SMBC日興証券株式会社が10月2日に発表した「withコロナ時代におけるお金・投資に関する意識調査」で、コロナ禍の相場の急変動や相次ぐ休業などの厳しい環境にもかかわらず「お金に対する考え方が変わった」と回答した人は全体の約半数にとどまり、むしろ現在投資をしている層ほど、いまが「投資のはじめどき」だと考えていた。
調査は、同社の投資サービス「日興フロッギー」を調査主体とし、投資の日(10月4日)に合わせ実施。現在投資をしている層と投資未経験層、過去に投資の経験があるが現在行っていない層の計1093名を対象に、コロナショックをきっかけとしたお金や投資に対する考え方などを調査した。内訳は、投資未経験層・過去に投資の経験があるが現在行っていない層が16%、現在投資をしている層48%。
まず、現在投資をしている層の80%が将来に向けての資産形成をしていると回答した。 一方、で投資未経験層・過去に投資の経験があるが現在行っていない層は75%が将来への資産形成をしておらず、 34%が老後に必要な資産額について「わからない」という回答だった。
コロナショックをきっかけに「お金」に対する考え方は変わったかを問う設問では、現在投資をしている層は「変わった」22.6%、「少し変わった」32.3%で過半数となり、「あまり変わらない」31.9%、「変わらない」が13.2%。これに対し投資未経験・現在行っていない層は「変わった」12.4%、「少し変わった」30.1%、「あまり変わらない」34.9%、「変わらない」22.6%と「変わらない」人の方が多かった。
「『いまが投資の始めどき』と思うか」という問いには、現在投資をしている層は「とてもそう思う」20.9%、「ややそう思う」27.2%が半数近くで、「どちらともいえない」35.4%、 「あまりそう思わない」12.3%、「全くそう思わない」4.2%と消極的な回答は少なめ。投資未経験・現在行っていない層は「とてもそう思う」3.3%、「ややそう思う」は12.4%にとどまり、「どちらともいえない」38.0%、「あまりそう思わない」18.1%、「全くそう思わない」28.3%と否定的だった。
それでは、老後に必要な資産はいくらだろうか。現在投資をしている層は「1000万円未満」3.5%、「1000万円以上2000万円未満」10.6%、「2000万円以上3000万円未満」22.0%。以下、 「3000万円以上4000万円未満」12.7%、「4000万円以上5000万円未満」11.6%、「5000万円以上6000万円未満」9.5%、「6000万円以上7000万円未満」1.5%、「7000万円以上8000万円未満」1.5%、「8000万円以上9000万円未満」0.7%、「9000万円以上1億円未満」1.5%、「1億円以上1.5億円未満」4.6%、「1.5億円以上2億円未満」0.4%、「2億円以上」3.9%、そして「わからない」16.1%だった。
一方、投資未経験・現在行っていない層では、「1000万円未満」5.5%、「1000万円以上2000万円未満」17.0%、「2000万円以上3000万円未満」18.6%で、以下、金額に関しては投資を行っている層と大きな差異はないが、「わからない」という回答が34.1%と、投資を行っている層の倍の数に上った。
同社はドコモと提携し2020年3月24日よりドコモが運営する共通ポイント「dポイント」を用いた新サービス「日興フロッギー+ docomo」を提供している。これに関連して、流通ポイントやポイントによる投資について調査したところ、 ポイントを保有している人は89%いるにも関わらず、 ポイントで投資を始めている人は19%にとどまった。 未経験層・現在行っていない層は、投資を始められないハードルとして、44%が「投資をするための資金が不足している」と回答。しかし83%がポイントを保有しており、28%が1万ポイント以上保有していた。また、44%が「ポイントなら投資を始めやすい」と回答した。
結果をふまえ、同社はオンラインセミナーなどで日興フロッギー+ docomoの使い方、 おすすめの投資法、 分散投資の基礎知識、 ETFの魅力などについて解説、投資未経験者や現在行っていない層にリーチしていく考えだ。
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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム
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