東武鉄道、2022年の株主優待は?配当や権利確定日、注意点も

東証プライム上場企業の東武鉄道の株主優待では、東武各線で利用できる株主優待乗車証や関連施設・サービスで利用できる株主優待券が贈呈されます。

今回は2022年度の東武鉄道の株主優待について内容の詳細や配当、注意点などを紹介しますので、銘柄選びの参考にしてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※2022年3月15日時点の情報をもとに執筆しています。最新の情報は、ご自身でもご確認をお願い致します。

目次

  1. 東武鉄道の株主優待の内容
  2. 株主優待乗車証の贈呈
    2-1.特急料金・座席指定には別途料金が必要
  3. 株主優待券の贈呈
  4. 東武鉄道の配当の内容
  5. 東武鉄道の業績の内容
  6. 東武鉄道の企業情報
  7. 東武鉄道の株主優待を受ける場合の注意点
    7-1.レジャー事業に対する新型コロナウイルス感染症拡大の影響が大きい
    7-2.レジャー事業以外の事業も軒並み数字を落としている
    7-3.優待内容の変更・株主優待の廃止の可能性がある
    7-4.権利付最終日での購入には注意
    7-5.元本を毀損する可能性がある
  8. まとめ

1.東武鉄道の株主優待の内容

銘柄 東武鉄道
コード 9001
優待回数 2回
優待券利確定月 3月・9月
優待利回り
株価 2,954円
優待を得るための最低投資額 295,400円
権利付最終日 2022年3月29日(火)、9月28日(水)

※2022年3月15日時点のデータ

東武鉄道(9001)の株主優待の内容は下記の通りです。

  1. 株主優待乗車証の贈呈
  2. 株主優待券の贈呈

それぞれ詳しく紹介します。

2.株主優待乗車証の贈呈

東武鉄道の株主優待では、東武全線で利用可能な株主優待乗車証が贈呈されます。

100株以上を保有する株主が優待の対象となり、保有株式数や保有年数によって贈呈される乗車証の枚数が変動します。また、優待乗車証には1枚で1乗車有効の回数券と、有効期限内であれば何度でも利用可能な定期券(全線パス)があります。

贈呈される優待乗車証の枚数は下記のとおりです。

保有株式数 乗車証の種類 発行枚数 1,000株以上・3年以上継続保有の場合の追加発行
9月末基準日 3月末基準日
100株以上200株未満 回数券 2枚
200株以上600株未満 2枚 2枚
600株以上1,000株未満 6枚 6枚
1,000株以上2,000株未満 10枚 10枚 回数券+4枚
2,000株以上3,000株未満 20枚 20枚
3,000株以上4,000株未満 30枚 30枚
4,000株以上5,000株未満 40枚 40枚
5,000株以上5,800株未満 50枚 50枚
5,800株以上11,600株未満 定期券 1枚 1枚 回数券+10枚
11,600株以上 定期券・回数券 定期券1枚・回数券50枚 定期券1枚・回数券50枚

優待乗車証は3月末時点の株主には6月上旬に、9月末時点の株主には12月初旬にそれぞれ発送されます。ただし、100株以上200株未満保有の株主に対しては、3月末基準日分の年1回のみ優待乗車証が交付されます。

手元に届いた時点から利用可能で、有効期限は6月発行分が12月末まで、12月発行分が6月末までとなっています。

なお、株主本人に限らず、乗車証を持参している人が利用可能です。

2-1.特急料金・座席指定には別途料金が必要

株主優待乗車証は東武全線で利用可能ですが、特急列車やTJライナーへの乗車または座席を指定しての乗車には別途料金が掛かります。

特急券などの購入が必要になりますので、注意してください。

3.株主優待券の贈呈

東武鉄道の株主優待では、関連施設やサービスで利用できる株主優待券も併せて贈呈されます。

優待券をまとめた冊子となっており、株式保有数に応じて贈呈される冊子数が下記のように変動します。

保有株式数 発行数
9月末(基準日) 3月末(基準日)
100株以上200株未満 1冊
200株以上 1冊 1冊

また優待内容の詳細は下記のとおりです。

優待施設など 優待の内容 枚数(半年につき)
東京スカイツリー® 当日券(天望デッキ、セット券〔天望デッキ・天望回廊〕)の割引(3割引) 5枚
東武動物公園 入園料無料券
アトラクションパスの割引
1名につき500円割引
各3枚
東武ワールドスクウェア 入園料の割引
大人(中学生以上)1,000円割引
小人(4歳以上)500円割引
5枚
東武スポーツクラブ 施設利用料
1名1回 1,100円(税込)で利用可能
5枚
東武藤が丘カントリー倶楽部
星の宮カントリー倶楽部
宮の森カントリー倶楽部
朝霞パブリックゴルフ場
プレー料金の割引(1名につき)
土日祝日 2,000円割引
平日   1,000円割引
2枚
谷川岳ロープウェイ 往復料金の割引
大人(中学生以上) 200円割引
小人(小学生) 100円割引
5枚
東武トップツアーズ ツアー代金の割引(メディア東京支店・メディア大阪支店・メディア名古屋支店では取扱不可)
東武トップツアーズ企画・実施商品FEEL・東武旅倶楽部(WEB商品等を除く。)5%割引
2枚
東武ホテルグループ 宿泊料金の割引(公式料金の30%割引)
飲食代金の割引(10%割引)
各5枚
日光アストリアホテル
「龍頭乃湯・瀧乃湯・森乃精」
入浴料の割引
大人(中学生以上) 500円割引
小人(6歳以上) 200円割引
4枚
東武博物館 入館料無料 5枚
東武百貨店
(池袋・船橋・宇都宮・大田原・栃木市役所)
買物代金の割引、単価1,000円(税抜)以上の商品について5%割引
(一部に割引対象外商品・サービスあり)
※現金または各店で割引時に利用可能な商品券・金券類による買物に限る
8枚
東武ストア
(東武ストア・マイン・フエンテ)
買物代金の割引
1,000円(税込)毎に100円割引
10枚
東武商事
駅コンビニ「ファミリーマート」
(東武商事以外が運営する店舗では利用不可)
駅売店「ACCESS」
車内販売
買物代金の割引
適用除外商品及びサービス等を除く500円(税込)以上について50円(税込)割引
(クレジットカードでの支払い時、他の割引券等との併用は不可)
5枚

株主優待券は、優待乗車証と同じく3月末時点の株主には6月上旬に、9月末時点の株主には12月初旬にそれぞれ発送されます。

有効期限は6月発行分が12月末まで、12月発行分が6月末までとなっています。

4.東武鉄道の配当の内容

東武鉄道の配当の内容は下記の通りです。

年度 1株配当(円) 配当利回り
2019年3月期 35 1.10%
2020年3月期 40 1.06%
2021年3月期 20 0.67%

※2022年3月15日時点のデータ
※2018年以前の決算短信はWebサイト上に記載なし

東武鉄道のここ3年間の1株あたり配当金は20円から40円の間で推移しています。2020年3月期には40円だった配当金が2021年3月期には半減しているのが気になるところです。

また、配当利回りは0.67%から1.10%の間で推移しています。

5.東武鉄道の業績の内容

東武鉄道の業績の内容は下記の通りです。

年度 営業収益 営業利益 経常利益 親会社株主に帰属する当期純利益 包括利益
2019年3月期 6,175億4,300万円 672億9,500万円 629億7,200万円 280億2,400万円 235億8,700万円
2020年3月期 6,538億7,400万円 626億5,300万円 584億1,400万円 355億3,000万円 230億7,900万円
2021年3月期 4,963億2,600万円 △135億7,700万円 △98億9,200万円 △249億6,500万円 △146億400万円

※2022年3月15日時点のデータ
※業績は連結
※2018年以前の決算短信はWebサイト上に記載なし

東武鉄道のここ3年間の業績を見ると、2021年3月期に大きく数字を落としていることがわかります。6,000億円規模だった営業収益は5,000億円を切り、営業収益など他の項目はすべて赤字に転落している状況です。

2022年3月期の連結業績予想では、営業収益は5,000億円台に、その他の項目は黒字転換すると見込まれていますが、2020年3月期当時の水準にはまだ戻らないようです。

6.東武鉄道の企業情報

社名 東武鉄道
業種 陸運業
代表者 根津 嘉澄
決算 3月
資本金 102,135,000千円
本社所在地 東京都墨田区押上一丁目1番2号
上場市場 東証プライム
上場年月日 1949年5月16日

※2022年3月15日時点のデータ

東武鉄道グループは鉄道事業をメインに展開する企業です。

運輸事業・レジャー事業・不動産事業・流通事業・その他事業の5つの事業を手掛けており、東武鉄道を始めバスやタクシー、遊園地、ホテルの運営などを行っています。

なお、東京スカイツリーも東武鉄道グループが運営する施設の1つです。

7.東武鉄道の優待を受ける場合の注意点

東武鉄道の株主優待を受ける場合は、下記のポイントに注意しましょう。

  • レジャー事業に対する新型コロナウイルス感染症拡大の影響が大きい
  • レジャー事業以外の事業も軒並み数字を落としている
  • 新型コロナウイルス感染症拡大の影響から立ち直れていない
  • 優待内容の変更・株主優待の廃止の可能性がある
  • 権利付最終日での購入には注意
  • 元本を毀損する可能性がある

7-1.レジャー事業に対する新型コロナウイルス感染症拡大の影響が大きい

東武鉄道にはコアとなる5つの事業セグメントがありますが、特にレジャー事業に対する新型コロナウイルス感染症(以下、感染症)拡大の影響が大きかったようです。レジャー事業では遊園地・ホテル・飲食業・スカイツリー業などを展開しています。

2021年3月期の決算短信によれば、1度目の緊急事態宣言に休業や出控えによる国内・海外の観光客が激減したことが影響し、営業収益は前期比約46%減の390億円にとどまっている他、約184億円の営業損失を計上しています。

今後の感染症の動向については不透明な部分が大きいのですが、再度感染が拡大して外出自粛を伴う規制が実施された場合、業績がさらに悪化する可能性があります。

優待目的で株式を保有する場合は、東武鉄道の決算情報や最新のニュースなどに注目し、同社の動向を観察する必要があります。

7-2.レジャー事業以外の事業も軒並み数字を落としている

東武鉄道で注目するべきはレジャー事業の業績だけではありません。というのも、レジャー事業を除く他の事業でも軒並み数字を落としているためです。

東武鉄道が展開する「運輸事業」「不動産事業」「流通事業」「その他事業」では、それぞれ前期比で概ね20~25%程度営業収益が低下しています。

決算短信によれば、それぞれの事業の減収の要因は下記の通りです。

  • 運輸事業:緊急事態宣言、感染拡大による出控え、テレワークによる定期定型外収入の大幅な減少
  • 不動産事業:商業施設における休業や賃料減免などが影響
  • 流通事業:百貨店業における緊急事態宣言での休業や出控えの影響
  • その他事業:記載なし

鉄道系の企業(持株会社)では手掛ける事業の一部は増収になったり、減収でも最小限でとどめていたりするケースが多いといえますが、東武鉄道に関しては事業ごとに万遍なく数字を落としている印象です。

2022年3月期には全体の営業収益は5,000億円台に、営業利益や経常利益などは黒字回復すると見込まれています。ただ、同社に投資をするのであれば、どのように業績を回復していくのか長い目で見守る必要があるといえます。

7-3.優待内容の変更・株主優待の廃止の可能性がある

株主優待の内容は変更されたり、優待自体が廃止されたりすることがあります。優待内容変更や廃止が発表された場合、保有株が手放されやすくなり、株価の下落による損失が発生することもあるので注意しましょう。

株主優待を受ける場合は関連する情報を必ず仕入れ、判断することが重要です。

7-4.権利付最終日での購入には注意

優待目的で権利付最終日(権利確定日から2営業日前)やその直前で株式を取得するのは避けるのが無難です。

人気が高い優待銘柄は権利確定日が近づくにつれて株価が上昇し、権利落ち日(権利付最終日の翌日)以降に株価が大きく下落する傾向にあります。

割高な銘柄を取得した直後に株価が下落すると、大きな含み損を抱える可能性もあるので注意してください。

7-5.元本を毀損する可能性がある

株式投資を行う以上、元本毀損の可能性があります。

さまざまな要因に影響され株価は常に変動します。そのため、優待目的の株式取得でも、株価の動きはチェックする必要がありますし、状況によっては売却を迫られるケースもあります。

株価の動きに応じて、適切に対応することが重要です。

まとめ

今回は東武鉄道の2022年の株主優待について紹介しました。

東武鉄道の株主優待では、電車や関連施設などの利用がお得になる株主優待乗車証・株主優待券がもらえます。ただし、優待内容は変更になる可能性もあります。優待目的で株式を取得する前に、最新の情報を確認することを忘れないようにしましょう。

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