LINEヤフー株式会社は3月26日、投資に関する調査分析レポートを発表した。同社が展開する約650万人以上の調査パネルを基盤としたスマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」と、行動ビッグデータを分析できる事業者向けサービス「ヤフー・データソリューション」が連携、それぞれの調査・分析の結果、LINEリサーチの意識調査では、2023年時点で4割超が「投資意向がある」と回答した一方、投資には「損をする」「難しい」といったネガティブイメージが強いことがわかった。ヤフー・データソリューションでは、2014年と比較して全年代で投資への興味関心が上昇しているものの、20代では実際の検索行動が他の年代に比べて低いことがわかった。
調査はLINEユーザーを対象にしたスマートフォンの調査で、2023年12月13日~12月15日に実施。有効回収数は66万1260サンプル。
LINEリサーチは、15歳以上の男女に、投資に対するイメージや経験、今後の意向について調査したところ、投資に対するイメージは男女ともに1位が「損をする/リスクがある」、2位が「難しい」という結果となり、ネガティブな側面が強かった。一方で、今後の投資意向については全体では44%が「投資意向あり」と回答、特に20代と30代は「今後投資をしてみたい」と考えている人が5割超となった。
ヤフー・データソリューションは、過去10年間の検索ビッグデータを分析して投資への関心推移を調査したところ、全年代を通して投資・資産運用への関心は年々高まってきているものの、LINEリサーチによるアンケートの投資意向に関する44%という結果に対して検索ユーザーは20%未満にとどまった。
特に20代と70代の検索行動が他の年代と比較して控えめで、中でも20代の検索ユーザー割合は、2021年以降、他の年代と比べて増加のペースが鈍化していた。さらに、NISA関連の検索データを見ると、20代は比較的中間的なレベルに位置付けており、関心の高さがうかがえるものの、こちらも同様に2021年以降に増加のペースが他の年代と比べて鈍くなっている。
同社は「20代は金・プラチナやiDeCoに関する検索も同様に低い水準であり、投資に対して関心を持っているものの、実行するまでのステップに進んでいない可能性が考えられる」と推測している。
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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム
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