投資信託の積立購入に適した証券会社は?独自サービスと取扱本数を比較

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資産形成のための投資積立を行うにあたって、どの証券会社の選んだら良いのかわからない、という人へ向けて、投資信託の積立購入に適した証券会社をピックアップしました。

取り扱いファンド数や口座開設数もさることながら、最近注目度が高いポイントサービスの取り扱いにも注目したいところです。証券会社選びに迷っている人は参考にしてみてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・サービスの投資・利用を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※信託報酬など、課税対象となる数値はすべて税込表示としています。

目次

  1. 積立投資に適した証券会社選びのポイント
    1-1.対応可能なポイントサービス
    1-2.最低積立金額とつみたて頻度
    1-3.取り扱いファンド数
    1-4.自動積立サービスや入金システム
  2. 積立投資に活用したい証券会社5選
  3. 投信積立を始める前に知っておきたいこと
    3-1.スマホ証券とは?ネット証券との比較
    3-2.つみたてNISAの活用
    3-3.資金の管理
  4. まとめ

1.積立投資に適した証券会社選びのポイント

積立投資を始めるにあたって、押さえておくべき証券会社選びのポイントを以下に紹介します。

  1. 対応可能なポイントサービス
  2. 最低積立金額とつみたて頻度
  3. 取り扱いファンド数
  4. 自動積立サービスや入金システム

1-1.対応可能なポイントサービス

最近ではポイントサービスが隆盛しており、各社から数多くのポイントサービスが展開されています。証券業界でも、ポイントを使って投資できるなど、一昔前には無かったサービスを受けられるようになりました。

口座を開設するにあたっては、対応しているポイントサービスの確認も見逃せません。グループ会社のクレジットカードやECサイトとの連携、相乗効果によるポイント運用など、ポイントサービスは充実する一方です。

1-2.最低積立金額とつみたて頻度

積立金額は最低100円から1万円までさまざまです。少ない金額から積立投資を始めたい場合は、最低積立金額を低く設定している証券会社を選びましょう。

積立頻度は、月ごとに設定している証券会社がほとんどですが、中には毎日、毎週など幅広い選択肢を用意している証券会社もあります。

運用スタイルに合う証券会社を探してみてはいかがでしょうか。

1-3.取り扱いファンド数

取り扱いファンドの多さはそのまま選択肢の広さにつながるため、できるだけ取り扱いファンドが多い証券会社を選ぶようにしましょう。

とはいえ、大手ネット証券の間では、取り扱いファンド数にさほど違いはありませんので、証券会社を選ぶ時の条件として優先度は低めです。

1-4.自動積立サービスや入金システム

決められた日に自動的に買付してくれるシステムが採用されているか、確認しましょう。積立投資をアピールしている証券会社であれば、ほぼ自動で積立できるシステムが確立されています。

どちらかというと、忘れがちな口座入金を自動で行うサービスの有無のほうが重要です。グループ会社に銀行を持つSBI証券や楽天証券などでは、入金システムが整備されています。他にも入金をスムーズに行えるよう銀行との連携を進めている証券会社もあります。

積立投資を検討する場合、入金システムは押さえておきたいポイントです。

2.積立投資に活用したい証券会社5選

積立システムが充実している証券会社を5社ピックアップし、以下の比較表にまとめました。数値は2023年2月6日時点の情報です。

項目 最低積立金額 積立頻度 取り扱いファンド数 つみたてNISAの取り扱い銘柄数 ポイントサービス
SBI証券 100円 毎月/毎週/毎日 2,658 185 Tポイント/Pontaポイント/dポイント/Vポイント/JALマイル/東急ポイント
楽天証券 100円 毎月/毎日 2,631 184 楽天ポイント
マネックス証券 100円 毎月/毎日 1,286 158 マネックスポイント
auカブコム証券 100円 毎月 1,624 180 Pontaポイント
松井証券 100円 毎月/毎日 1,654 179 松井証券ポイント

取り扱いファンドの数や投資頻度の柔軟性、ポイントサービスの充実具合を見ると、SBI証券が一つ頭抜けているように見えます。一方で、楽天証券が扱う楽天ポイントの汎用性の高さも見逃せません。

積立投資に必須とも言える自動入金サービスは、各社とも決まった日の定期自動入金サービスとして対応しています。

SBI証券、楽天証券、auカブコム証券では、住信SBIネット銀行・楽天銀行・auじぶん銀行との連携により、証券口座と銀行口座の資金移動を自動化できるスイープ機能を用意しています。スイープ機能は個別株の投資なども行う人にとっては便利なサービスです。

3.投信積立を始める前に知っておきたいこと

投信積立を検討する時に知っておいたほうが良いポイントを、3点紹介します。

  1. スマホ証券とは?ネット証券との比較
  2. つみたてNISAの活用
  3. 資金の管理

3-1.スマホ証券とは?ネット証券との比較

スマホ証券は、若者の間で注目され始めているシンプルな証券会社です。ネット証券の派生型と考えて良いでしょう。

基本的な概要はネット証券と同じですが、すべての手続きがスマートフォンのみで完結する点が特徴的です。資産状況や値動きがスマートフォンで簡単に確認出来る機動性の良さに強みがあります。

一方で、執筆時点においては取扱銘柄やファンド数、つみたて投資への対応など、未完全な会社が多いため、筆者としては本格的な資産形成に使うには物足りなさを感じます。ポイント投資など新しいサービスを積極的に取り入れている会社も多いため、今後のサービス拡充に期待したいところです。

3-2.つみたてNISAの活用

投資積立や資産形成について調べていると、必ずと言っていいほど目にするワードがつみたてNISAです。資産形成とセットのようになっているようにも思えます。

つみたてNISAとは、2018年からスタートした制度で、年間最大40万円の投資枠において、最長20年間非課税で運用できるものです。本来、資産の売却益や分配金には約2割の税金が発生しますが、つみたてNISA枠で購入した資産については非課税となる仕組みです。

2割の税金が免除されるメリットはとても大きいため、投資額の上限はあるものの、積極的に利用を検討したい制度と言えます。

なお、つみたてNISAの制度は2024年以降、より投資家にとって使いやすい制度に改正される予定です。

3-3.資金の管理

長い期間、毎月・毎週など定期的に積み立てることを考えると、都度行う資金管理はとても重要です。

多くの証券会社では、毎月決まった日に銀行から証券口座へ資金を移動するシステムを採用しています。しかし、毎月の決まった日にうまく資金移動できないと、その月の積立ができていなかった、という事もあります。

資金管理に煩わしさを感じる人は、上述のスイープ機能を導入している証券会社を利用すると良いでしょう。

まとめ

つみたて投資への対応はどの証券会社も注力しており、甲乙つけがたいサービス内容となっています。そんな中でも注目したいポイントは、入金システムとポイントサービス、取り扱いファンド数です。

毎月、毎週と積立を行う場合、常に証券口座に資金を用意しておく必要があるため、入金システムは特に重要です。

また、拡大するポイント投資への対応も見逃せないポイントです。普段使っているサービスと関連性のある証券会社を選ぶと満足度も高くなります。

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sayran

「資産形成をより身近に」をモットーに、証券会社にて投資信託を中心にリスクの低い資産形成をオススメしていました。 テキストではよりわかりやすくみなさんの興味分野を解説し、資産形成の理解を広めていきたいと思っています。