松屋フーズ、2022年の株主優待は?配当や権利確定日、注意点も

株主優待とは、企業が株主に対して自社製品や金券、優待券などを贈呈する制度で、東証プライム上場企業の松屋フーズも株主優待を行う企業の1つです。同社の株主優待では、松屋グループ系列で利用できる株主食事優待券か同社製品の詰め合わせセットのどちらかを選ぶことができます。

今回は2022年度の松屋フーズの株主優待について内容の詳細や配当、注意点などを紹介しますので、銘柄選びの参考にしてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※2022年3月15日時点の情報をもとに執筆しています。最新の情報は、ご自身でもご確認をお願い致します。

目次

  1. 松屋フーズの株主優待の内容
  2. 株主優待食事優待券の贈呈
    2-1.店舗によって優待の利用条件が異なる
  3. 同社製品詰め合わせセットの贈呈
  4. 松屋フーズの配当の内容
  5. 松屋フーズの業績の内容
  6. 松屋フーズの企業情報
  7. 松屋フーズの株主優待を受ける場合の注意点
    7-1.売上高の減少により売上に係るコストがアップしている
    7-2.優待内容の変更・株主優待の廃止の可能性がある
    7-3.権利付最終日での購入には注意
    7-4.元本を毀損する可能性がある
  8. まとめ

1.松屋フーズの株主優待の内容

銘柄 松屋フーズホールディングス
コード 9887
優待回数 1回
優待権利確定月 3月
優待利回り
株価 3,660円
優待を得るための最低投資額 366,000円
権利付最終日 2022年3月29日(火)

※2022年3月15日時点のデータ

松屋フーズ(松屋フーズホールディングス・9887)の株主優待の内容は下記のとおりです。

  1. 株主優待食事優待券の贈呈
  2. 同社製品詰め合わせセットの贈呈

2.株主優待食事優待券の贈呈

松屋フーズの株主優待では、系列店舗で利用できる株主食事優待券が贈呈されます。

2021年3月31日を基準日とする優待制度から内容が変更になり、優待贈呈の条件に保有期間が加わりました。優待を受けられる具体的な条件は下記のとおりです。

保有株式数 継続保有期間 優待内容
100株以上 1年未満
1年以上 優待食事券10枚
3年以上 優待食事券12枚

※以前の株主優待では100株以上1年未満の保有でも優待食事券10枚贈呈

優待食事券は毎年6月頃に送付され、翌年6月末まで利用可能です。松屋フーズ系列の下記の店舗での食事に利用できます。

使用可能店舗 松屋、松のや、松乃家、マイカリー食堂、松そば、松軒中華食堂、ステーキ屋松、トマトの花、terrasse verte

※国内店舗での使用に限る
※すし松、福松では利用不可

食事の際に、優待券裏面に希望のメニューを1品記入して従業員に渡すことで、優待を受けられます。

利用可能なメニューは、来店店舗で販売されているメニューに限られ、品切れの場合は利用できないこともあります。

2-1.店舗によって優待の利用条件が異なる

優待券を利用する店舗ブランドによって、優待の利用条件が異なる点には注意が必要です。各店舗ブランドでの利用条件は下記のとおりです。

店舗ブランド 利用条件
松屋 ・一部メニューを除く全てのメニューから1品利用可能
・来店店舗の取扱いメニューに限る
・持ち帰りにも利用可能(朝定食は持ち帰りは利用不可)
・下記メニューでは利用不可
(牛めし並3個セット、牛めし並5個セット、牛めしトリオ、厚切りネギ塩豚焼肉丼ダブル、おもちゃ付ファミリーセット関連メニュー、豚キムチ鍋肉ダブルセット)
松のや・松乃屋 ・一部メニューを除く全てのメインメニューから1品利用可能
・来店店舗の取扱いメニューに限る
・持ち帰りにも利用可能(朝定食の持ち帰りは利用不可)
・各種セットは優待対象外(例、豚汁セットなど)
・下記メニューでは利用不可
(まとめ買いファミリーシリーズ各種セット、総菜メニュー)
マイカリー食堂 ・一部メニューを除く全てのメインメニューから1品利用可能
・持ち帰りにも利用可能
・各種サイズで利用可能
・期間対象メニューでも利用可能
松軒中華食堂 ・一部メニューを除く全てのメインメニューから1品利用可能
・来店店舗の取扱いメニューに限る
・持ち帰りでは利用不可
・麺類は麺大盛に変更可能
・定食系のライスはライス大盛変更可能
・醤油ラーメン、炒飯(並・半)には以下の商品をセット注文可能
(餃子5個セット、ミニ豚丼セット、半炒飯セット、半ラーメンセット、春巻きセット ※各種大盛・特盛は対象外)
ステーキ屋松 ・以下の店内メニューに利用可能
(ミスジステーキ100g、ミスジステーキ150g、松ロースステーキ100g、松ロースステーキ200g、特製ステーキ丼120g、鉄皿ステーキカレー ※サラダバー、スープバーも利用可能)
・以下の弁当にて利用可能
(特製肩ロースステーキ弁当120g、ステーキカレー弁当、ビーフハンバーグ弁当、特製ステーキ丼弁当120g、チキングリル丼弁当、チキン&ステーキ弁当 ※ライス大盛に変更可能)
松そば ・一部メニューを除く全てのメインメニューから1品利用可能
・来店店舗の取扱いメニューに限る
・せいろそばは1枚・2枚盛りから利用可能(せいろそば以外は1枚盛りのみ)
・期間限定メニューでも利用可能
・ライス大盛に変更可能
・一部商品は持ち帰り不可
トマトの花 ・一部メニューを除く全てのメインメニューから1品利用可能
・来店店舗の取扱いメニューに限る
・麺は麺大盛に変更可能
・各種セットは優待対象外
・以下の弁当にて利用可能
(モッツァレラチーズの無添加スープトマト麺、濃厚トマトスープ麺、醤油ラーメン、チャーシュー麺)
terrasse verte ・一部メニューを除く時間帯ごとのセットメニューから1品利用可能
・来店店舗の取扱いメニューに限る
・開店から11時まではモーニングメニューシートに記載されたセットメニュー1品が利用可能
・11時から17時まではランチメニューシートに記載されたセットメニュー1品が利用可能
・17時から閉店まではグランドメニューシートに記載されたセットメニュー1品が利用可能
・ドリンク注文では定価から▲100円で利用可能
・ピザのLサイズ、カレー・パスタの大盛、アルコール類は優待対象外
・持ち帰りは利用不可

3.同社製品詰め合わせセットの贈呈

松屋の株主食事優待券は、同社製品の詰め合わせセットへと変更することもできます。

優待券の枚数ごとの変更内容は下記のとおりです。

株主食事優待券枚数 変更可能内容
10枚 ・牛めしの具×4パック
・豚めしの具×3パック
・オリジナルカレーの具×3パック
12枚 ・牛めしの具×4パック
・豚めしの具×4パック
・オリジナルカレーの具×4パック

変更を希望する場合は、同年の9月末日までに未開封の優待券を同社まで返送する必要があります。

商品の発送は、優待券の返送があった翌月となります。

4.松屋フーズの配当の内容

松屋フーズの配当の内容は下記の通りです。

年度 1株配当(円) 配当利回り
2017年3月期 26 0.63%
2018年3月期 24 0.63%
2019年3月期 24 0.65%
2020年3月期 24 0.61%
2021年3月期 24 0.69%

※2022年3月15日時点のデータ

松屋フーズのここ5年間の1株当たり配当金は24円から26円の間で推移しています。金額に大きな変化はなく、一定しているといえます。また、ここ5年間の配当利回りは0.61%から0.69%の間で推移しています。

5.松屋フーズの業績の内容

松屋フーズの業績の内容は下記のとおりです。

年度 売上高 営業利益 経常利益 親会社株主に帰属する当期純利益 包括利益
2017年3月期 890億3,900万円 48億3,100万円 50億6,300万円 28億3,600万円 28億800万円
2018年3月期 930億600万円 41億1,900万円 43億7,500万円 23億8,000万円 23億8,300万円
2019年3月期 981億5,800万円 38億8,400万円 41億8,200万円 21億9,700万円 21億8,700万円
2020年3月期 1,065億1,100万円 50億7,900万円 54億3,800万円 26億400万円 26億200万円
2021年3月期 944億1,000万円 △16億8,300万円 3,300万円 △23億7,600万円 △23億7,300万円

※2022年3月15日時点のデータ
※業績は連結

松屋フーズのここ5年間の業績をみると、2020年3月期に売上高がピークを迎えますが、2021年3月期には再び900億円規模に戻っています。また、営業利益や当期純利益、包括利益は赤字に転落している状況です。

2022年3月期の連結業績予想によると、売上高は約961億円、営業利益は37億円の赤字になると見込まれています。

6.松屋フーズの企業情報

社名 松屋フーズホールディングス
業種 小売業
代表者 瓦葺 一利
決算 3月
資本金 66億5,593万円
本社所在地 東京都武蔵野市中町1-14-5
上場市場 東証プライム
上場年月日 1990年10月12日

※2022年3月15日時点のデータ

松屋フーズホールディングスは、牛めしやカレー、各種定食を提供するファストフード店「松屋」の運営を軸に飲食事業を展開する企業です。松屋のほかに松乃屋、マイカリー食堂、松そばなど12の飲食店舗ブランドの運営を手掛けています。

子会社では店舗の総合メンテナンスや建設施工管理、給排水工事、クリーニング事業など、関連する事業を幅広く行っています。

7.松屋フーズの優待を受ける場合の注意点

松屋フーズの株主優待を受ける場合は、下記のポイントに注意しましょう。

  • 売上高の減少により売り上げに係るコストがアップしている
  • 新型コロナウイルス感染症の拡大による営業自粛や行動制限の影響を受けやすい
  • 優待内容の変更・株主優待の廃止の可能性がある
  • 権利付最終日での購入には注意
  • 元本を毀損する可能性がある

7-1.売上高の減少により売上に係るコストがアップしている

松屋フーズの2021年3月期連結決算での売上高は約944億円で前年比約121億円(11.4%減)の減収となっています。そして、売上高の減少がサービス提供に係るコストアップにつながっています。

売上高の減少によって固定費に占める割合が上昇して、原価率が33.6%(前年比0.6%アップ)、販売費や一般管理費の売上高に対する比率が68.2%(前年比1.6%アップ)となりました。

飲食店において重要な指標の一つとされるFLコスト(売上原価+人件費の合計)の売上高に対する比率は、前年同期の66.7%から68.3%にアップしている状態です(飲食店におけるFL比率の適性値は50%~60%程度)。

2022年3月期第3四半期決算短信によると、連結業績での売上高は約961億円となる模様ですが、営業利益は37億円の損失となる見込みです。

また、同決算短信によれば第3四半期の原価率は34.8%、販売費および一般管理費の売上高に対する比率は68.8%、FL比率は68.4%と、2021年3月期連結決算時よりもさらにアップしています。

松屋フーズを始めとした牛めし業態(=牛丼)は「安く食べられる」ことが前提となるため、どうしても薄利多売のビジネスモデルとなり、利益率は低くなります。そのため、売上高の減少は販売コストに影響しやすいわけです。

2022年3月期の連結決算では売上高は改善される見通しであるものの、第3四半期での販売コスト比率はアップしているので、楽観視できる状況ではないでしょう。

優待目的で株式を保有する場合は、2022年3月期の決算短信はもちろん、それ以降の同社の業績や動向について確認する必要があります。

7-2.優待内容の変更・株主優待の廃止の可能性がある

株主優待の内容は変更されたり、優待自体が廃止されたりすることがあります。実際、松屋フーズでは2021年3月31日の基準日から優待内容が変更され、新たに保有期間の条件が追加されるようになりました。

株主優待の内容変更や廃止が発表された場合、保有株が手放されて株価が急落し、損失が発生することもあるので注意が必要です。

松屋フーズの優待内容変更の発表があった2020年2月28日には、始値3,900円だったのが終値3,805円と100円近い下落を見せています。その後も下落は進み3月13日には一時3,025円の値を付けるまでになりました。

株主優待を受ける場合であっても、関連情報を必ず仕入れ、適切な投資判断を下すことを心がけましょう。

7-3.権利付最終日での購入には注意

株主優待を受けるために、権利付最終日(権利確定日から2営業日前)やその直前で株式を購入するのは避けるのが無難です。

人気が高い優待銘柄は権利確定日に向かって株価が上昇し、権利落ち日(権利付最終日の翌日)以降に株価が大きく下落する傾向にあります。

割高で購入した株式がその後下落することで、含み損を抱えてしまうこともあるので、購入のタイミングには気を付けたいところです。

7-4.元本を毀損する可能性がある

株式投資を行う以上、元本を毀損する可能性があります。さまざまな要因に影響され株価は常に変動しているためです。

株主優待が目的で株式を購入する場合でも、株価の動きについては必ずチェックし、必要であれば元本を毀損する前の株式の売却や損切り(=損失を確定させるための売却)を決断する必要があります。

様々な状況を想定して、対処する方法を事前に考えておきましょう。

まとめ

今回は松屋フーズの2022年の株主優待について紹介しました。

松屋フーズでは系列店舗の食事で利用できる株主食事優待券の贈呈を受けられます。普段から松屋や他の店舗を利用する方にとっては、価値のある優待内容といえます。ただし、優待条件に1年以上の保有期間が加わっていることや、優待内容の変更が行われていることには注意しなければなりません。

優待目的で株式を取得する場合は、事前に同社サイトなどで最新情報を仕入れるようにしましょう。

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山本 将弘

山本 将弘

フリーランスWebライター。主に株式投資や投資信託の記事を執筆。それぞれのテーマに対して、できるだけわかりやすく解説することをモットーとしている。将来に備えとリスクヘッジのために、株式・不動産など「投資」に関する知識や情報の収集、実践に奮闘中。