山下耕太郎

山下耕太郎

一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。ツイッター@yanta2011