クレジットカードで投資信託が買える金融機関は?それぞれの特徴も

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還元率の高いクレジットカードを使っている方は、ポイント活動に資産運用を組み入れたいとお考えの方もいるのではないでしょうか。最近ではポイントを現金と同じように使えるサービスも増えていますので、できれば効率的にポイントを貯めたいところです。

クレジットカードは投資資金に使うことができますが、つみたて投資に限定されています。したがって、クレジットカードを使って毎月つみたて投資した分だけ、ポイントを貯めることができるメリットがあると言えます。

この記事では、利用できるクレジットカードやポイントの詳細など、詳しく解説します。クレジットカードを投資で使ってみようとお考えの方は内容をご確認ください。

※この記事は2021年8月10日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。

目次

  1. つみたて投資に活用できるクレジットカード
    1-1.証券会社指定のクレジットカードを使う
    1-2.クレジットカードでのつみたて投資の需要増加
  2. ポイント付与のメリット
    2-1.各社の付与ポイント比較
  3. クレジットカードでつみたて投資できる証券会社の比較
  4. クレジットカード投資のメリットとデメリット
  5. まとめ

1.つみたて投資に活用できるクレジットカード

毎月定額を積み立てる「つみたて投資」では、「一回の購入額が10万円以下」「翌月の一括払い」という制約を設けることで投機性を抑えることができるため、クレジットカードの利用が認められています。

クレジットカードを使ったつみたて投資について見ていきましょう。

1-1.証券会社指定のクレジットカードを使う

クレジットカードを使った運用ができる証券会社では、指定されたクレジットカードに限定して利用が可能です。クレジットカードを使った投資は、クレジットカードの販促や利用の促進に繋がり、投資の活性化にもなりますので、カード会社と証券会社にとって、メリットのある施策なのです。

各証券会社ごとに提携しているカード会社が異なり、独自の施策やポイント付与を行っています。

1-2.クレジットカードでのつみたて投資の需要増加

矢野経済研究所の調査によると、キャッシュレス化の流れを受けて、クレジットカードの市場規模は年々拡大傾向にあります。資産運用でも、制限をつけることでクレジットカードを投資に使うことができるようになり、各社ともサービスの拡充に力を入れています。

ネット証券大手のSBI証券も2021年の6月から、クレジットカードの利用が可能になりました。証券口座への入金の手間がなく、かんたんに運用がスタートできることが人気のポイントです。

出典:矢野経済研究所のクレジットカードに関する調査

2.ポイント付与のメリット

つみたて投資の資金を、現金ではなくクレジットカードでまかなう理由は、ポイント付与のメリットがあるという点が大きいでしょう。以下、各証券会社ごとのポイントサービスを見ていきましょう。

2-1.各社の付与ポイント比較

証券会社とクレジットカード ポイント付与率
三井住友カード×SBI証券 一般カード: 0.5%
ゴールドカード: 1%
プラチナカード: 2%
楽天カード×楽天証券 0.2%~1%
セゾンカード/UCカード×スマートプラス 0.10%
エポスカード×tsumiki証券 年間の積立金額の
0.1%(初年度)
0.2%(2年目)
0.3%(3年目)
0.4%(4年目)
0.5%(5年目以降)
タカシマヤカード×SBI証券 毎月の積立金額の
0.1%(1,2年目)
0.2%(3,4年目)
0.3%(5年目~)

楽天ポイント

楽天証券と楽天カードの組み合わせで獲得できる楽天ポイントは、楽天市場を始め、ネット、携帯電話、店頭での支払い、ガスや電気など、楽天サービス内で幅広く獲得することができ、利用も可能です。数あるポイントサービスの中でも、汎用性が高いサービスです。

毎月のつみたて投資金額の1%がポイントとして還元され、シナジー効果としてポイント倍率がアップし、さらにポイントが貯まりやすくなるメリットがあります。

Vポイント

SBI証券で利用できる三井住友カードには、利用金額とカードステータスによってVポイントが付与されます。通常は0.5%の付与率ですが、ゴールドカードで1%、プラチナカードで2%と高い還元率になります。

Vポイントアプリにチャージすると、セブンイレブンやファミリーマート、ローソンなどのコンビニやネットショッピングに使うことも可能です。

永久不滅ポイント

セゾンカードとスマートプラスが提供するセゾンポケットでは、毎月のつみたて金額に対して0.1%のポイントが付与されます。有効期限がないポイントが付与されますので、長期にわたってポイント運用ができる強みがあります。使いみちはショッピング代金の充当をメインとして、アイテムや他のポイントへの交換も可能です。

エポスポイント

tsumiki証券ではエポスカードと連携して、つみたて投信の期間が長くなればなるほどポイント付与率がアップするサービスを提供しています。0.1%からスタートして、5年目以降には0.5%のポイント付与率にアップ。ポイントはマルイでの支払いやネット通販、ギフト券への交換など多くの使いみちがあります。

タカシマヤポイント

SBI証券では三井住友カードの他に、タカシマヤカードでのつみたて投資も可能です。タカシマヤカードも、つみたて年数に応じて0.1%~0.3%までポイント付与率がアップ。

3.クレジットカードでつみたて投資できる証券会社の比較

項目 つみたてへのポイント利用 つみたて上限 対象クレジットカード
SBI証券 利用不可 100円~5万円 三井住友カード各種
高島屋カード
楽天証券 1P1円として利用可能 100円~5万円 楽天カード各種
スマートプラス 100P450円として利用可能 投資信託:毎月1,000円~5万円
株・ETF:毎月5,000~5万円
セゾンカードインターナショナル
セゾンカードゴールドアメックス
tsumiki証券 100P100円から利用可能 100円~5万円 エポスカード各種

つみたて投資にクレジットカードを利用できる4つの証券会社を見ると、楽天ポイントの高還元率や、他の楽天サービスとのシナジー効果によって多くのポイントを活用できる楽天証券。流通系カードとの提携により、ショッピングに活用できるスマートプラスとtsumiki証券。コンビニエンスストアの活用に強みを持つ三井住友カードと、高島屋での優待とライフプランのアドバイスを受けられるタカシマヤカードを提供するSBI証券。それぞれの強みでクレジットカードのサービスを展開しています。

SBI証券と楽天証券はすべてのファンドがつみたて投資の対象となっていますが、スマートプラスとtsumiki証券は選べるファンドの数がそれぞれ2件と5件となっていますので、多くのファンドから選びたい方は楽天証券かSBI証券を選ぶと良いでしょう。

4.クレジットカード投資のメリットとデメリット

クレジットカードによるつみたて投資のメリット・デメリットは以下の通りです。

  1. 証券口座への入金する手間がかからない
  2. 毎月の投資金額に対してポイントが付与される
  3. 毎月1回のみの買付に限られる

クレジットカードの後払い方式に抵抗がなければ、ポイント付与の恩恵を受けられるので、つみたて投資にクレジットカードを使うのは有効な手段です。証券口座に入金する方法だと、入金を忘れてつみたて投資が途切れてしまうことがありますが、クレジットカードを使うと入金忘れの可能性を抑えることができます。

一方、クレジットカードでのつみたて投資は毎月1回なので、毎日少額のつみたて投資をしたい方にとってはデメリットとなるでしょう。

まとめ

現在クレジットカードでのつみたて投資に対応している証券会社は、楽天証券、SBI証券、スマートプラスtsumiki証券の4社です。スマートプラスの取り扱いファンドは2つ、tsumiki証券は5つとなっています。

証券会社ごとに提携しているカード会社が異なるため、それぞれの強みがあり活用しやすいポイントが異なりますので、クレジットカードの活用をお考えの場合、事前に内容をよく確認することが重要です。

自分のライフスタイルにあった最適な証券会社を見つけて、ポイントを有効活用しましょう。

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sayran

「資産形成をより身近に」をモットーに、証券会社にて投資信託を中心にリスクの低い資産形成をオススメしていました。 テキストではよりわかりやすくみなさんの興味分野を解説し、資産形成の理解を広めていきたいと思っています。