米国株見通し:米中摩擦の過熱化を懸念

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S&P500先物       2791.00(+11.00) (18:10現在)
ナスダック100先物  7245.25(+29.25) (18:10現在)

18時10分時点のグローベックス米株式先物市場で、S&P500先物とナスダック100先物は小高く推移。NYダウ先物は70ドル高程度で推移している。欧州株式市場は全面高。時間外取引のNY原油先物は前日比0.10ドルほどの下落で推移。こうした流れを受け、30日の米株式市場は買い先行で始まりそうだ。

ただ、米商務省が前日、中国製のマットレスとビール樽に反ダンピング関税を仮決定。一方、中国商務省は本日、日本、米国、韓国、マレーシアからのポリフェニレンスルファイド輸入での反ダンピング調査を発表しており、通商摩擦の過熱化がうかがえる。中国商務省はまた、「レアアースの他国からの妥当な需要を満たすことに中国は前向き」としているが、市場ではまだ期待よりも警戒が勝る状況か。NY原油先物は、米国内の原油在庫減少で買い継続の展開が見込まれる。

本日発表となる米国の経済指標は、1-3月期GDP改定値、先週分新規失業保険申請件数、4月中古住宅販売成約指数など。GDP改定値は小幅下方修正、失業保険申請はやや低下、中古住宅指数は伸び鈍化が予想され、株式市場にはややネガティブな材料になる可能性。決算発表は、ギャップ、ダラー・ツリー、ダラー・ゼネラル、コストコ、デルなどが予定されている。

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