iDeCo(個人型確定拠出年金)の手数料が安い金融機関5選

iDeCo(個人型確定拠出年金)は公的年金とは異なり、さまざまな金融機関で加入受け付けやサービス提供を行っています。また、金融機関ごとに手数料が異なるため、運用コストを抑えるには比較検討する必要もあります。

しかし、iDeCoと連携している金融機関は多数あり、仕事や育児などでなかなか確認できない方もいるかと思います。そこで今回は、iDeCoの手数料が安い金融機関を5社紹介します。

※記事内の手数料などの情報は5月末調査時点のものとなります。最新情報は各金融機関のウェブサイトなどでもご確認の上、ご判断下さい。

目次

  1. iDeCoの手数料は3種類存在する
  2. SBI証券のオリジナルプランとセレクトプラン
    2-1.手数料が安く投資信託の本数も36本と多い
  3. 楽天証券
    3-1.SBI証券に次いで本数が多い
  4. auカブコム証券
    4-1.手数料の安さだけでなくツールにも注目
  5. マネックス証券
    5-1.ポートフォリオ診断などサポートツールにも注目
  6. イオン銀行
    6-1.イオン銀行は最寄りの店舗で相談できる
  7. まとめ

1.iDeCoの手数料は4種類程度存在する

iDeCoの手数料は、主に4種類に分かれています。これから手数料を基準に金融機関を比較検討する際は、以下の各項目を確認しましょう。

  • 加入手数料:iDeCoの加入時にかかる手数料
  • 口座管理手数料:iDeCoを運用中の口座にかかる手数料
  • 信託報酬:投資信託を選んだ際にかかる手数料、毎日差し引かれる
  • 受け取り時の手数料:積み立てた年金を受け取る際にかかる手数料

手数料は国民年金基金連合会などによるものと、各金融機関によるものの2~3種類から構成されています。そのため、金融機関では運用中の手数料0円でも、国民年金基金連合会側の手数料が必要となるといったケースもあります。

2.SBI証券のオリジナルプランとセレクトプラン

iDeCoの手数料が安い金融機関1つ目は、SBI証券のオリジナルプラン、セレクトプランです。2つの商品ですが、提供している金融機関は同じためまとめて解説します。

SBI証券は他のiDeCo提供機関と比較して加入手数料などが安く、投資信託の本数も豊富といった点が特徴です。

2-1.手数料が安く投資信託の本数36本と多い

SBI証券のオリジナルプランとセレクトプランは、どちらも同じ手数料でなおかつ低コストです。また、SBI証券では口座管理手数料は無料ですが、iDeCoでは共通となる国民年金基金連合会などの手数料は発生します。

  • 加入手数料:2,829円
  • 口座管理手数料など:積立てのある時は171円(積立無しの月でも毎月66円はかかる)
  • 年金受け取り時の手数料:1回440円
  • 口座移管時の手数料:4,400円
  • 還付手数料:2,148円

どの手数料も基本的に他社よりも安く設定されている傾向にあるので、加入候補に入れておくといいでしょう。

投資信託はオリジナルプラン、セレクトプラン共に国内株式ファンドをはじめ、さまざまなファンドが組み入れられています。また、セレクトプランの方が信託報酬の低いファンドが多く用意されています。

他にもターゲットイヤー型(2025年や2055年などを定年と仮定し、少しずつ運用方針を変えるバランス型)など、仕事で忙しい方にも選びやすいファンドがあります。

また、元本確保型の定期預金は各プランで1商品、年金保険はオリジナルプランのみ取り扱っているのが特徴です。

3.楽天証券

楽天証券もiDeCoを取り扱っていて、楽天証券側の運営管理手数料は0円です。また、SBI証券と同じ手数料・項目となっているため、手数料に加えて取り扱っている商品やサポートなどから比較してみましょう。

3-1.SBI証券に次いで本数が多く手数料も安い

楽天証券のiDeCoにかかる手数料は、以下の通り低コストといえます。

  • 加入手数料:2,829円
  • 口座管理手数料など: 積立てのある時は171円(積立無しの月でも毎月66円はかかる)
  • 年金受け取り時の手数料1回:440円
  • 口座移管時の手数料:4,400円
  • 還付手数料:2,148円

楽天証券は、投資信託31本という豊富な取り扱いと、楽天ターゲットイヤー型(ターゲットイヤー型のこと)やバランス型を用意しているのも特徴です。また、iDeCoが初めての方に向けたスタートガイドや、動画による解説を行っています。

4.auカブコム証券

auカブコム証券(旧カブドットコム証券)は、SBI証券や楽天証券などとほぼ同じ手数料となっています。

また、元本確保型は他社と同じく定期預金型を1つ用意していて、投資信託は26本取り扱っています。それでは手数料と主な特徴を見ていきましょう。

4-1.手数料の安さだけでなくツールにも注目

auカブコム証券のiDeCo加入・運用でかかる手数料は、以下の通りです。ほとんどの金額や項目は、SBI証券や楽天証券と共通しています。ただし、還付手数料は1,480円と他社とは異なる設定です。

  • 加入手数料:2,829円
  • 口座管理手数料など: 積立てのある時は171円(積立無しの月でも毎月66円はかかる)
  • 年金受け取り時の手数料1回:440円
  • 口座移管時の手数料:4,400円
  • 還付手数料:1,480円

投資信託は26本取り扱っていて、それぞれ5~6本(インデックス、アクティブ、ターゲットイヤー型など)の割合で販売しています。また、auカブコム証券も定期預金型を用意しています。

他にもauカブコム証券のスマホアプリは、運用状況を管理できたり節税額をシミュレーションできたりといった機能もあるのが特徴です。

5.マネックス証券

マネックス証券はFXなどでも比較的有名で、iDeCoの手数料が安い金融機関でもあります。また、手数料の項目や金額はこちらも他社とほぼ同じ内容です。

それではマネックス証券のiDeCoの手数料や特徴について見ていきます。

5-1.ポートフォリオ診断などサポートツールにも注目

マネックス証券も、加入手数料や口座管理手数料、その他受け取り時の手数料などが安い特徴を持っています。還付手数料以外はSBI証券などと同じ金額ですので、手数料以外の部分で比較するのが大切です。

  • 加入手数料:2,829円
  • 口座管理手数料など: 積立てのある時は171円(積立無しの月でも毎月66円はかかる)
  • 年金受け取り時の手数料1回:440円
  • 口座移管時の手数料:4,400円
  • 還付手数料:1,488円

手数料以外では、特にポートフォリオ診断などのサポートツールを用意している点に注目です。

ポートフォリオ診断は、マネックス証券のiDeCoで取り扱っている26本のファンドから、加入者に合った組み合わせを独自のシステムで提案してくれるサービスです。加入者自らファンドを選ぶ手間を省けるだけでなく、将来の資産増減もシミュレーションしてくれる点はポートフォリオ診断ならではの特徴です。

6.イオン銀行

ショッピングモールを展開しているイオングループのイオン銀行でも、iDeCoの受け付けおよび投資信託・元本確保型の商品を取り扱っています。また、手数料も数多くの金融機関と比較して安いので、候補に入れておくのもいいでしょう。

それでは、イオン銀行が提供しているiDeCoの手数料と、主な特徴を確認していきます。

6-1.イオン銀行は最寄りの店舗で相談できる

イオン銀行のiDeCoの加入手数料や口座管理手数料などは、上述の4社と変わりません。

  • 加入手数料:2,829円
  • 口座管理手数料など: 積立てのある時は171円(積立無しの月でも毎月66円はかかる)
  • 年金受け取り時の手数料1回:440円
  • 口座移管時の手数料:4,400円
  • 還付手数料:1,488円

イオン銀行の特徴は、365日イオンの店舗でiDeCoの受け付けを行っているところです。イオン銀行の店舗数は多く、仕事や育児などで忙しい方も気軽に相談できる環境が整っています。

また、イオン銀行は、みずほ銀行から委託を受けて提供している点にも注目です。たとえば、みずほ銀行のiDeCo運用診断ツール「スマートフォリオ」を、イオン銀行のiDeCo加入によって利用できるようになります。

みずほ銀行のツールが気になる方や、普段からイオン銀行を利用している方も加入を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

iDeCoの手数料が安い金融機関をいくつかご紹介しましたが、基本的に加入手数料や口座管理手数料・受け取り時の手数料など、どの項目も同じ金額水準にまとまる傾向があります。そのため手数料のみで比較するのが難しい側面もあります。

iDeCoへ加入する金融機関を決める時は、手数料に加えて取り扱っているファンドや提供されているツール・サービスの内容などから比較してみるのがいいでしょう。

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菊地 祥

菊地 祥

FP3級技能士、投資信託4年目、株式投資8年目。2018年からフリーランスとしてwebライティングやメディア運営を行っています。また、webライターとしては株式投資や投資信託などをやさしく解説。