1株から株主優待をもらえる銘柄は？配当や注意点も【2021年12月】

株主優待は単元以上（100株以上）の株式を保有する投資家が対象となるのがほとんどです。しかし、なかには1株（単元未満株・端株）を保有するだけで株主優待を受けられる銘柄もあります。

そこで今回は1株から株主優待をもらえる銘柄を紹介します。また、各銘柄の配当や株主優待に関する注意点も紹介しますので、気になる方は参考にしてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※2021年11月30日時点の情報をもとに執筆しています。最新の情報は、ご自身でもご確認をお願い致します。

目次

1. 1株から株主優待をもらえる銘柄10選
   1-1．上新電機
   1-2．東光高岳
   1-3．NEW ART HOLDINGS
   1-4．デンカ
   1-5．SBIホールディングス
   1-6．サン・ライフホールディング
   1-7．クラレ
   1-8．三菱マテリアル
   1-9．フォスター電機
   1-10．京セラ
2. 1株から株主優待をもらうための注意点
3. まとめ

1．1株から株主優待をもらえる銘柄10選

1株の保有で株主優待を受けられる銘柄を10個紹介します。

1. 上新電機（8713）
2. 東光高岳（6617）
3. NEW ART HOLDINGS（7638）
4. デンカ（4061）
5. SBIホールディングス（8473）
6. サン・ライフホールディング（7040）
7. クラレ（3405）
8. 三菱マテリアル（5711）
9. フォスター電機（6794）
10. 京セラ（6971）

1-1．上新電機（8713）

※2021年11月30日現在のデータです。
※実際に投資をする場合は必ずご自身で銘柄について確認してください。

上新電機グループは、家電製品販売などの小売業、商品の配送・据え付けなどの付帯業務、住宅設備機器などの販売を行う企業です。関西地域をメインに展開する家電量販店「Joshin」、全国展開する「BOOK-OFF」「TSUTAYA」などのショップブランドを運営していることでも知られています。

株主優待では、Joshinなどで使える優待買物割引券5,000円相当が贈呈されます。投資金額に対する優待額が大きいのが特徴です。

1-2．東光高岳（6617）

※2021年11月30日現在のデータです。
※実際に投資をする場合は必ずご自身で銘柄について確認してください。

東光高岳グループは、電力機器や計器、情報・光応用検査機器、エネルギーソリューションなどの製品製造・販売・請負業務を展開する企業です。近年では電力の流れを供給側・需要側の双方から制御して最適化するスマートグリッド事業に注力しています。

1株の保有で福島県産特選カタログ製品の割引を受けられるほか、水素水生成器交換カートリッジを優待価格で購入できます。

1-3．NEW ART HOLDINGS（7638）

※2021年11月30日現在のデータです。
※実際に投資をする場合は必ずご自身で銘柄について確認してください。

NEW ART HOLDINGS（ニューアートホールディングス）はブライダルジュエリーの製造・販売やエステティックサロンの運営、美術品の仕入れなどの事業を手掛ける関係会社11社で構成された企業です。

ジュエリーブランド「銀座ダイヤモンドシライシ」「エクセルコ タイヤモンド」やエステティックサロン「ラ・パルレ」などの運営を行っています。

株主優待では自社展開するジュエリーやエステティックサロン、ゴルフ用品の優待割引と、軽井沢ニューアートミュージアムの無料観覧券が贈呈されます。

1-4．デンカ（4061）

※2021年11月30日現在のデータです。
※実際に投資をする場合は必ずご自身で銘柄について確認してください。

デンカグループはエラストマー・機能樹脂事業、インフラ・ソーシャルソリューション事業、電子・先端プロダクツ事業、生活・環境プロダクツ事業、ライフイノベーション事業などを展開する企業です。

創業は1915年と歴史のある企業で、現在では海外にも多数の事業所・拠点を構えており、半導体用高性能フィルムやワクチンなどの製造を行っています。

株主優待では、自社製造するデンカコスメティックス商品の特別価格販売を利用できます。

1-5．SBIホールディングス（8473）

※2021年11月30日現在のデータです。
※実際に投資をする場合は必ずご自身で銘柄について確認してください。

SBIホールディングスは、住信SBIネット銀行やSBI証券などの金融関連事業をメインに、バイオ関連事業、メディカルインフォマティクス事業、再生可能エネルギー事業などを展開する企業です。

事業の根幹となる金融関連事業では、従来の店舗型ではなくインターネット型の銀行・証券会社の運営・サービス提供を行っています。

1株の保有で健康補助食品や化粧品の割引購入申込券（50%割引）を受け取ることができます。

1-6．サン・ライフホールディング（7040）

※2021年11月30日現在のデータです。
※実際に投資をする場合は必ずご自身で銘柄について確認してください。

サン・ライフホールディングは冠婚葬祭事業や介護事業などを行う傘下会社の経営管理・付帯業務を行う企業です。神奈川県・東京都で葬儀施設や宿泊施設を、神奈川県・静岡県では介護施設を展開しています。

株主優待では自社提供の婚礼・葬儀に利用できる株主割引特典を受けられます。

1-7．クラレ（3405）

※2021年11月30日現在のデータです。
※実際に投資をする場合は必ずご自身で銘柄について確認してください。

クラレグループは樹脂や化学品、繊維などの製造・販売事業をはじめ、高性能膜などの製造販売事業、各種プラントや水処理設備の設計・施工事業などを手掛ける事業です。かつてはレーヨンなどの人工繊維製造で成長しましたが、近年では家電製品などに使用される樹脂などの製造に注力しています。

株主優待では希望者に自社オリジナルカレンダーをプレゼントしています。

1-8．三菱マテリアル（5711）

※2021年11月30日現在のデータです。
※実際に投資をする場合は必ずご自身で銘柄について確認してください。

三菱マテリアルグループは、非鉄金属・セメントの加工・製造事業をメインに、高性能製品事業・加工事業・金属事業・セメント事業などを展開する企業です。電子材料事業では、ICチップ加工に使用される低アルファ線はんだ「MULαS」が世界一のシェアを誇ります。

株主優待では貴金属製品の優待価格売買が利用できるほか、観光坑道の無料入場券をもらうことができます。

1-9．フォスター電機（6794）

※2021年11月30日現在のデータです。
※実際に投資をする場合は必ずご自身で銘柄について確認してください。

フォスター電機グループは、スピーカー及び音響機器・電子機器の製造販売をメインに展開する企業です。音に関するさまざまな分野で事業を展開しており、近年はアメリカでの自動車分野で社会向けスピーカーの生産に注力しています。

株主優待では高級スピーカーやヘッドフォンなどを販売するオンラインショップ「FOSTEX ONLINE SHOP」の優待割引券（30%割引）が贈呈されます。

1-10．京セラ（6971）

※2021年11月30日現在のデータです。
※実際に投資をする場合は必ずご自身で銘柄について確認してください。

京セラグループは自動車用品・半導体関連部品・電子部品など、さまざまな製品の開発・製造・販売及びサービスを展開する企業です。近年では通信・ドキュメント機器をメインにした事業も手掛けており、5GやIoTに関するデバイスの開発・製造も行っています。

株主優待では自社グループの製品・サービスの優待価格販売を受けられます。送付されるカタログに記載された製品・サービスから投資家が自由に選択して購入できます。

2．1株から株主優待をもらうための注意点

1株の保有で株主優待をもらう場合は、下記の点に注意しましょう。

• 単元未満株を購入できる証券会社は限られる
• 手数料が割高になる
• 株主優待は事前告知なく廃止されることがある

2-1．単元未満株を購入できる証券会社は限られる

1株から株式を売買する取引を「単元未満株取引」といいますが、すべての証券会社が単元未満株を取り扱っているわけではありません。

単元未満株を扱う証券会社の一例は下記の通りです。

• PayPay証券
• SBI証券
• マネックス証券
• LINE証券
• auカブコム証券
• SBIネオモバイル証券
• 岡三オンライン

1株の保有で株主優待を受けたい場合は、単元未満株を扱う証券会社で証券口座を開設する必要がありますので注意しましょう。

2-2．手数料が割高になる

単元未満株は通常の株式取引と比較して手数料が割高になりやすい点にも注意が必要です。手数料が安いといわれているネット証券でも、通常の単元取引と比較すると手数料は割高になることがあります。

単元未満株取引の手数料ができるだけ低い証券会社を選択することが大切です。最近ではSBI証券やマネックス証券などが単元未満株の買付手数料を実質無料にするなど低額化も進んでいますので、複数社を比較検討したうえで利用するのが良いでしょう。

2-3．株主優待は事前告知なく廃止されることがある

株主優待は企業が投資家へのサービスの一環として実施しているものです。企業の都合によって、事前に告知されることなく廃止されたり、内容が変更になったりすることもあります。

今回紹介した株主優待は、確実に実施されると保証されるものではない、ということを理解しておいてください。

まとめ

今回は1株から株主優待がもらえる銘柄を紹介しました。単元株数なら購入にはまとまった資金が必要ですが、1株ならお小遣い程度の資金があれば購入できます。気軽に株主優待を楽しみたいと考えているなら、本記事も参考に銘柄を探してみるといいでしょう。

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山本 将弘

フリーランスWebライター。主に株式投資や投資信託の記事を執筆。それぞれのテーマに対して、できるだけわかりやすく解説することをモットーとしている。将来に備えとリスクヘッジのために、株式・不動産など「投資」に関する知識や情報の収集、実践に奮闘中。

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