Braveブラウザの亜種「Braver Browser」、有志開発者が立ち上げ

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広告ブロック機能とトークンエコノミーを備える次世代ブラウザBraveのフォーク“Braver Browser”が、有志の開発者グループによって6月6日にリリースされた。亜種の開発チームは、「Noトークン、Noアドウェア、Noリファラルリンクの挿入」を掲げている。米ブロックチェーンニュースメディアDecryptが6月9日、伝えている。

今月初め、Braveブラウザのアドレスバーで入力される特定の検索クエリに対し、アフィリエイトコードが付随したリファラル(紹介)リンクが提示されることが発覚した。そのため、Braveブラウザ開発元の米Brave Software社に批判が殺到した。

リファラルリンクから送客を促すことで、Braveチームはアフィリエイト手数料を得ることができる。実際にアフィリ・コードは、海外大手仮想通貨(暗号資産)取引所BinanceやCoinbase、仮想通貨ウォレットのLedgerやTrezorなどで確認された。6月9日にBraveチームは、リファラルリンクについて正式に謝罪し「うっかりミス」であると弁明。該当リンク経由でBinanceから一切報酬を受け取っていないと述べ、リファラルリンクが表示される状況を修正し、再発防止に努めると約束している。

Braveは、広告ブロック機能を標準搭載し、Webサイト訪問者のデータ収集を防ぐ技術を実装しており、高速ブラウジングとプライバシー保護のポリシーで支持を得ている。ネイティブトークンである「ベーシック・アテンション・トークン(BAT)」はオプトインの広告表示や投げ銭など、Brave独自の報酬プログラムに活用できる。

“Braver Browser”を含めたBrave亜種の開発者は、これらの技術やアップグレードを管理する必要があるとしている。このようなBraveブラウザの亜種は以前にも作成されている。2019年4月にソーシャルメディアGabは、BATトークンをビットコインに置き換える目的でBraveをフォークした。ブロックチェーン領域ではこうしたフォークは珍しいものではないものの、過去にはビットコインにおける度重なるフォークが問題視された。“Braver Browser”はユーザーにどのように受け止められていくのか注目していきたい。

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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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