PayPay証券は1,000円から日本や米国の株式を購入できる、投資初心者でも気軽に株式投資が始められるサービスです。そんなPayPay証券が提供するアプリ「誰でもIPO」を使えば、少額でのIPO取引が可能です。今回は「誰でもIPO」の評判や始め方、メリット、注意点などを紹介しますので、参考にしてください。
※この記事は2020年12月6日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。
目次
- PayPay証券の「誰でもIPO」とは?
1-1.そもそもIPOとは何か - 誰でもIPOの特徴やメリット
2-1.1株からIPOに申し込める
2-2.当選確率が高い
2-3.抽選は平等抽選
2-4.IPOへの少額投資が可能 - 誰でもIPOの注意点やデメリット
3-1.取扱銘柄が少ない
3-2.当選株数が少ない
3-3.抽選には事前入金が必要
3-4.証券口座に入金できる銀行が少ない
3-5.大きな利益は見込みにくい - 誰でもIPOの評判
- 誰でもIPOの始め方
5-1.PayPay証券に口座を開設する
5-2.入金する
5-3.IPOの抽選に申込む
5-4.当選すればIPO株を購入できる - まとめ
1.PayPay証券の「誰でもIPO」とは?
「誰でもIPO」とは、PayPay証券株式会社が提供するIPO取引専用のアプリです。詳しい特徴については後述しますが、1株からIPOに申込みが可能となっており、当選確率も高くなっています。
これまで、一部の投資家にしか取引のチャンスがなかったIPOの購入申込みが、1株から可能になるため、より多くの人にIPO取引の機会を与えてくれるサービスとして注目されています。
1-1.そもそもIPOとは何か
IPOとは「Initial Public Offering」の略で、新規株式公開のことを指します。
IPO銘柄では、上場前に設定される公募価格よりも、上場時に付く初値が高くなるケースが多い傾向にあります。そのため、IPO取引は利益を期待しやすい投資手法として人気を集めています。実際、2019年のIPOでは上場90社中、77社の株式で公募価格よりも初値が上昇しています。
2.誰でもIPOの特徴やメリット
誰でもIPOの特徴やメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- 1株からIPOに申し込める
- 当選確率が高い
- 抽選は平等抽選
- IPOへの少額投資が可能
それぞれ詳しくみていきましょう。
2-1.1株からIPOに申し込める
誰でもIPOの最大の特徴が、1株からIPOに申し込めるということです。
株式を購入する場合の最低単元数は100株と決まっているため、IPOでも購入申込みができる単元数は100株に設定されていることが一般的です。ですが、誰でもIPOではIPOに1株から申込むことが可能です。このように1株からIPO株を購入できるサービスはあまりないため、希少価値が高いサービスといえます。
2-2.当選確率が高い
誰でもIPOは、抽選に当選する確率が高いという特徴があります。
先述したように、誰でもIPOでは通常は100株単位で取引されるIPOを1株から購入することができます。そのため、一人あたりの申込株数が他の証券会社に比べて少なくなり、当選確率が上がるという可能性を期待できるのです。
2-3.抽選は平等抽選
誰でもIPOでは、完全平等抽選が行われるというのもメリットとなります。
証券会社によっては、申込口数が多い方や、証券会社に預けている資産が多い方、これまでの取引手数料が多い方などが当選しやすいよう優遇されるケースがあります。
ですが、誰でもIPOでは完全平等抽選となるため、資金量に関係なく申込をした投資家全員に平等に当選のチャンスがあります。
2-4.IPOへの少額投資が可能
IPOへの少額投資ができるという点も、誰でもIPOの特徴です。
通常のIPOでは、10万円単位の資金が必要になるケースがほとんどですが、誰でもIPOでは1株からIPO株を購入できるため、数千円の少額から抽選に申し込むことができます。
IPOに少額投資ができるサービスは限られており、誰でもIPOならではの魅力の1つといえます。
3.誰でもIPOの注意点やデメリット
一方で、誰でもIPOには以下のような注意点やデメリットがあります。
- 取扱銘柄が少ない
- 当選株数が少ない
- 抽選には事前入金が必要
- 証券口座に入金できる銀行が少ない
- 大きな利益は見込みにくい
それぞれ詳しくみていきましょう。
3-1.取扱銘柄が少ない
誰でもIPOのデメリットの1つが、IPOの取扱銘柄が少ないということです。
誰でもIPOは2018年にサービス提供が開始されており、これまでに「ソフトバンク株式会社」の1件しかIPOを取り扱っていません。現状においてはIPO取引に参加できる機会が少ないといえます。
3-2.当選株数が少ない
IPOの当選株数が少ないというのも、誰でもIPOのデメリットです。
1株からIPO投資に参加できるのが誰でもIPOの特徴ですが、その反面、上限は100株までに限られており、入手できる株数も少なくなってしまいます。誰でもIPOはそもそも投資初心者向けのサービスといえるため、本格的にIPO取引を行いたい方には向かないといえます。
3-3.抽選には事前入金が必要
誰でもIPOから抽選の申込を行う場合、事前入金が必要になるため注意が必要です。
IPOの抽選に申し込むためには、当選した場合にIPOを購入できる金額を上回る資金を口座にあらかじめ入金しなければなりません。また、抽選結果が出るまでその資金は拘束されるため、出金して他の投資に充てることもできません。
IPOに当選するためには、複数の証券会社から申し込むことがポイントとなるため、事前に前受金を入金しなければならないのは、デメリットになるケースもあります。
3-4.証券口座に入金できる銀行が少ない
誰でもIPOの証券口座に入金できる銀行が少ないというのも、デメリットといえます。実際に入金できる銀行は三井住友銀行とみずほ銀行の2行だけで、他の銀行から入金することはできません。
そのため、誰でもIPOを利用するために、新しく銀行口座を開設する必要に迫られるケースもあります。
3-5.大きな利益は見込みにくい
IPO株は利益を得やすいという特徴がありますが、誰でもIPOでは1株からの少額投資となるため、当選(申込)株数が少なければ、その分利益も少なくなります。
4.誰でもIPOの評判
ここではSNSなどに寄せられた誰でもIPOの評判について紹介したいと思います。具体的には、以下のような声が寄せられています。
- 「IPOに気軽に参加できる」
- 「家族がIPOに1株当選した」
- 「アプリがわかりやすく使いやすい」
- 「取扱銘柄が少なすぎる」
- 「前受金制度があり使いにくい」
※上記はすべて個人の感想です。最新情報などについてはご自身でもよくお調べの上、ご利用をご判断ください。
まずは、IPOに気軽に参加できるという評判がみられました。1株単位でIPOに参加できるというのは、投資ハードルが低くなるため、特に投資初心者にとってメリットとなっているようです。
また、アプリがわかりやすく使いやすいといった声もみられました。IPOの抽選までのタイムリミットが表示されたり、抽選結果がルーレットで表示されたりなど、投資初心者にとってもわかりやすく、IPO抽選を楽しめるようになっている印象です。
一方で、IPOの取扱銘柄が少なすぎることや、前受金制度があり資金が拘束されるため使いにくいといったネガティブな評判もありました。
5.誰でもIPOの始め方
最後に、誰でもIPOでのIPO取引を始める手順について紹介します。具体的な流れは以下の通りです。
- PayPay証券に口座を開設する
- 入金する
- IPOの抽選に申し込む
- 当選すればIPO株を購入できる
それぞれ詳しくみていきましょう。
5-1.PayPay証券に口座を開設する
誰でもIPOでIPO取引を始めるためには、PayPay証券の口座を開設する必要があります。
同サービスのアプリをスマートフォンにインストールして[口座開設]ボタンをタップするか、公式WEBサイトの[無料口座開設]にアクセスして、案内に従って申し込みを行います。
口座開設処理が完了すれば、ID・パスワードを記載した[口座開設完了のご案内]が送られてきます。通常、口座開設処理が完了するまでに1~2週間必要になります。口座開設が完了したら、誰でもIPOのアプリをスマートフォンにインストールしておきましょう。
5-2.入金する
口座開設が完了したら、IPOに申し込むためには事前入金が必要ですので、公募価格と申込株数に対応した金額を入金します。
5-3.IPOの抽選に申し込む
入金が完了したら、IPOの抽選に申込みを行います。アプリを通じて、1株~100株のうち希望の株数で申し込むことができます。
5-4.当選すればIPO株を購入できる
抽選結果が公表されると、アプリから結果を確認することができます。当選していればIPO銘柄を購入可能となります。ただし、当選した場合でも購入を辞退することも可能ですので、状況に応じて判断しましょう。
また、IPOで入手した株式を売却する場合は、PayPay証券の日本株アプリが必要になりますので、こちらもあらかじめインストールしておきましょう。
まとめ
今回は誰でもIPOの評判やメリット、注意点などについて紹介しました。
IPO株を1株から購入できるため、少額投資が可能で、誰でもIPOに参加しやすいというのが誰でもIPOの魅力です。IPOに参加してみたいと考えているなら、誰でもIPOの利用も検討してみてはいかがでしょうか。
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山本 将弘
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