アメックス主要各カードのランク別特典を徹底解説【2022年】

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多くのクレジットカードは、普通カードやゴールド・カードなどのランクが定められており、ボーナスポイントや特典は、ランクに応じて変わります。クレジットカードを比較検討する際は、ランクごとの特徴を覚えておくのも大切です。

そこでこの記事では、アメックスカードのランクと、ランクごとの特徴について詳しくご紹介します。アメックスカードの種類は把握しているもののランクごとの違いが分からない方やアメックスカードのランクを理解した上で比較したい方などは、参考にしてみてください。

※この記事は2022年6月2日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。
※本記事は情報提供を目的としており、特定サービスの利用を勧誘するものではございません。申込に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. アメックスカードにおけるランクとは
  2. プロパーカードのランク
    2-1.ランクごとの違い
    2-2.アメリカン・エキスプレス・カードの特徴
    2-3.アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの特徴
    2-4.プラチナ・カードの特徴
  3. 提携カードのランクと特長
    3-1.ANAの提携カードは3種類
    3-2.マリオットボンヴォイの提携カードは2種類
    3-3.ヒルトン・オナーズの提携カードは2種類
    3-4.デルタ航空の提携カードは2種類
    3-5.ペルソナSTACIAの提携カードは1種類のみ発行
  4. まとめ

1.アメックスカードにおけるランクとは

アメックスカードは、普通カード(グリーンカードなど)やゴールド・カード、プラチナ・カードといった名称で分けられています。提携カードは、プラチナではなくプレミアムと呼ばれている場合があります。

このうちプラチナ・カードが最も特典の充実したカードで、他2種類と異なる独自特典も付帯されているのが特徴です。一方、ゴールド・カードに関しては、普通カードにいくつかの特典が追加されています。

ランクごとの主な違いは、年会費、付帯特典の数、メンバーシップ・リワード・プラスの無料特典に関する有無、入会特典の内容、カードのデザインです。

付帯特典は、旅行を楽しむためのサービスやサポートサービス、空港サービス、エンターテイメント特典に分かれています。ランクに応じて付帯されている特典の種類や数は異なるため、事前に比較しておくのが重要なポイントです。

提携カードの場合は、アメックスカード提供の旅行特典に加えて提携マイルやポイント還元率、独自特典の内容や種類に関する違いもあります。デザインについては提携会社ごとに異なるため、プロパーカードと異なり見分けがつきにくい場合もあります。

2.プロパーカードのランク

アメックスカードのプロパーカードは、以下3種類を指しています。

それでは、プロパーカードにおけるランクごとの違いや特徴について紹介していきます。

2-1.ランクごとの違い

ランクごとの違いは、カードのデザインだけではありません。各種特典の内容と数、メンバーシップ・リワード・プラス特典の有無、付帯保険の補償限度額などが、カードによって変わります。

ポイント還元率アップなどの特典を受けられるメンバーシップ・リワード・プラスは、通常3,300円(税込)の年会費が設定されています。ただし、プラチナ・カード会員の場合は無料で登録できるため、他2種類と大きく異なる仕様です。

旅行特典に関しては、アメリカン・エキスプレス・カードとアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードで一部違いがあります。1つはトラベルデスクのサービスです。もう1つは、旅行予約サイト特典が1つ追加されているかという点です。

エンターテイメント特典の種類は、両カードで大きく異なります。内容としては、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの方が充実しているといえます。他にも継続利用特典を受けられるのが強みです。

一方、プラチナ・カードの付帯サービスは、アメリカン・エキスプレス・カードやアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードとはポイントの基本還元率から旅行特典まで大きく異なる内容です。

さらにライフスタイル特典やプラチナ・コンシェルジェ・デスクなどの独自特典があり、より上質な旅や食、ショッピングを楽しみたい方にメリットの多い内容となっています。

2-2.アメリカン・エキスプレス・カードの特徴

本会員の年会費 13,200円(税込)
家族会員の年会費 6,600円(税込)
ポイントプログラム メンバーシップ・リワード ポイント
ポイント還元率1.0%(100円につき1ポイント)
入会特典 初月1ヶ月分の月会費無料
ご入会月*1の翌々月末までのカードご利用合計20万円以上で13,000ボーナスポイントプレゼント(ご入会月*1から6~7ヶ月目を目途に加算)
付帯保険 国内、海外旅行傷害保険
ショッピング・プロテクション
オンライン・プロテクション
リターン・プロテクション
不正利用被害を受けた際の補償

アメリカン・エキスプレス・カードは、アメックスカードの中でもベーシックなカードで、カード会社提携の空港ラウンジ特典や空港サービスの割引、数種類のエンターテイメント特典で構成されています。また、年会費は、他2種類より安いのが特長です。

特典の数や内容から、ランクとしては3種類の中で最も低いといえます。ただし、旅行予約サイトの割引やポイント特典、カード会社提携空港ラウンジの無料特典などが付帯されていて、旅行特典付きカードの中でも充実した一枚です。

エンターテイメント特典に関しては、ゴルフ場の予約手配やイベントキャンペーン、レジャー施設系の優待サービスなどを受けられるのが特徴です。なお、イベントキャンペーンの内容は時期によって異なり、食や宿泊、レジャー施設など多彩なジャンルが用意されています。

初めてクレジットカードを発行する方やアメックスカードへ試しに切り替えてみたい方には、愛用しやすいカードです。

2-3.アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの特徴

本会員の年会費 31,900円(税込)
家族会員の年会費 1枚目無料、2枚目以降1枚につき13,200円(税込)
ポイントプログラム メンバーシップ・リワード ポイント
ポイント還元率1.0%(100円につき1ポイント)
入会特典 ご入会後3ヶ月以内に合計1万円のカードご利用で1,000ボーナスポイントプレゼント
ご入会後3ヶ月以内に合計25万円のカードご利用で9,000ボーナスポイントプレゼント
ご入会後3ヶ月以内に合計40万円のカードご利用で22,000ボーナスポイントプレゼント

付帯保険 国内、海外旅行傷害保険
スマートフォン・プロテクション
ショッピング・プロテクション
オンライン・プロテクション
リターン・プロテクション
キャンセル・プロテクション
不正利用被害を受けた際の補償

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、アメリカン・エキスプレス・カードの付帯特典に加えて、継続利用特典や緊急支援サービス付きのトラベルデスクなどが付帯されています。アメリカン・エキスプレス・カードのエンターテイメント特典では物足りないと考える方、通常特典の他にも継続利用による特典を受けたい方には、愛用しやすいカードです。

ランクとしては、アメリカン・エキスプレス・カードとプラチナ・カードの中間といえます。

継続利用の際は、毎年スターバックスドリンクチケット3,000円分やザ・ホテル・コレクションより国内対象ホテルの宿泊に利用可能な15,000円分のクーポンをもらえます。

トラベルデスクのオーバーシーズ・アシストは、アメリカン・エキスプレス・カードに付帯されているグローバル・ホットラインと異なり、24時間体制の医療相談や病院紹介サービスなどの緊急支援サービスが追加されています。旅行中の体調不良や持病などで急を要する時に役立つのが特長です。

エンターテイメント特典は、ワインのお取り寄せや紹介サービス、1名分のコースメニュー無料のレストランに関する優待特典、「高台寺塔頭 圓徳院 客殿」の無料利用といった優待サービスを受けられます。

レジャー施設やイベント以外の特典も体験できるのが、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの強みです。

2-4.プラチナ・カードの特徴

本会員の年会費 143,000円(税込)
家族会員の年会費 家族カード4枚まで発行可能、年会費永年無料
ポイントプログラム メンバーシップ・リワード ポイント
ポイント還元率1.0%(100円につき1ポイント)
入会特典 入会後3か月以内のカード利用額に応じたポイント付与
50万円達成で20,000ポイント付与
100万円達成で20,000ポイント付与
付帯保険 国内、海外旅行傷害保険
スマートフォン・プロテクション
個人賠償責任保険
ホームウェア・プロテクション
不正利用被害を受けた際の補償

3種類の中で最もランクの高いプラチナ・カードは、旅行だけでなく日常でも上質なサービスを体験できる特典の揃ったカードです。また、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードやアメリカン・エキスプレス・カードに付帯されていない優待特典で構成されているのが、他2種類との大きな違いといえます。

カードは金属製なので、デザインおよび材質という点で他のアメックスカードと異なる仕様です。見た目やカードの使い心地も重視している方には、愛用しやすいポイントといえます。

ポイント特典で特徴的なのが、メンバーシップ・リワード・プラスへ無料登録可能という点です。年会費負担なしでポイント還元率常時3.0%アップや、提携ポイントやマイル移行のレートアップ特典を受けられるのは、プラチナ・カードならではの特長です。

旅行特典の内容は、リゾートホテルやホテルの宿泊料金割引をはじめ、お部屋のアップグレード、ホテルグループの上級メンバーシップ特典、宿泊券のプレゼントサービスなど、実にさまざまな優待で構成されています。また、Global Lounge Collection という付帯特典は、130ヶ国1,200ヶ所以上の空港ラウンジを無料できるのが特長です。

食やショッピングに関する特典では、予約の取りにくいレストランの先行案内をはじめ、レストランの貸切サービス、1名分のコースメニュー無料、提携店舗の商品プレゼントやポイント還元率アップなどの優待を受けられます。

さらに付帯保険は、補償限度額1億円の個人賠償責任保険、カードによる購入にかかわらず製品の補償など、旅行以外の補償プランも追加されています。国内旅行傷害保険に関しては、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードやアメリカン・エキスプレス・カードと異なり通院や入院保険に対する補償も受けられるのが強みです。

3.提携カードのランクと特長

アメックスカードでは、他社との提携カードが発行されています。提携カードの中でランクの高いカードといえるのは、例えば以下の4枚です。

ここからは、提携カードのランクについて解説していきます。

3-1.ANAの提携カードは3種類

アメックスカードとANAの提携カードは、3種類発行されています。各カードは、カード利用額に応じたポイントとマイルを貯められるほか、ANAのトラベルサービスといったANA関連特典を受けられます。

カードの名称、年会費やANA関連サービス、その他特典の内容から最もランクの高いカードはプレミアム、次いでゴールド、普通の順といえます。

ANAアメリカン・エキスプレス・カードとANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードで主に異なる部分は、ANA SKYコインプログラムや優先チェックインの有無とエンターテイメント特典の種類です。

ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード会員は、年間300万円以上のカード利用額達成で10,000コインのANA SKY コインを獲得できます。貯まったANA SKY コインは、ANAの航空券や商品へ交換できるのが特徴です。

空港サービスに関しては、ANAの優先チェックインが追加されています。旅行の際は、旅行予約サイトの割引優待に加えて旅行予約手配を依頼可能なHIS アメリカン・エキスプレス・トラベル・デスクも利用できます。

ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは、ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードに付帯されている特典に加えて、プライオリティ・パス特典やウェルネス系のサポートサービスなども受けられるのが主な強みです。

各カードでANA関連サービスを受けられるものの、ライフスタイル系特典、エンターテイメント特典は、特に違いがあります。

3-2.Marriott Bonvoyの提携カードは2種類

アメックスとMarriott Bonvoyの提携カードは、Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードマリオットボンヴォイ・プレミアム・アメリカン・エキスプレス・カードの2種類です。

旅行特典に加えてカード利用額に応じたMarriott Bonvoyポイント特典やMarriott Bonvoyの宿泊特典などを受けられるのが、主な強みです。

年会費やMarriott Bonvoyエリート会員資格取得プログラム、宿泊特典、入会特典、空港サービスなどからランクの高いカードは、Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードといえます。

エリート会員資格取得プログラムは、Marriott Bonvoy参加ホテルの朝食無料やラウンジ特典、客室のアップグレードなどのサービスを受けられる特典です。通常は、宿泊実績を積み重ねる必要があるものの、カード会員であればカード利用額によってエリート会員のステータスを付与してもらえます。

アメックスとMarriott Bonvoyの提携カードを比較する際は、年会費や空港サービスの他、エリート会員資格取得プログラムの会員ランクやMarriott Bonvoy参加ホテルの宿泊特典の内容を中心に検討してみるのが大切です。

3-3.ヒルトン・オナーズの提携カードは2種類

ヒルトン・オナーズ・アメリカン・エキスプレス・カードとヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは、会員プログラムのヒルトン・オナーズに関する割引優待特典を受けられるのが強みです。

カードのランクは、年会費や各種特典からヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの方が高いといえます。

ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードとヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード会員は、宿泊実績の必要なヒルトン・オナーズ・ゴールドステータスをカード発行時点で取得できます。

さらにヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード会員は、年間200万円以上のカード利用額達成でヒルトン・オナーズ・ダイヤモンドステータスへ会員資格をアップしてもらえます。

旅行や出張の際にヒルトン・プレミアムクラブ・ジャパン対象ホテルへ宿泊している方は、宿泊費の割引やホテル内サービスの優待特典という点でメリットの多いカードです。

3-4.デルタ航空の提携カードは2種類

デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カードデルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、アメックスカードとデルタ航空との提携カードです。

デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カードより特にスカイマイルの還元率アップ特典、ボーナスマイル数、メダリオン会員資格が充実しています。

デルタ航空でカード利用した場合は、通常より3倍のスカイマイル貯めることが可能です。(通常:100円につき1マイル)また、入会6ヶ月以内にデルタ航空のビジネスクラスを利用すると、デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カードより3,000マイル多い33,000マイルを獲得できます。

メダリオン会員資格特典については、デルタ航空の上級会員資格プログラムを取得できるサービスです。カードの種類によって対象の会員資格が異なります。

デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カード会員は、年間のカード利用額100万円以上でシルバーメダリオンを取得できるようになっています。

デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード会員は、年間カード利用額100万円以上でシルバーメダリオン、150万円以上でゴールドメダリオンへ会員資格をアップという2段階の特典へ変わっているのが強みです。

なお、ゴールドメダリオンは、デルタ・ワンへの無償アップグレード、スカイチーム ラウンジ無料利用特典、スカイ プライオリティなどの特典が追加されています。

デルタ航空の利用頻度が高い方の中でデルタ航空の優待特典を受けてみたい方は、プロパーカードよりメリットを得られる場合があります。

3-5.ペルソナSTACIAの提携カードは1種類のみ発行

ペルソナSTACIAアメリカン・エキスプレス・カードは、他のアメックスカードと異なり1種類のみ発行されています。ランクという点では、比較の難しいカードといえます。

ただし、阪急百貨店や阪神百貨店関連の優待特典があるので、同店舗を利用している方やショッピング関連の特典を重視している方にメリットの多いカードです。

カード利用の際は、200円につき2ポイントのSポイントを貯めることが可能です。さらに阪急百貨店や阪神百貨店などの対象店舗でカード利用した場合は、200円につき20ポイントを上乗せしてもらえます。

ポイント特典の他には、阪急百貨店や阪神百貨店の駐車料金無料特典、手荷物預かりサービスの無料特典、電話による注文サービス、阪急メンズ大阪 メンバーズラウンジの利用特典などのサービスを受けられるのが、強みの1つです。

まとめ

アメックスカードは、ランクによって年会費や旅行特典、空港サービスの内容や種類が異なります。また、ボーナスポイント(マイル)数やカードごとの独自特典に関するサービス内容が、ランクによって変わるのも特徴の1つです。

クレジットカードのランクが気になる方やアメックスカードの種類がよく分からないという方は、今回紹介した内容も参考にクレジットカードのランクや内容を確認してみてはいかがでしょうか。

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菊地 祥

FP3級技能士、投資信託4年目、株式投資8年目。2018年からフリーランスとしてwebライティングやメディア運営を行っています。また、webライターとしては株式投資や投資信託などをやさしく解説。