ソーシャルレンディングとREIT、どっちがおすすめ?特徴やリスクを比較

ソーシャルレンディングとREITは、どちらも定期的に配当金を見込める投資手法です。しかし、利益が出る仕組みは異なり、メリットやデメリットも特徴があります。

そこで本記事では、ソーシャルレンディングとREITを比較し、それぞれのメリットやデメリットを見ながら、どのような方にそれぞれの投資手法が向いているのかを比較して解説していきます。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. ソーシャルレンディングとREITの5つの違い
    1-1.REITは相場の変動がある
    1-2.平均的な利回りの違い
    1-3.配当の原資の違い
    1-4.資産としての流動性の違い
    1-5.課税制度の違い
  2. ソーシャルレンディングのREITに対するメリット
    2-1.予定分配率(利回り)が一定である
    2-2.予定分配率(利回り)が高めである
  3. REITのソーシャルレンディングに対するメリット
    3-1.自由な売買が可能である
    3-2.最大税率が低い
    3-3.キャピタルゲインを狙うことができる
  4. まとめ

1.ソーシャルレンディングとREITの5つの違い

ソーシャルレンディングとREITにはどのような違いがあるのかを知っておきましょう。

1-1.REITは相場の変動がある

ソーシャルレンディングの投資家への配当原資は、貸金時の金利収入です。投資家はソーシャルレンディング会社と匿名契約を結び、配当金を受け取る契約を交わします。

一方、REITは不動産投資信託の略称であり、REITは銘柄化して、証券市場で売買されています。

そのためREIT銘柄は証券市場で売買することが可能であり、その相場の変動でREITの価格も変動していきます。一方ソーシャルレンディングは売買されるような証券化商品ではないため、相場が変動せず価値も変わりません。(外貨運用時は為替市場の変動の影響を受けることもあります)

1-2.平均的な利回りの違い

ソーシャルレンディングとREITは、それぞれの平均的な利回りも異なります。

2021年5月現在、日本で運営されているソーシャルレンディングサイトをみると、ソーシャルレンディング案件の予定分配率(利回り)は、運用対象やリスク対策の保証内容によって年利2%~10%という比較的幅広いレンジになっています。平均的な利回りは、年利5%から6%程度となります。

REITの配当年利のレンジは2%~5%程度というものが多く、平均的な利回りは3%前後となっています。

1-3.配当の原資の違い

投資家に対しての配当金の原資も異なります。

ソーシャルレンディングは投資家から集めたお金を、事業資金を必要とする会社に融資します。そして、融資時に設定した貸付金利を投資家に配当していきます。貸付金利は金銭消費賃貸契約を結ぶ時に設定されるため、その後の配当金が大きく変化することはありません。

一方で、REITの配当原資は不動産を運用して得られた賃料や売却益が主な収入となってきます。そのため不動産の運用の状況によって、配当金の利回りも変わってくることも少なくありません。

1-4.資産としての流動性の違い

ソーシャルレンディングとREITは、資産としての流動性も大きく異なります。REITは、先に挙げたように証券市場に上場しているため、自由な売買が可能であり、容易に現金化を行うことができます。

ソーシャルレンディングは自由な売買を行うことができず、案件運用中でも、運用キャンセルができないサービスが大半です。資産として他人に譲渡することが非常に難しいため、流動性は低いといえます。

1-5.課税制度の違い

ソーシャルレンディングとREITは、投資で得た所得の区分が異なるため税率が違います。

REITの配当金による所得は、分離課税の対象となっており、税率は一律20.315%となっています。(復興特別所得税を含む)

一方ソーシャルレンディングの配当金所得は雑所得に該当しているため、分離課税の対象とならず、累進課税の対象となります。2021年5月時点での税制度では最高税率は45%になります。下記、ソーシャルレンディングの雑所得が適用される所得税の速算表です。

所得税の税率

※画像引用:国税庁「所得税の税率

2.ソーシャルレンディングのREITに対するメリット

ソーシャルレンディングの、REITに対するメリットを確認していきましょう。

2-1.予定分配率(利回り)が一定である

ソーシャルレンディングは金利収入が原資となることから、配当金も一定となる可能性の高い投資方法です。

融資を受けた会社の状況が大きく変化しない場合や、ソーシャルレンディング会社の経営状況に問題が無い場合、配当金は一定の金額が支払われるため、投資家に入る収入も一定のものとなります。

それに対し、REITは不動産物件の運用状況により配当金が変わってきます。また、REITの銘柄の価格も大きく上下します。特に相場をチェックすることなく、一定の配当金を受け取り続けたいのであれば、ソーシャルレンディングが適していると言えるでしょう。

2-2.利回りが高めである

ソーシャルレンディングの予定分配率とREITの配当利回りを比較すると、ソーシャルレンディングの方が、利回りが高い案件が目立ちます。

REITは配当利回りが高い銘柄でも6%台となり、多くの銘柄は3~5%となっています。(2021年5月時点)

一方、ソーシャルレンディングでは10%台などの高い予定分配率の案件があります。利回りだけを単純に比較した場合、ソーシャルレンディングのメリットが大きいと言えるでしょう。

ただし、ソーシャルレンディングで投資家への分配率が高くなるほど、融資先企業の金利負担が増えることになり、貸し倒れのリスクが増大します。リターンだけでなく、リスクのバランスをとった比較が重要です。

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3.REITのソーシャルレンディングに対するメリット

REITがソーシャルレンディングに対して有するメリットには、どのようなものが挙げられるのか見て行きましょう。

3-1.自由な売買が可能である

ソーシャルレンディングと比較したREITの大きなメリットは、REIT銘柄は自由な売買が可能である点です。

ソーシャルレンディングは、運用期間中はずっと資金を拘束されるため、急に現金が必要になった時に対応できない可能性があります。また不況が発生し、ソーシャルレンディング案件の運用リスクが高まった時でも、ソーシャルレンディングは途中キャンセルできないデメリットがあります。

REITは現金化をスムーズに行うことができるので、市況変動時にも素早く対応しやすいメリットがあります。ただし、不況下ではREITの基準価格が大きく下がってしまい、売却した時に損失がでる可能性がある点には注意が必要です。

3-2.最大税率が低い

REITは分離課税の対象であり、所得への税率は一律20.315%と定められています。一方ソーシャルレンディングは雑所得となり、本業で得た収入と合算されることになります。

ソーシャルレンディングは累進課税の対象であり、所得が少ないうちはREITよりも税率は低いです。しかし、ソーシャルレンディングを含む雑所得が一定の金額を超えると、REITよりも税率が高くなってしまいます。

所得の大きい方にとって、ソーシャルレンディング投資は税率が不利になってしまうデメリットがあります。一方、分離課税であるREITは税率が変わらず、税制上のメリットが大きい可能性があると言えるでしょう。

3-3.キャピタルゲインを狙うことができる

REITは、証券市場に上場しており銘柄は自由に売買できます。REITを購入した場合、配当金(インカムゲイン)だけではなく、キャピタルゲインを見込むこともできます。インカムゲインとキャピタルゲインの両方が得られる点が、REITのメリットだと言えるでしょう。

ただし、相場が変動するということは、コロナショック時のような大きな下落リスクもあります。価格変動の起きるREITでは、常に相場をチェックして迅速に売買をする必要も出てきます。

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まとめ

REITとソーシャルレンディングそれぞれを比較してきました。ソーシャルレンディングは一定の配当金が得ることが比較的容易であり、REITは大きな収入を狙うことが出来るという点で、それぞれの特徴があります。

ソーシャルレンディングには、融資先からの返済リスクがあり、REITは相場下落リスクがあります。この二つのリスクもきちんとチェックしながら、自分に向いている投資手法を検討してみると良いでしょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム

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