ソーシャルレンディング投資の始め方は?初心者向けに6つのポイントを解説

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ソーシャルレンディングとは、お金を貸したい投資家とお金を借りたい企業をインターネット上でマッチングする仕組みです。新しい投資手法として投資家の関心を集めていますが、確認すべきポイントを押さえておかないと損失が発生する可能性があります。

今回は、ソーシャルレンディングをこれから始めたいと考える方に向けて、6つのポイントについて解説しますので、参考にしてください。

目次

  1. ソーシャルレンディングとは
  2. ソーシャルレンディング初心者が押さえておくべきポイント
    2-1.利回り(予定分配率)が高すぎるファンドはリスクが高い
    2-2.運用期間が長いファンドはリスクが高い
    2-3.第三者による担保設定・保証設定があるかを確認する
    2-4.事業者リスクを避ける
    2-5.融資先企業の経営状況・事業も確認しておく
    2-6.分散投資でリスクを分散する
  3. まとめ

1.ソーシャルレンディングとは

ソーシャルレンディングとは、お金を貸したい個人投資家とお金を借りたい企業をインターネット上でマッチングされる仕組みやサービスのことをいいます。融資型クラウドファンディングや、貸付型クラウドファンディングとも呼ばれます。

ソーシャルレンディング事業者は、融資を希望する企業に対して厳正な審査を行い、信用できると判断した企業にのみを対象にファンドを組成します。個人投資家はクラウドファンディング事業者と「匿名組合契約」を結び、ファンドへの出資を行います。

クラウドファンディング事業者は、集まった出資金を企業へ融資します。融資先企業からクラウドファンディング事業者に返済される元本と利息が、投資家に分配される仕組みとなっています。

企業がソーシャルレンディングを利用する主な理由

企業が金融機関ではなく、ソーシャルレンディングによる融資を希望する主な理由は下記の通りです。

  • 創業からの年数の浅さや実績が少なさなどの理由で、金融機関から十分な融資を受けられない
  • 金融機関の融資には審査時間が長く、融資を受けるのに時間がかかりすぎる
  • 職種の関係で金融機関からの融資を受けづらい
  • すでに金融機関から融資を受けていて、追加融資を受けるのが難しい

2.ソーシャルレンディング初心者が押さえておくべきポイント

これからソーシャルレンディングを始めたいと考えている場合、下記の6つのポイントを押さえておきましょう

2-1.利回り(予定分配率)が高すぎるファンドはリスクが高い

ソーシャルレンディングの予定分配率は近年低下傾向にありますが、それでも10%を超えるファンドを紹介するプラットフォームもあります。

しかし、貸付を行う投資方法のソーシャルレンディングにおいては、高利回りの案件であるほど貸付先の返済負担が大きくなるという特徴があります。返済負担が大きくなることで、貸し倒れ(デフォルト)リスクが上がり、元本回収できないケースもあります。

ソーシャルレンディング投資を始める場合は利回りだけを比較して判断するのではなく、リスク面も含めて総合的に判断することが重要です。

2-2.運用期間が長いファンドはリスクが高い

ソーシャルレンディングでは2年~3年程度の長期運用が行われるファンドがあります。このような長期の案件は効率的に投資資金を運用できるメリットがあります。

しかし一方で、運用期間が長いほど市況が変化するリスクが高くなります。例えば、運用期間中にリーマンショックのような世界規模の経済危機が起きた場合でも資金を回収することが出来ず、ハイリスクな環境で運用を続けなければならない可能性があります。

ソーシャルレンディングでは、できるだけ短い期間で運用するファンドのほうがこのような市況変化のリスクを限定することができます。これからソーシャルレンディング投資を始めるのであれば、まずは短期案件から始めてみるのも良いでしょう。

2-3.第三者による担保設定・保証設定があるかを確認する

ソーシャルレンディングでは、万が一の場合に備えて担保や保証が設定されているファンドがあります。ファンド選びの際は、第三者による担保・保証設定がされているか確認しましょう。

担保や保証の査定が自社評価である場合、査定の信ぴょう性は相対的に下がってしまいます。担保内容について、「設定されている担保の資産価値は高いか」「担保カバー率の割合が高いか」といった点を確認することが大切です。

また、どのような資産が担保設定されているかについても確認しましょう。担保として比較的に信用性が高い資産は、不動産担保や土地担保です。市場価格があり売買価格は変動するものの、政府が設定している路線価や再調達価格などの評価基準もあり、一定の価値や流動性が保たれる可能性が高いためです。

一方、「代表者保証」を謳うファンドには注意が必要です。融資先企業が倒産した場合、ソーシャルレンディングでの融資以外にも借入先がある可能性があり、代表者個人から元本を回収するのが難しくなるためです。

会社の倒産とともに代表者が自己破産した場合、元本は回収不可能になります。設定されている担保が信用できるかどうか、確認しておきましょう。

2-4.事業者リスクを避ける

事業者リスクとは、ソーシャルレンディング事業者が倒産するリスクのことをいいます。

ソーシャルレンディングはか新しい投資の仕組みであり、サービス提供が開始されてから数年しか経過していません。また、新しい投資手法として、新規参入者が多い業界でもあります。そのため、経営基盤が不透明な企業が含まれている可能性があり、万が一倒産した場合は投資資金が回収できない可能性があります。

運営事業者が上場企業の場合、決算情報が公開されています。事業者リスクを抑制したい場合には、このような運営事業者の決算情報も確認してみると良いでしょう。

ソーシャルレンディング事業者の業績や経営状態、資金の管理方法に加えて、「東証プライム企業が運営している」「上場企業が出資している」「適切な担保や保証が設定されている」といったポイントも確認してみましょう。

2-5.融資先企業の経営状況・事業も確認しておく

ソーシャルレンディング投資においては、融資先企業の情報についても確認することが重要です。2021年10月時点、融資先企業名の公開が可能になっています。融資先企業の業績や経営状態、規模の大きさなどを確認してみましょう。

しかし、2019年3月まで、ソーシャルレンディングでは融資先企業の名前を公開することが禁じられていました。このような背景から、プラットフォームや案件によって、融資先企業の情報を公開していないケースもまだ少なくありません。

また、融資先についてできるだけ確認しておきたい場合は、融資先企業の情報を多く公開しているプラットフォームを選択することも検討してみましょう。

2-6.分散投資でリスクを分散する

分散投資とは、異なる投資対象に投資をしてリスクを分散する投資手法です。ソーシャルレンディングでも、1つのファンドの集中投資をするのではなく、複数のプラットフォームや投資テーマに投資することで、リスクの分散を図ることができます。

特に、ソーシャルレンディング投資では一つの企業や事業に対しての融資案件が多くなっており、投資対象単体での分散が効いていないケースが多くなっています。

また、プラットフォーム側の問題が顕在化するリスクや、一定の投資テーマへの偏りが出てしまうことも考慮して、一つのサービスだけ活用するのではなく、プラットフォームも複数利用してみると良いでしょう。

まとめ

今回はソーシャルレンディング投資を始める初心者の方に向けて、押さえておくべきポイントを紹介しました。

ソーシャルレンディングは気軽に投資ができる一方で、内容や特徴を理解しないと大きな損失につながる可能性があります。ソーシャルレンディングのポイントをしっかり押さえてから、投資を検討してみましょう。

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山本 将弘

フリーランスWebライター。主に株式投資や投資信託の記事を執筆。それぞれのテーマに対して、できるだけわかりやすく解説することをモットーとしている。将来に備えとリスクヘッジのために、株式・不動産など「投資」に関する知識や情報の収集、実践に奮闘中。