増配が続く日本株ランキング10社、配当利回りと株価推移は

インカムゲイン狙いの投資対象として、増配が続く株を選ぶ選択肢も一つです。増配を続けるには相応に業績が良くなければならず、経営状況が堅調であることが求められるからです。連続増配記録の長い銘柄は、インカムゲイン・キャピタルゲイン双方を狙える可能性があります。

この記事では、連続増配している企業10社を紹介します。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※2022年12月26日時点の情報をもとに執筆しています。最新の情報は、ご自身でもご確認をお願い致します。

目次

  1. 配当とは
  2. 増配とは
  3. 配当利回りとは
  4. 増配が続く主な企業10社
    4-1.NIPPON EXPRESSホールディングス(9147)
    4-2.あいちフィナンシャルグループ(7389)
    4-3.日新(9066)
    4-4.住友林業(1911)
    4-5.花王(4452)
    4-6.SPK(7466)
    4-7.三菱HCキャピタル(8593)
    4-8.芙蓉総合リース(8424)
    4-9.小林製薬(4967)
    4-10.リコーリース(8566)
  5. まとめ

1.配当とは

配当とは企業が得た利益の一部を株主へ支払うもので、事業がうまくいったお礼として、企業が利益の一部を株主に還元することを指します。

株式を発行する企業は、利益を上げると株主にそれを分配することができます。そして、株主は「利益配当請求権」に基づき配当を受け取れるのです。

配当金は、株主が株式を売却することなく投資から収益を得る方法(インカムゲイン)のひとつです。

2.増配とは

増配とは、前の期よりも配当の額を増やすことです。増配は、株主重視策として配当を増やすことで、業績向上に伴う「普通増配」や、企業の設立、創立周年などを記念する「記念増配」、特別なときに出す「特別増配」などがあります。

増配は株主への配当を増やすことで株価を上げる材料となるため、株価にプラスの影響を与えることが期待できるのです。また、増配は、企業の経営が安定していることを示す指標としても用いられます。

3.配当利回りとは

配当利回りは、株式投資において「インカムゲイン」に注目するための指標として用いられます。1株あたりの年間配当金を株価で割ることで、株式を購入した投資家が、1年間でどれだけの配当を受け取れるかを示すことができます。

配当利回りの計算式は、以下の通りです。

  • 配当利回り(%)=1株あたりの年間配当金額÷1株購入価額×100

配当金額が同じで購入株価が高いと配当利回りは小さく、株価が低いと配当利回りは大きくなります。

4.増配が続く主な企業10社

継続的に増配している企業を10社紹介します(株価は2022年12月26日時点)。継続的な増配とは、各事業年度における1株当たりの配当金が一定期間内で複数回増加し、1事業年度においても減少していないことです。

4-1.NIPPON EXPRESSホールディングス(9147)

  • 株価 7,880円
  • 配当利回り 3.17%
  • 継続増配年数  52年

陸・海・空の総合物流で世界的。引越国内大手で、さらに各事業に関連する「販売事業」および不産業などの「その他の事業」を展開しています。また、配当性向30%以上、総還元性向5年度累計50%以上を目指しており、株主重視の企業でもあります。

4-2.あいちフィナンシャルグループ(7389)

  • 株価 2,294円
  • 配当利回り 4.35%
  • 継続増配年数  50年

あいちフィナンシャルグループは、愛知県名古屋市に本社を置く日本の金融サービス企業です。2022年10月に愛知銀行と中京銀行が合併して設立されました。同社は、「地域で最も信頼され、信頼されるパートナーになること」を使命とします。また、配当金と自己株式取得合計の還元性向30%を目途としています。

4-3.日新(9066)

  • 株価 2,026円
  • 配当利回り 3.94%
  • 継続増配年数  46年

日新は、真のグローバル・ロジスティクス・プロバイダーを目指し、幅広い輸送手段で顧客のニーズに応えている日本の物流企業です。同社の事業内容は、海上・航空・陸上貨物輸送、プラント輸送、港湾輸送、倉庫業務、引越・移転サービスなどです。また、業績や配当性向の水準を考え、安定的な配当の継続を基本としています。

4-4.住友林業(1911)

  • 株価 2,435円
  • 配当利回り 5.13%
  • 継続増配年数 41年

住友林業は、東京都千代田区に本社を置く日本の企業で、主な事業は、林業、木材・建材、住宅・不動産などです。継続的・安定的配当を基本に、業績などを勘案した上で利益還元を行うことを基本としています。

4-5.花王(4452)

  • 株価 5,349円
  • 配当利回り 2.80%
  • 継続増配年数 32年

花王は大手消費財・化学メーカーで、パーソナルケア製品や美容製品など、幅広い製品を製造しています。トイレタリー首位で、化粧品でも大手です。

4-6.SPK(7466)

  • 株価 1,376円
  • 配当利回り 3.27%
  • 継続増配年数 24年

SPKは、モビリティビジネスに特化したグローバルな商社です。1917年から続く長い歴史を持ち、継続増配ランキングでも上位になるなど、強固で安定した財務基盤を有しています。また、SPKは、世界80カ国以上にビジネスパートナーとのグローバルネットワークを有している点も強みです。

4-7.三菱HCキャピタル(8593)

  • 株価 651円
  • 配当利回り 4.91%
  • 継続増配年数 23年

三菱HCキャピタルは大手総合リース会社で、三菱グループの中核リース会社。2021年4月に日立キャピタルと統合しました。リースやレンタルをはじめ、環境関連サービス、不動産関連サービス、海外展開サポート、中古機器売買など、多彩な商品サービスを提供しています。

4-8.芙蓉総合リース(8424)

  • 株価 8,660円
  • 配当利回り 4.09%
  • 継続増配年数 22年

芙蓉総合リースは、日本における大手総合リース会社であり、みずほフィナンシャルグループ系(旧富士銀行系)に属しています。芙蓉総合リースのビジネスは絶えず変化しており、リースのノウハウと顧客からの信頼を大切に、新領域へとビジネスを広げる挑戦を続けているのです。

芙蓉総合リースでは、不動産、エネルギー・環境、航空機、海外ビジネス、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)など、幅広い商品やサービスを提供しています。

4-9.小林製薬(4967)

  • 株価 8,730円
  • 配当利回り 0.98%
  • 継続増配年数 22年

小林製薬は、大阪に本社を置く医薬品・衛生用品(トイレタリー)の企画・製造・販売を行う企業です。医薬品やスキンケア用品、漢方薬、衛生用品など、さまざまな商品を取り扱っています。芳香消臭剤では首位で、医薬品や健康食品などでのニッチ製品開発に定評があります。

4-10.リコーリース(8566)

  • 株価 3,715円
  • 配当利回り 3.90%
  • 継続増配年数 22年

中小企業が顧客基盤。集金代行事業や投資事業を強化。みずほリースとの資本・業務提携をしています。

リコーリースでは、集金代行サービスを提供しています。口座振替とコンビニ決済を用意しているため、全国の金融機関とのネットワークを生かしたサービスで、事業者向けの回収業務を改善。初期導入費用や使わない月の基本料金も0円であるため、導入しやすいサービスとなっています。

まとめ

増配をしている企業は、株主重視の経営姿勢だけでなく、業績なども安定していると判断できます。配当利回りの高さだけで高配当株を買うと、業績悪化から株価下落や減配などのリスクがありますが、継続的に増配をしている企業はそれらのリスクも限定的と考えられます。

インカムゲイン狙いで株式を購入するときの参考にしてみてください。

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山下耕太郎

山下耕太郎

一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。ツイッター@yanta2011