株式会社Siiibo(シーボ)は3月12日から「社債の私募の取扱い」専業証券会社としての業務を開始、社債の購入をオンライン上で完結可能な新規サービス「シーボ」の口座開設を受付けている。2月9日付で独立系証券会社として金商業登録を完了、3月12日付で日本証券業協会に加入したことで、新規サービスを開始。社債の購入をオンライン上で完結可能なウェブプラットフォームの提供は、専業証券会社が運営する私募の社債に特化した国内唯一のサービスとなる。
新サービスでは、社債投資にあたって必要な口座開設から社債購入・管理、償還までの手続きが、全てスマートフォンかパソコンで完結。今後は、「定期社債(6ヶ月ごとに「そのまま保有」または「中途換金」を選択できる社債)」をはじめ、投資家と発行企業のニーズに応えていくとしている。
サービス開始の背景として、同社は「現在の日本にはインカムゲイン型商品(一定の金利が継続して入る商品)の需要が強く存在するのに、個人が購入可能な国内債券は国債や一部大企業の社債、そして仕組債等の複雑な商品に限られている」と指摘。また「国内債券は分散投資の基本となる伝統的4資産の一角で、分散投資の重要性が広く語られるようになってきているも関わらず、『国内債券』の選択肢が不足している」として、社債というインカムゲイン型商品の中でも特にシンプルで分かりやすいものを、オンラインで投資家に提供することで「貯蓄から社債投資へ」という選択肢を作り出した。
社債の発行体となるのは、上場企業や上場直前の企業等、監査済みの財務諸表を取得できるという要件のもと、複数回の審査や発行後のモニタリングを通じ、一定の基準をクリアした企業に限定している。また、投資家の関心や希望に基づいて発行企業とのマッチングを行うことで「社債購入・償還時のみの一時的な作業にとどまらず、投資家と発行企業の関係性構築にも役立つ」としている。社債によっては購入者向けに優待制度がある場合もある。
合わせて、企業の信用情報を投資家向けに限定公開するIRサービスを提供する。企業の情報開示や事業進捗、外部ベンダー提供の信用情報などをもとに継続的なモニタリングができる。
今後は「定期社債」をはじめとした商品を提供していく。定期社債とは、定期的(6ヶ月毎)に「そのまま保有」または「中途換金」を選択できる社債で、正式名称は「繰上償還請求権付き社債」。社債の利息が得られるだけでなく、「換金性」と「いざというときは換金したいが普段はほったらかしたい」という「長期安定」を求めるニーズも捉えていく。
【関連サイト】Siiiboサービスページ
HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム
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