株価チャートのトレンドを掴む方法は?見方や基本パターン、サポートツールも

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株式投資では、トレンドを掴むことが大切です。現在の株価が上昇トレンドにあるのか、下降トレンドにあるのかで戦略が異なるからです。この記事では、株価チャートのトレンドを掴む方法について解説します。

目次

  1. トレンドとは
  2. レジスタンスラインとサポートライン
  3. チャートのパターン
    3-1.ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップ
    3-2.ヘッド・アンド・ショルダーズ・ボトム
  4. トレンド判断に移動平均線を利用する
    4-1.ゴールデンクロスとデッドクロス
  5. エリオット波動でトレンドを判断する
    5-1.エリオット波動の3原則
  6. トレンド分析をするためのサポートツール
    6-1.HYPER SBI
    6-2.マーケットスピード
  7. まとめ

1.トレンドとは

トレンドとは、株価が上昇しているのか、下落しているのか、横ばい(保ちあい)で推移しているのか、といった株価の大まかな動きのことを指します。そして、「上昇トレンド」とは株価の山と谷が連続的に上がっていくことで、「下降トレンド」とは山と谷が連続的に下がっていくことです。

そして、トレンドがどのようになっているかを判断するためにチャート上に記す線のことを「トレンドライン」といいます。

2.レジスタンスラインとサポートライン

トレンドラインには、高値同士を結んだ「レジスタンスライン」と、安値同士を結んだ「サポートライン」の2種類があります。

レジスタンスラインとは、主に下降トレンドのときに高値と高値を結んだ線のことで「上値抵抗線」ともいいます。レジスタンスラインは価格が上昇したときに、これ以上は株価が上がらないだろうと判断される基準になるのです。しかし、株価がレジスタンスラインを上回るとトレンドが転換したと考え、買いのサインになります。

一方のサポートラインは、主に上昇トレンドのときに安値と安値を結んだ線で、「下値支持線」とも呼ばれています。サポートラインは株価が下落した時、これ以上は下がらないと考えられる基準になるのです。ですから、株価がサポートラインを下回らない間は、上昇トレンドが継続すると判断します。しかし、株価がサポートラインを下回ると、トレンドが転換したと考え、売りのサインとなるのです。

3.チャートのパターン

それでは、トレンドを判断する代表的な株価チャートパターンについて解説します。

3-1.ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップ

ヘッド・アンド・ショルダーは、株価の天井を表すチャート。3つの山と2つの谷で形成されており、真ん中の山が一番高くなります。

1回目の谷と2回目の谷を結んだ線を「ネックライン」といい、株価がネックラインを下回ったら「売り」のサインとなります。

3-2.ヘッド・アンド・ショルダーズ・ボトム

ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップの逆が「ヘッド・アンド・ショルダーズ・ボトム」です。ヘッド・アンド・ショルダーズ・ボトムは、2つの山と3つの谷で形成されています。そして、2つの山を結んだ線(ネックライン)を超えると、「買い」のサインになります。

4.トレンド判断に移動平均線を利用する

トレンドを判断する時、トレンドラインとともによく使われるのが「移動平均線」です。移動平均線とは、一定期間の株価を平均化した線で、トレンドの方向や売買タイミングを計ることができます。

移動平均線は、日足なら5日移動平均線・25日移動平均線・75日移動平均線、週足なら13週移動平均線や26週移動平均線を用いるのが一般的です。

計算方法は、当日を含めた過去の株価の平均をだします。5日移動平均線の場合、当日終値200円、前日の終値220円、2日前の終値180円、3日前の終値140円、4日前の終値が240円であれば、196円(200+220+180+140+240の5分の1)となります。

4-1.ゴールデンクロスとデッドクロス

移動平均線は、1本の線でもトレンドを判断できますが、2本の線を使った方がより精度の高い分析ができます。たとえば、「ゴールデンクロス」は短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に向けることで、「買いのサイン」となります。

一方のデッドクロスとは短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に抜けることで、「売りのサイン」となるのです。日足チャートでは25日移動平均線と75日移動平均線、週足チャートでは13週移動平均線と26週移動平均線を利用するのが一般的です。

5.エリオット波動でトレンドを判断する

トレンドを把握する理論の1つとして「エリオット波動」があります。エリオット波動では、相場が上昇トレンドのときに5つの波動を描いて上昇し、3つの波動を描いて下落します。一方、相場が下降トレンドのときは、5つの波動を描いて下降し、3つの波動を描いて上昇するのです。

上記は、上昇トレンドのエリオット波動です。1~5を「推進波」といい、A~Cを「修正波」といいます。株価が現在どの位置にあるかで、今後の値動きを予想しやすくなるのです。

5-1.エリオット波動の3原則

エリオット波動には、以下の3原則があります。

  1. 推進波では、第2波が第1波の始点を割り込むことはない
  2. 推進波の3波は、1・3・5波の中でもっとも短くはならない
  3. 推進波では、4波が1波の高値を割りこまない

また、それぞれの波の特徴について解説します。

第1波

売り方の買い戻しや打診買いなどで、弱気相場の一時的な戻りとみなされやすい局面。上昇波の中でも、もっとも短くなりやすい傾向があります。

第2波

戻り待ちの売りで急落する場合もあります。ただ、第1波の安値を下回ることはありません。

第3波

売買高が膨らみ、最も長い波となります。

第4波

売り買いが拮抗しやすくなります。ただ、第1波の高値と第4波の安値が重なることはありません。

第5波

市場は楽観に支配されますが、買われ過ぎのサインも見られるようになります。通常、第3波ほどの長さはありません。

A波

上方トレンドの押し目と見なされることが多い局面です。

B波

弱気相場の一時的な戻り。たまに第5波の高値を上回ることもあります。

C波

A波の安値を割り込むことが多く、調整局面入りと判断します。

6.トレンド分析をするためのサポートツール

トレンド分析をするときは、ネット証券の分析ツールを使うと便利です。今回は、2つのネット証券ツールを紹介します。

6-1.HYPER SBI

「HYPER SBI」は、SBI証券が提供する投資のための高機能取引ツールです。チャートでローソク足や移動平均線を確認できるのはもちろん、個別銘柄のニュースが業績などもすばやく確認できます。チャートは20年以上前の値動きも確認でき、40種類以上のチャートで今後の株価を予想できます。

6-2.マーケットスピード

マーケットスピードは楽天証券の高機能ツールで、企業情報からチャート分析まで幅広く利用できます。そして、2018年秋に「マーケットスピードⅡ」をリリースし、「トレイリング注文」や「スナイパー注文」などのアルゴリズム取引にも対応。株価チャートも優れているので、トレンド分析が簡単にできます。また、株価やチャート、ニュースを1つの画面で見ることができるので便利です。

まとめ

相場の世界には「トレンドはフレンド」という言葉があります。トレンドを掴むことが、もっとも大切だという意味です。移動平均線やエリオット波動などでトレンドを把握し、株取引に役立てるようにしてください。

ただ、必ずシグナル通りにいくとは限らないので、損切り注文を入れるなどリスク管理を徹底することも大切です。

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山下耕太郎

一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。ツイッター@yanta2011