鉄道や航空会社など交通関連の株主優待は、電車や飛行機などの運賃が割引になるだけでなく、ホテルやレジャー施設などが割引になる優待もあるのでお得です。今回は、主な鉄道・航空会社の株主優待を紹介します。
※2020年9月時点の情報です。銘柄ごとの最新情報はご自身でもよくお調べの上、投資判断を頂きますようお願い致します。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
目次
- 鉄道会社の株主優待
1-1.JR東日本(9020)の株主優待
1-2.JR西日本(9021)の株主優待
1-3.東京急行電鉄(9005)の株主優待
1-4.阪急阪神ホールディングス(9042)の株主優待 - 航空会社の株主優待
2-1.ANAホールディングス(9202)の株主優待
2-2.日本航空(JAL)(9201)の株主優待 - まとめ
1.鉄道会社の株主優待
鉄道会社の株主優待といえば、「株主優待乗車」です。運賃の割引券や回数券、自社区間乗り放題の乗車証など、各社がさまざまな優待を行っています。まずは利用者の多いJRからみていきましょう(株価は2020年9月2日現在)。
1-1.JR東日本(9020)の株主優待
- 株価 6,791円
- 株数 100株
- 優待最低投資額 67万9,100円
- 権利確定月 3月
JR東日本は株主優待券を発行していて、株主になれば毎年「株主優待割引券」が発行されます。割引券は1年間有効で、運賃や料金が4割引となります。
また以下のような、株主サービス券(JR東日本グループの施設などで利用できる各種サービス券)も優待としてもらえます。
- 通常料金の50%割引で入館できる「鉄道博物館入館割引券」
- 宿泊基本料金の20%または10%割引で利用できる「宿泊割引券」
- 対象レストランやバーを正規料金の10%割引で利用できる「レストラン・バー割引券」など
1-2.JR西日本(9021)の株主優待
- 株価 5,508円
- 株数 100株
- 優待最低投資額 55万800円
- 権利確定月 3月
JR西日本は近畿・中国・北陸・北九州北部までの路線を運営する大手鉄道会社です。株主優待の内容は、以下の通りです。
- 片道一人の運賃・料金が50%割引の「鉄道優待割引券」
- 最大二人までの入会料金が50%割引の「京都鉄道博物館優待割引券」
- JR西日本グループ会社で利用できる「グループ優待割引券」
運賃の割引だけでなく、ホテルやレンタカーなどたくさんの優待がもらえます。
続いて、私鉄の株主優待を紹介します。
1-3.東京急行電鉄(9005)の株主優待
- 株価 1,417円
- 株数 200株
- 優待最低投資額 28万3,400円
- 権利確定月 3月、9月
東京急行電鉄(東急)は、渋谷を拠点として神奈川までをつなぐ鉄道を運営しており、民間の鉄道会社の中では輸送人員数が最大級です。200株以上で電車や東急バス全線が割引になる「株主優待乗車証」や、東急百貨店・東急ストアなどでの買物が割引になる「株主ご優待券」がもらえます。
株主優待乗車証
- 電車・東急バス全線きっぷ:東急線または東急バス片道1乗車で利用できる乗車券
- 電車全線パス/電車・東急バス全線パス:有効期間内で東急線の電車などを何度でも利用できる乗車券
株主ご優待券
- 東急百貨店 お買物10%割引券
- 東急ホテルズ 宿泊基本料金30%割引券、飲食代10%割引券 など
1-4.阪急阪神ホールディングス(9042)
- 株価 3,415円
- 株数 100株
- 優待最低投資額 34万1,500円
- 権利確定月 3月、9月
阪急阪神HDは大阪に本拠地を置く関西屈指の鉄道会社グループです。ホテルや不動産事業を展開しており、梅田地区の再開発にも力を入れています。100株以上の購入で、株主優待乗車券やグループ優待券をもらえます。
株主優待乗車証
- 全線パス:「阪急電車全線パス」は阪急電車線全線、「阪神電車全線パス」は阪神電車線全線で利用可能です。ただし阪急バスや阪神バスなどのバス路線では利用できません。
- 共通回数カード:共通回数カードは、阪急電車電線および阪神電車全線であれば、どの区間でも券面記載の回数分を利用できます(金額制限はありません)。ただし、阪神バスや阪急バスなどのバス路線では利用できません。
グループ優待券
- エンターテイメント事業:六甲山上レジャー施設の入場券や、六甲ガーデンテラス内の物販店舗で利用可能な割引券がもらえます。
- ホテル事業:ホテル宿泊割引券やホテル飲食割引券がもらえます。
2.航空会社の株主優待
旅行好きの人に人気がある株主優待といえば、航空会社の株主優待です。そして航空会社として代表的なのは、ANA ホールディングス(9202)と日本航空(9201)です。
ANA ホールディングスと日本航空の株主優待を解説します。
2-1.ANAホールディングス(9202)の株主優待
- 株価 2,638円
- 株数 100株
- 優待最低投資額 26万3,800円
- 権利確定月 3月、9月
ANAホールディングスは、航空国際線・国内線ともに日本を代表する航空会社です。優待割引運賃が利用できる「株主優待番号ご案内書」「ANAグループ優待券」などが株主優待としてもらえます。具体的な株主内容は、以下の通りです。
ANA国内線搭乗優待
ANA国内全路線の片道一区間が、大人・小児(満3歳から11歳)ともに株主優待割引運賃(50%割引)で利用できます。
ANA グループ各社・提携ホテル優待
以下のような優待クーポンの入った雑誌を、一人一冊もらえます。
- 宿泊割引券(20%割引6枚):ベストフレキシブル料金から20%割引の特別料金でホテルを利用できます。ベストフレキシブル料金とは、予約日や滞在日程によって料金が変動する宿泊料金です。
- レストラン・バーでの飲食割引券(10%割引5枚)
- 婚礼披露宴の食事・飲み物の割引券(10%割引1枚)
- 会議や一般宴会の割室料引券(15%割引1枚)
国内・海外パッケージツアーの優待割引券
申し込むツアーによって、5%・7%割引のどちらかが適用されます。
株主様専用サイトがある
3月末と9月末に100株以上の株式を保有している株主は、「株主専用サイト」を利用できます。ANAカレンダーを選択(卓上型または壁掛け型)してもらうことができたり、施設見学の申し込みができたりするなど、株主だけのお得な情報が用意されています。
2-2.日本航空(JAL)(9201)の株主優待
日本航空(JAL)も、日本を代表する航空会社です。地方の空港にも便を出すことで、国内路線を充実させ、また国際線も強化しています。JALの株主優待では国内線の50%割引券などがもらえるので、旅行好きには嬉しい優待です。
- 株価 2,098円
- 株数 100株
- 優待最低投資額 20万9,800円
- 権利確定月 3月、9月
具体的な株主優待の内容は、以下の通りです。
株主割引券(国内線50%割引)
日本航空、日本エアコミューター、日本トランスオーシャン航空、琉球エアコミューター各社の国内線全路線を対象に、割引券1枚で普通大人運賃1名分の片道1区間を50%割引で利用できます。
ツアー割引券
JALパックツアー商品と、海外のJMBツアー商品が、正規旅行代金からそれぞれ7%割引、5%割引で利用できます。
まとめ
鉄道・航空会社の株式は3,000円以上の値がさ株が多いので、投資初心者にはハードルが高いと感じるかもしれません。しかし運賃の割引だけでなく、ホテルやレストランなども割引料金で利用できるなど、株主優待が充実しています。
旅行によく行かれる方や交通機関での移動が多い方は、この記事を参考に株主優待の検討をしてみて下さい。
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山下耕太郎
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