400Fが新NISAの利用意向調査。利用率約4割、目的は「余剰資金の増加」「老後資金への備え」

新NISAが1月1日から開始された。家計診断・相談サービス「オカネコ」を運営する株式会社400F(フォーハンドレッド・エフ)が1月17日発表した「オカネコ 新NISAの利用意向調査」は、全国のオカネコユーザー男女1594人を対象に、新NISAの認知度や利用率の実態を探っている。調査期間は新制度導入直後の1月4日から7日。

まず、認知度について、「2024年1月から新しいNISA制度が導入されたことを知っていますか?」という質問に対して「知っている」という回答は86.6%に上った。知らない人は13.4%で、認知度は高いといえる。

新NISA実際に利用していると回答した人は、全体の37.8%。さらに利用の目的を質問(複数回答)したところ、「余剰資金を増やすため」が最も多く69.9%、次いで「老後の資金を貯めるため」が63.5%となった。利用者は、余剰資金を上手く資産運用に回し、将来の資金対策をしている人が多いようだ。

自由回答では「非課税保有期間が無期限になったから」「制度改正が始めるきっかけになった」「成長投資枠とつみたて投資枠が併用可能になったから」など、新NISA制度に魅力を感じる声が多かった。

新NISAではつみたて投資枠の年間非課税投資枠が40万円(月3.3万円)から120万円(月10万円)になった。そこで、毎月の積立金額を訊ねると、「9万円以上~10万円未満」が36.5%と最多で、毎月の積立平均額は6万689円となった。昨年実施した「新NISAの利用意向調査」の旧NISA・つみたてNISAでの毎月の積立平均額と比較すると3万7273円と大幅にアップした。非課税枠を最大限に活用し、積極的に資産形成を行おうとする意向がうかがえる。

一方、32.4%は「内容について把握していない」と回答。3人に1人は制度が導入されたことは知っていても、内容を把握できていないことが明らかになった。

利用率では、「利用を検討している」20.0%、「利用していない」42.2%。利用に至らない理由は、「新NISAを利用するまでの手続きが面倒」が28.1%、「新NISAとこれまでのNISA制度の違いがわからない」24%となった。手続きや情報面でのサポート不足で行動に移せないという人も依然、少なくない。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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