学生のクレジットカードの作り方は?審査のポイントと学生用カードも

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クレジットカードは、大学生や専門学校生なども作ることができます。ただし、親権者への同意などといった手続きも必要な場合があります。そこでこの記事では、学生がクレジットカードを作る際の注意点や作り方を紹介していきます。学生向けクレジットカードと一般カードの違いを知りたい学生なども、参考にしてみてください。

※本記事は情報提供を目的としており、特定サービスの利用を勧誘するものではございません。申込に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※この記事は2021年4月19日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。

目次

  1. 学生がクレジットカードを作る方法
    1-1.申込条件を確認する
    1-2.本人確認書類を準備しておく
    1-3.申込手続き
    1-4.入会審査の通過待ち
    1-5.郵送でカードの発行
  2. 学生がクレジットカードを作る際に注意しておくべきポイント
    2-1.クレジットカードの種類
    2-2.18歳未満の学生は本会員としてカード発行できない
    2-3.未成年の場合は親権者の同意が必要
    2-4.利用可能枠の上限引き上げは親権者の同意が必要
    2-5.継続利用できるクレジットカードか確認
    2-6.学生証の写しを提出する
  3. 学生用のクレジットカードを紹介
    3-1.JALカード navi
    3-2.三井住友カード デビュープラス
  4. まとめ

1.学生がクレジットカードを作る方法

学生がクレジットカードを作る場合は、クレジットカードの申込条件を確認した上で手続きを進めるのが基本です。

まずは、クレジットカードの作り方を確認していきましょう。

1-1.申込条件を確認する

クレジットカードを選ぶ時は、特典やサービスに加えて学生も発行可能なタイプか確認しておきましょう。特に年齢と学歴の2点は、事前に確認しておくべきポイントです。

クレジットカードの多くは、「18歳以上申込可能」などといった年齢に関する条件も定められていて、高校生以下の学生を申込対象者から除いています。たとえば、セゾンカードの普通カード「セゾンカードインターナショナル」は、高校生を除く18歳以上の方であれば申込手続きを進めることができます。

クレジットカードの申込条件は、各クレジットカードの発行会社サイトで明記しているので申込前に確認するのが基本です。

1-2.本人確認書類を準備しておく

クレジットカードの申込が可能かどうか確認したあとは、申込手続きに必要な本人確認書類を整理しておきます。一般的には、以下のいずれか2点の書類を申込手続きの際に提出します。

  • 運転免許証
  • 保険証
  • マイナンバーカード
  • パスポート
  • 在留カード
  • 写真付き住民基本台帳カード
  • 公共料金の領収書

1-3.申込手続き

クレジットカード発行会社の多くは、インターネットでの申込にも対応しています。インターネットで申込手続きを始める場合は、発行したいクレジットカードの発行会社サイトへアクセスします。続いて申込手続きの画面へ移り、生年月日や氏名、住所など指定の情報を入力していきます。

一般的には、例えば以下のような情報を入力します。

  • 氏名
  • 生年月日
  • 住所
  • 連絡可能な電話番号
  • 学校情報(○○大学在学などといった情報)
  • 引き落とし口座の情報

本人確認書類の画像提出や発行予定のカードを選択、規約の確認なども済ませたら申込手続きは完了です。

なお、申込者が18歳未満の場合、親権者の同意も必要な点に注意が必要です。同意の確認方法に関しては後述します。

1-4.入会審査の通過待ち

クレジットカードの発行会社は、申込者から提出された各種情報や本人確認書類などから審査手続きに入ります。

審査の内容に関しては、各社公開していませんので詳細を把握することはできません。また、クレジットカード関連のサイトやブログなどでは、審査要件について考察したり記載したりしているものの、公式情報ではないため、参考程度にとどめておくのが大切です。

審査状況に関しては、メールで通知してくれたり発行会社サイトで確認したりできます。

1-5.郵送でカードの発行

審査に通過した場合は、後日郵送にてクレジットカードを届けてもらえます。なお、対面形式での手続きやインターネット+郵送での手続きでも、郵送でカードを発行してもらう流れとなります。

クレジットカードの発行後は、まずクレジットカードの番号やセキュリティコード、氏名などの情報を確認しておきます。万が一氏名などが間違っている場合は、カードを作り直す必要があります。まずは、発行会社へ問い合わせし、間違っている箇所などを説明および再発行について早めに相談するのが大切です。

2.学生がクレジットカードを作る際に注意しておくべきポイント

これからクレジットカードを作る場合には、事前にいくつか注意したり覚えておいたりしておくべきポイントがあります。

2-1.クレジットカードの種類

クレジットカードを選ぶ時は、種類を理解した上で検討するのも大切です。

クレジットカードは、学生用カードや若年層向けカードなど、申込条件によっていくつかの種類に分けることができます。申込条件別にクレジットカードの種類を紹介します。

種類 一般的な条件 カード例
一般的なカード
・アメリカン・エキスプレス・カードなど
・18歳以上
(26歳以上などの場合もある)
・高校生を除く
・安定した収入源を持っている
・アメリカン・エキスプレス・カード
・JALカード
・楽天カード
・イオンカード
・ANA JCB一般カード
など
学生用カード ・18歳以上の学生を対象
・高校生を除く学生であること
・日本に生活基盤がある
・JALカード navi
・三井住友カード デビュープラス
など
若年層向けカード ・18歳以上30歳未満
・安定した収入源を持っている
・JAL CLUB EST
・三井住友カード プライムゴールド
など
家族カード ・本会員の家族
・高校生を除く18歳以上の子供
・アメリカン・エキスプレス・カード
・JALカード
・楽天カード
・イオンカード
・ANA JCB一般カード
など

学生用カードと若年層向けカードの主な違いは、申込時典で学生であるかどうかという点です。

学生用カードは、大学生や短大生、18歳以上の専門学校生、高専4年生や5年生であれば申し込むことができます。一方若年層向けカードは、収入源を持つ社会人を対象としているのが特徴です。また、学生を対象にしていません。

家族カードは、クレジットカードの本会員と生活を共にしている高校生を除く18歳以上も申し込めるのが特徴です。ただし、引き落とし口座は本会員の口座と同一なので別々に管理はできません。

2-2.18歳未満の学生は本会員としてカード発行できない

学生用カードを含むクレジットカードは、原則高校生を除く18歳以上の学生でなければ申し込むことができない点に注意が必要です(※高等専門学高校の場合は、申し込める場合あり)。

どうしてもクレジットカードを発行したいという18歳未満の学生は、家族カードの発行を検討すると良いでしょう。クレジットカード発行会社の中には、家族カードの申込条件に例外を設けている場合もあります。たとえばJALカード(普通カード)の家族カードは、一定条件を満たした中学生を除く15歳以上18歳未満も申し込むことが可能です。

JALカード(普通カード)、家族カードの主な申込条件

  • 留学もしくはホームステイ目的で海外に滞在予定
  • 保護者を伴わない海外の滞在
  • 親権者による同意書を提出すること
  • 本会員が学生ではないこと

家族カードの申込条件は、各発行会社およびカードによって異なる場合もあります。申込条件は、発行会社サイトのから確認できます。

2-3.未成年の場合は親権者の同意が必要

申込条件を満たした未成年がクレジットカードを発行する場合、申込者の親権者による同意も必要です。

同意の確認方法は、一般的に電話で進めます。具体的には、親権者が発行会社の担当者へ契約に同意していることを伝えるという内容です。他には、申込書類に親権者の同意を記入する方法もあります。

なお、成年の年齢は、2022年4月1日から18歳へ変わり、クレジットカードの年齢に関する契約条件も変わります。今後クレジットカードを発行する学生と親権者は、民法改正についても確認するのが大切です。

2-4.利用可能枠の上限引き上げは親権者の同意が必要

社会人がクレジットカードの利用可能枠を引き上げる場合は、契約者自身で発行会社へ引き上げ申請を行うのみです。一方学生の場合は、利用可能枠の引き上げ申請時に親権者の同意や署名が必要です。たとえば三井住友カードでは、利用可能枠の引き上げ手続きで親権者の自筆署名を必須としています。

2-5.継続利用できるクレジットカードか確認

学生用カードは、卒業後に一般カードへ切り替わります。また、若年層向けカードは、年齢に応じてカードの切り替えが必要となります。たとえばJAL CLUB ESTは、30歳をむかえた有効期限月の末日で会員資格失効となるのが特徴です。退会手続きを行わない場合は、自動で別のJALカードへ切り替わります。

条件付きカードを利用の際は、会員資格失効後の新規カード発行や切り替え方法も確認しておくのが重要です。

2-6.学生証の写しを提出する

家族カードや学生用カードの場合は、本人確認書類とは別に写真付き学生証の写しも必要です。

学生証は、本人確認書類としては活用できないものの、学生であることを示すために重要な書類で、クレジットカード発行会社から提出を求められます。また、学生証の表面と裏面どちらも提出する場合があります。

郵送や対面形式で手続きを進める場合は、学生証の写しを直接提出する流れです。インターネットで手続きを進める場合は、学生証の画像データをアップロードします。文字や写真が明確に確認できない場合は再提出を求められる可能性もあるので、印刷や撮影には注意が必要です。

3.学生用のクレジットカードを紹介

学生限定のクレジットカードは、JALカードや三井住友カードなど一部の発行会社で発行しています。

ここでは、学生を対象にしたクレジットカードを紹介します。

3-1.JALカード navi

JALカードが発行しているJALカード naviは、高校生を除く18歳以上30歳未満の学生を対象にしたクレジットカードです。

概要 内容
年会費 在学期間中無料
家族カードなし
サービス JALマイルに対応
・フライトマイル
・ショッピングマイル
など
特典 ボーナスマイル
・語学検定マイル
・つかってマイルボーナスマイル
・祝卒業!JALカードご継続ボーナス
などのボーナスマイル特典あり

その他特典
・スカイメイトサービス(運賃割引)
・ツアープレミアム(区間マイル100%)
・国際特典航空券の割引
・機内販売割引
・JALパックの割引
など空港関連の特典多数

付帯保険 旅行傷害保険

年会費が無料なので、家計負担を抑えたい家庭にも利用しやすいといえます。

特筆すべきところは、学生向けのボーナスマイルを用意している点です。JALカード指定の語学検定に合格した場合は、語学検定ボーナスとして500マイルをもらえます。他にも卒業後にJALカード(普通カード)へ自動切換えの際は、卒業祝いとして2,000マイルをもらうことができます。

JALマイルやJALの機内販売割引などJAL関連の特典やサービスが多いので、旅行好きな学生やJALマイルを貯めたい方にもメリットのあるカードです。

3-2.三井住友カード デビュープラス

三井住友カードの三井住友カード デビュープラス(学生)は、高校生を除く18歳以上25未満の学生限定カードです。初年度の年会費が無料で、年に1回以上利用すると翌年度以降も無料利用できます。

概要 内容
年会費 初年度無料
2年目以降、年に1回のカード利用で年会費無料
通常1,375円(税込)
家族カード:440円(税込)
サービス Vポイントに対応
・カード利用で貯まる
特典 ・ポイント2倍
・入会3ヶ月までポイント5倍
・カード利用額5万円以上でボーナスポイント付与
・対象店舗でのカード利用でポイント追加
付帯保険 ショッピング補償

三井住友カード デビュープラス(学生)は、ポイント還元率の高さなどが特徴です。通常200円につき1ポイントのところ、常に200円につき2ポイント貯まります。さらに入会から3ヶ月までは、200円につき5ポイント貯まる特典も受けられます。

貯まったVポイントは、Visa対応店舗でポイント払いに活用したり他社のポイントやマイルへ移行したりなどといった活用が可能です。スーパーやコンビニなどでの普段使いをメインに考えている学生には、比較的使いやすいカードといえます。

まとめ

高校生を除く18歳以上の学生は、学生用のクレジットカードであれば申込手続きを行うことができます。また、高校生や18歳未満の学生は、指定の条件を満たしていれば家族カードを申し込むことができる場合もあります。

クレジットカードを検討している高校生や大学生、短大生などは、まずクレジットカードの申込条件やカードの種類を確認してみてはいかがでしょうか。

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菊地 祥

FP3級技能士、投資信託4年目、株式投資8年目。2018年からフリーランスとしてwebライティングやメディア運営を行っています。また、webライターとしては株式投資や投資信託などをやさしく解説。