サンリオ、2021年度の株主優待は?配当や業績、投資の注意点も

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株主優待とは、株主に対して企業が自社製品や優待券などを贈呈する制度です。上場企業の約40%が株主優待を実施しており、東証プライム上場企業のサンリオも株主優待を行う企業の1つです。今回は2021年度のサンリオの株主優待について内容の詳細や配当、注意点などを紹介しますので、銘柄選びの参考にしてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※2022年1月10日時点の情報をもとに執筆しています。最新の情報は、ご自身でもご確認をお願い致します。

目次

  1. サンリオの株主優待の内容
  2. サンリオが運営するテーマパークの共通優待券
  3. サンリオが運営するショップで使える株主優待券
  4. サンリオの配当の内容
  5. サンリオの業績の内容
  6. サンリオの企業情報
  7. サンリオの株主優待を受ける場合の注意点
    7-1.株主優待券には禁止事項がある
    7-2.優待内容の変更・株主優待の廃止の可能性がある
    7-3.権利付最終日での購入には注意
    7-4.元本を毀損する可能性がある
  8. まとめ

1.サンリオの株主優待の内容

銘柄 サンリオ
コード 8136
優待回数 2回
優待権利確定月 3月、9月
優待利回り 0.83%
株価 2,401円
優待を得るための最低投資額 240,100円
権利付最終日 2022年3月29日(火)、2022年9月28日(水)

※2022年1月10日時点のデータ

サンリオ(8136)の株主優待の内容は下記の通りです。

  1. サンリオが運営するテーマパークの共通優待券
  2. サンリオが運営するショップで使える株主優待券

2.サンリオが運営するテーマパークの共通優待券

サンリオの株式優待では、サンリオが運営するテーマパーク「サンリオピューロランド」「ハーモニーランド」の共通優待券が年2回贈呈されます。

保有株数と贈呈される共通優待券の枚数は下記の通りです。

所有株数 贈呈されるテーマパーク共通優待券枚数
100株以上 3枚
500株以上 6枚
1,000株以上 8枚
4,000株以上 10枚
10,000株以上 12枚
50,000株以上 15枚
100,000株以上 20枚

3月末時点・9月末時点の株主にそれぞれ贈呈されます。3月末時点の株主には7月中旬から、9月末時点の株主には12月初旬から優待券が発送されます。

共通優待券はパスポート券と同じ内容で入場可能です。

3.サンリオが運営するショップで使える株主優待券

もう1つの株主優待が、サンリオショップ直営店やオンラインショップで利用できる優待株主券(買物券)です。保有株数と贈呈される株主優待券の枚数は下記の通りです。

所有株数 贈呈される株主優待券枚数
100株以上 1,000円券×1枚
500株以上
1,000株以上 1,000円券×2枚
4,000株以上
10,000株以上
50,000株以上
100,000株以上

4.サンリオの配当の内容

サンリオの配当の内容は下記の通りです。

年度 1株配当(円) 配当利回り
2017年3月期 80円 3.91%
2018年3月期 55円 2.85%
2019年3月期 30円 1.14%
2020年3月期 35円 2.44%
2021年3月期 0円 0.00%
2022年3月期 16円 0.66%

※2021年12月19日時点のデータ

サンリオの1株あたりの配当金額は2017年3月期から2020年3月期まで80円から30円の間で推移していました。しかし、2021年3月期には業績悪化の影響で無配となっています。

2022年3月期の1株当たりの予想配当金額は16円と見込まれており、無配の状況を脱すると思われます。

5.サンリオの業績の内容

サンリオの業績の内容は下記の通りです。

年度 営業収益 営業利益 経常利益 純利益 包括利益
2017年3月期 626億9.500万円 69億400万円 72億5,500万円 64億7,500万円 52億7,500万円
2018年3月期 602億2,000万円 57億3,400万円 60億2,000万円 49億2,800万円 64億6,400万円
2019年3月期 591億2,000万円 47億8,600万円 58億3,600万円 38億8,000万円 21億9,300万円
2020年3月期 552億6,100万円 21億600万円 32億7,400万円 1億9,100万円 15億2,100万円
2021年3月期 410億5,300万円 -32億8,000万円 -17億3,100万円 -39億6,000万円 -12億2,500万円

※2021年12月19日時点のデータ
※業績は連結

ここ5年間の業績をみると、2017年3月期をピークに営業収益は減益している状況にあり、2021年3月期の営業収益は約410億円で前年比140億円以上の収益減となっています。

その影響で営業利益や経常利益、純利益、包括利益はすべて赤字に転落している状況です。

6.サンリオの企業情報

社名(英語社名) 株式会社サンリオ(Sanrio Company, Ltd.)
業種 卸売業
代表者 代表取締役社長 辻 朋邦
決算 3月
資本金 100億円
本社所在地 〒141-8603 東京都品川区大崎1-11-1 ゲートシティ大崎(ウエストタワー14F)
上場市場 東証一部
上場年月日 1982年4月

※2021年12月19日時点のデータ

サンリオはソーシャル・コミュニケーション・ギフト事業やテーマパーク事業などを手掛ける企業です。

ギフト商品やグリーティングカード、出版物、ビデオソフトなどの企画販売のほか、テーマパーク(サンリオピューロランド、ハーモニーランド)の運営、ミュージカルなどの企画・公演などがメイン事業となります。

7.サンリオの優待を受ける場合の注意点

サンリオの株主優待を受ける場合は、下記のポイントに注意しましょう。

  • 株主優待券には禁止事項がある
  • 優待内容の変更・株主優待の廃止の可能性がある
  • 権利付最終日での購入には注意
  • 元本を毀損する可能性がある

7-1.株主優待券には禁止事項がある

サンリオの株主優待で贈呈される株主優待券(買物券)にはいくつかの禁止事項や注意事項があります。

  • 優待券は再発行できない
  • 優待券を有償で他人へ譲渡・転売はできない
  • 裏面のスクラッチを削った場合、サンリオショップでは利用できない
  • 他のサービス券との併用はできない
  • 免税の場合は本体価格910円の割引になる
  • 株主優待券を利用した商品の返品・交換は不可(商品不良を除く)

優待券に記載されている内容ですので、利用前に確認しましょう。

7-2.優待内容の変更・株主優待の廃止の可能性がある

サンリオに限らず、株主優待は内容の変更や優待自体の廃止が実施されることがあります。

優待の内容変更や廃止が実施される場合、優待目的での保有株が手放されて株価が急落しやすく、損失が発生する可能性があるため注意が必要です。

特に、下記の銘柄は株主優待の内容変更・廃止となることが多い傾向にあります。

  • 業績が良くない銘柄
  • 東証プライムに上場して間もない銘柄
  • 優待利回りが高すぎる銘柄

株主優待を受ける場合、関連情報は必ずチェックして、適切な投資判断を下すようにしてください。

7-3.権利付最終日での購入には注意

権利付最終日(権利確定日から2営業日前)やその直前で株式を購入して株主優待を受けるのは避けたほうが無難です。
人気が高い優待銘柄では、権利確定日に向かって株価が上昇しやすく、権利落ち日(権利付最終日の翌日)以降に株価が急落する傾向にあるためです。

株主優待を受けられたとしても、含み損を抱えてしまう可能性があるので、購入のタイミングには気を付けてください。

7-4.元本を毀損する可能性がある

株主優待を受けるために株式を購入する場合、投資元本を毀損する可能性があります。

株価は、さまざまな要因によって変動するため、場合によっては、元本を毀損する前の株式の売却や損切り(=損失を確定させるための売却)を決断するべき状況になることもあります。

優待目的で株式を購入する場合でも、株価の値動きは必ずチェックしましょう。また、あらゆる状況を想定して対処法を事前に考えておくようにしましょう。

サンリオの場合、テーマパークの収益は新型コロナウイルスの感染状況に大きく左右され、また自宅で楽しめる玩具やコンテンツ等の収益はテーマパークと反対の方向に影響を受ける傾向があります。業界動向・社会動向をよく考えたうえで購入を検討しましょう。

まとめ

今回はサンリオの2021年の株主優待について紹介しました。

サンリオの株主優待では、系列テーマパークで利用できる共通優待券と、系列店舗で利用できる優待株主券(買物券)をもらえます。小さなお子さんがいる株主の方にとってはメリットの大きい優待内容となっています。

ただし、2022年以降も同じ優待内容であるとは限りませんので、同社WEBサイトなどで情報を確認するようにしてください。

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山本 将弘

フリーランスWebライター。主に株式投資や投資信託の記事を執筆。それぞれのテーマに対して、できるだけわかりやすく解説することをモットーとしている。将来に備えとリスクヘッジのために、株式・不動産など「投資」に関する知識や情報の収集、実践に奮闘中。